もっ~と!大人のジャーマン

吹き矢3級の戯言雑記 (リンクは御自由にどうぞ)
カテゴリー  [ ラノベ ]

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

流れる時間が 風にちぎれても 夢みた昨日を 夢にしないで 遠く揺れる光 熱いこの夏を 明日に伝えて

 
 黙々と『すきま桜と嘘の都会』をプレイする日々(挨拶)
妹さまが可愛くて生きているのが辛くて路頭に迷ってしまいそう……だいたい物語導入もそんな感じw あと、地デジは地下系デジタルモザイクアイドルの略でFA。


・【感想】【ラノベ】ココロコネクト クリップタイム
ココロコネクト クリップタイム (ファミ通文庫)ココロコネクト クリップタイム (ファミ通文庫)
(2011/05/30)
庵田 定夏

商品詳細を見る

文研部に待望の新入部員!?
「新入部員がこなーい!」積極的な勧誘をしないと決めたものの、いつまで経っても現れない新入生に焦る太一たち。
そんな時、文研部の扉を叩いたのは気だるげな男の子と内気で小柄な女の子で――。
待望の新入部員編と、文研部が1枚のスクープ写真で学校を湧かせた文化祭秘話、太一と伊織の三角関係に四苦八苦する稲葉の奮闘劇から、唯が体験した女の子とのドキドキ初デートまで!
愛と青春の五角形コメディの美味しいところを集めたコレクト集第1弾!!


 ココロコ初の短編集、いつものシリーズみたいに≪ふうせんかずら≫の引き起こす騒動がない、文研部の非日常ではない日常ってイメージの短編集ですね。しかし…ほんと、≪ふうせんがずら≫が登場しないと、こいつ等はただの眩しい青春チームだなw そしてなによりデレばんが可愛いすぎて、段々とウザくなってきた……なんだこのうっと可愛い生き物? 恋する稲葉はせつなくて太一を想うとすぐデレちゃうの。なんだ…ただの無敵モードじゃないかw

 とりあえず見所は稲葉と太一のバカップルっぷりと豪語したいところだけども、自称・愛の伝道師こと藤島さんの変化っぷりも見逃せない……どうしてこうなった。頑張れ!愛の伝道師! いつもやり過ぎでチョイ引きなところもあるけども、低迷している貴女は見ていられない、貴女は正しい! ただし正しすぎるからドン引きするわけだけどw

 まあシーン、シーンでも見所盛り沢山な本書ですけど、今回収録されているエピソードで特筆すべきは『ペンタゴン++』でしょうね。あの文研部に新入部員が入部! それも二人も!! タイトルにあるように正五角形の5人に++なわけですよ。事あるごとに文研部に干渉してくる≪ふうせんかずら≫の存在も影響はしているとはいえ、この正五角形のように綺麗に拮抗した5人の中に2人の異物を引き入れてしまうことの不安……読者が感じているような不安を5人も感じているわけで、そこら辺の煮え切らなさ故、行動にストッパーがかかっている5人がもどかしい。そしてそれを踏まえた上で、5人よりも6人、6人よりも7人と、楽しみや喜び、もしかしたら苦しみすらも分かち合える仲間が多い方が楽しいに違いない。変わらない関係に成長はなく、変わっていく、成長していく自分達でありたいと進んで++を受け入れようとする文研部のメンバーは本当に気持ちのよい連中だ。

 5人は手を差し伸べた……その手を取る取らないは++次第。彼らが本当の仲間となれるかどうかは、次巻のおそらくは長編待ちかな。それにしても、クリティカルなタイミングで干渉してくるなぁ、≪ふうせんかずら≫。本当に≪ふうせんかずら≫タチが悪い。わずか数行の登場で気持ちのいい青春ジグザグロードを、暗雲たちこめる不穏な空気にしやがったw

スポンサーサイト
[ 2011/06/27 22:47 ] ラノベ | TB(0) | CM(0)

おまえ 感じる鼓動胸のなかに宿る魂は 今を解き放てよ 月夜に光るその刃

 
 ゆきあつさん、成長しためんまのワード食いつきすぎ!(挨拶)
あーもう、ゆきあつカワイイなぁw めんまが成長していると聞いて、即座に「美人か?」と聞き返す、ゆきあつさんマジパネェw 流石に幽霊めんまの存在を認めはじめた面々だけど、端からみてると妄想とリアルシャドーであるw

 そしてその頃、俺つばでは駄姫ことプリンセスわたらないさんがマウントパンチで恋人をたこ殴りしていた……ガチで妄想をブチ壊した彼女に”幻想殺し”の称号を与えたいと思うw


・【感想】【ラノベ】"半熟作家と“文学少女”な編集者
半熟作家と“文学少女”な編集者 (ファミ通文庫)半熟作家と“文学少女”な編集者 (ファミ通文庫)
(2011/04/30)
野村 美月

商品詳細を見る

”文学少女”シリーズ、最後の物語。
新しい担当編集の天野遠子嬢は、清楚な美人だった。――が、いきなり本棚の前でグルメ批評を始めるわ、ほんわかにこにこと容赦なく原稿を修正してくるわ、売れっ子高校生作家たるオレが、どうしてこうも振り回される!? そんな時届いた脅迫状じみたファンレター。そこにはまだ刊行される前の小説の内容が書かれて……って差出人は、まさか!? 高校生作家雀宮快斗とその担当編集者遠子が織りなす、物語や文学を食べちゃうくらい愛する”文学少女”の、最後の物語。


 正真正銘”文学少女”シリーズの最終巻。少しだけ進んだ未来の話であり、ちょっとだけ”文学少女”のその後の姿を知りたいという読者の欲求に答えてくれたボーナストラック的な印象が強い。色んな意味で空回りしている半熟作家こと雀宮快斗くんと、天然な”文学少女”が織りなす物語なので、ライトでおポンチな雰囲気を受けますが、心葉とは違うタイプのようで根っこの部分はよく似ている”半熟作家”と”文学少女”の関係は、在りし日の心葉と遠子先輩を見ているようで微笑ましい気分になりますね。

 そんな感じにライトでほんのりとノスタルジーを感じる作風の本書ですが、作者がこの物語をシリーズの最後に決めてたと公言するだけあって、ラストのラストでのギミックは素晴らしものでした。挿話集などでほとんどのキャラの伏線を回収したのに、一人だけ宙ぶらりんだった彼女の物語をここで繋げるとわ!(彼女の物語は彼女の物語で、これ以上なく綺麗に閉じてはいましたけど)。最後に物語を広げることにより、この上なくこの物語は閉じられたんだなぁと……多少は感傷的な気持ちになってしまいましたが、”文学少女”との出逢いで”半熟”の文字が取れ、一人前の作家の道を踏み出した快斗くんと、時が流れて”見習い”の文字が取れたかつての”文学少女”見習いの二人が、これから生み出していくであろう物語を幻視するのが、この物語なりの最後の贈りものなんでしょうね。

 なにはともあれ、これで”文学少女”シリーズも完結。野村美月先生、長い間お疲れ様でした。


・【感想】【ラノベ】"アクセル・ワールド〈8〉運命の連星
アクセル・ワールド〈8〉運命の連星 (電撃文庫)アクセル・ワールド〈8〉運命の連星 (電撃文庫)
(2011/06/10)
川原 礫

商品詳細を見る

「着装…“ザ・ディスティニー”」“ISSキット”に侵された“シアン・パイル”ことタクムへ、自分の思いを伝えるべく対戦を挑んだハルユキ。しかし、破格の力を得たタクムの前に、為す術もなく倒れる。体力ゲージが残り数ドットとなったハルユキだが、謎の山吹色のアバターの誘いを起点に、“加速世界”最強の強化外装をジェネレートする。「…それが、“災禍の鎧”本来の姿かい?」光の力を得た“クロウ”と、闇の力に染まった“パイル”、二人の心意が強く共鳴し合い、そして、激突した。それぞれの想いが絡み合い、ひとつの大きな物語へと収束したその先にあるものは―。


 ああん……またいいところで引き……
いいところで引いても、翌週に続きが読めるジャンプ漫画じゃないんだから、もう少し気持ちのいい読了感で終わらしてくれてもいいのにと思わなくもない。特に二冊連続(引きって意味じゃ三冊連続)で似たような引きで終わったものだから、余計に感じますね。

 タクムとハルの戦いは、前巻であれだけヤキモキさせられたわりには、あっさりした感じで幕を閉じたといいますか、チユリを含めた三人の絆を深めるためのカンフル剤だったのだなぁと思わされました。この一連の幼馴染み騒動の真意は、心意のマイナス面の結晶というべき憎悪の象徴に囚われたハルを、タクムとチユリが解放するための前振りなんでしょうね。ハルに救われたタクムが、今度はハルを救うみたいな(まあ次巻への持ち越し課題だけど)。

 前巻同様“加速世界”の秘密に近づく重要ワードやネタが随所に散りばめられており、全貌が明らかになるにつれてキナ臭く黒いイメージを受けるブレイン・バーストですが、今巻に登場した、己の心傷と向き合い、それを乗り越えた先にある心意技の第二段階のような希望が織り込まれている点も見逃せない。どうもGM自体が、ブレイン・バーストをどのように扱うか? どのような方向性に向かわせるかは、必要最低限の指針以外はプレイヤーに委ねている気がしますね。まあそれにしても八神はムリゲだけどなw

 今巻で特筆すべきは、アッシュ・ローラーのひと言といいますか。アッシュ・ローラーフラグが色んな意味で立ちすぎていることでしょうね。次巻の展開次第だけど、アッシュには黒のレギオンに加入してほしいなぁ……そしてあれだけリアルを勿体ぶってる以上……正体はカワイイ女の子であってほしい。希望としてはおとなしい系の女の子で、地味な自分を変えたいって願望から、あんなファンキーなバーストリンカーになっちゃたみたいなベタ展開でたのむ! そしてレギオン全女の子がハルユキ好き好きフラグを実現するしかない! そらタクムも劣等感抱くわw

 ここ数巻は幼馴染み三人組との絆の物語が多い関係で、黒雪姫先輩の出番が少ないので、先輩も出番の際には、ここぞとばかりハルにアグレッシブ・ラブラブアタックをかましてくるあたりが、いぢらしいやらなんやらで、微笑ましいw ガンバレ! 黒雪姫先輩超ガンバレ!

 P.S.アッシュのことがあったといえ、あれだけの意志力をもったハルがあっさりと”災禍の鎧”の発現を許してしまったのは、嬲られるアッシュの姿がサフラン・ブロッサムの最期の状況に似ていることも無関係じゃないんだろうなァ。


[ 2011/06/18 16:19 ] ラノベ | TB(0) | CM(0)

搖れる心 それが罪なら 生きることは 罰だと言うの

 
 ガンダムシリーズ新作と、な!(挨拶)
シルエットだけなのでよくわからなくはあるけども、真っ当なガンダムっぽいイメージ。個人的にはGぐらいぶっ飛んだガンダムをそろそろ見たいと思ってるけど……時代が付いてこないか?w それはそうとこの意見には全面的に賛成! むしろ今ならコレしかない!w


・【感想】【ラノベ】イスカリオテ〈7〉
イスカリオテ〈7〉 (電撃文庫)イスカリオテ〈7〉 (電撃文庫)
(2011/05/10)
三田 誠

商品詳細を見る

人類を破滅に導く、“反救世主”によって開かれた『門』。イザヤは身を呈してそれに対抗し、世界には平和が訪れた。しかし、そこではイザヤの存在は人々の記憶から失われていた。例外的に記憶を留めていたノウェムは、ある日世界から駆逐されたはずの“獣”と遭遇する。しかも、それはノウェムにあることを囁きかけ―。そして事態は再び動き始める。はたしてイザヤの戦いの真実とは、そして真の最終決戦とは!?罪と罰のアイロニック・アクション、感動の完結編。


 最後までノウェムを可愛らしいと判断するのが私です。

 各巻で七つの大罪のそれぞれ一つをテーマに描かれてきたこの物語も、ついに今巻の"嫉妬"をもって完結。さて、この"嫉妬"という大罪ですが、実は起源である八つの枢要罪(暴食、色欲、強欲、憂鬱、憤怒、怠惰、虚飾、傲慢)の中にはなかったりします。後年に虚飾は傲慢に含まれ、憂鬱も怠惰に含まれ、その際に"嫉妬"が追加され現在の七つの大罪の形になった経緯があります。なぜ"嫉妬"という人間の中でもわかりやすい罪の形が、当初の段階で加えられていなかったのか? 個人的な愚考ですが、"嫉妬"という感情の裏側には(この場合表側と言うべきか?)、憧憬といったプラスの感情も含まれていたからではないでしょうか? 嫉妬、羨望、憧憬、ねたむ、うらやむ、あこがれる。憧れがあり、羨みがあるから、嫉妬する。

自分が手に入れられなかったものを羨み、願う心は、けして醜いだけではないと信じている。


 この英雄譚は、きっとこの言葉を語るためだけの物語。そして"嫉妬"のみならず、他の六つの大罪も人は少なからず内包しているもの。清濁併せ呑む、清と濁に分けた上で、あえて併せ呑む。どうせ切っても切りきれないものなのだ。聖者だって悪魔の誘惑に惑わされる、ならばただの人など不完全もいいところだろう。だから人間は判断をして清濁を併せ呑む、けして呑み込まれないように。この憧れを源泉とする物語は、そういう物語だったのでしょうね。

俺がみんなを守るから、誰か俺を守ってくれ・・・・・・
                                武装錬金より抜粋


 この作品の一つの歪みは、九諫也に代表される"英雄"という言葉でしょうね。英雄は人々を救うために戦う、痛みを堪え、血反吐を吐きながら……。ならば"英雄"を誰が守ってくれるのか? "英雄"の幸せは何処にあるのか? 守るべき人々の笑顔の中に自分がいない孤独感。そして潔癖で高潔すぎる精神故に、ただ神に祈り、笑顔で奇跡と救いを渇望する人間の原罪すらも許せなくなり、堕ちてしまった"英雄"の姿は悲劇としか言いようがない。"英雄"を貶めたものの正体は七つの大罪どころか美徳に類するものなのだから。極限まで硬く鋭く鍛え上げられた刀剣が、時に脆く砕けてしまうように、美徳の一辺倒だけでは人は脆く儚い。もし彼に上記に書いたような弱音を吐ける強さががあれば、物語は変わっていたかもしれないと思うとやるせない。

そりゃあ……英雄は、たくさんの人を救うかもしれねえよ。そんなのは英雄や救世主ぐらいにしかできねえかもしれねえよ!

だけどな!全部ひとりでやるほど、やってしまうほど、強くあるのはおかしいだろ!
       お前            お前                                 俺
だったら、英雄を救うのは、英雄に救われた──お前に憧れた、ただの人の仕事なんだよ!
       ただの人
だから・・・俺たちから、その仕事を奪うなよ


 英雄は人々を救う。ならば英雄を救うのは? その問いに対する答えはイザヤの弁をもって雄弁に語られる。英雄に救われ、英雄に憧れた人間の仕事なのでしょう。そして英雄を"英雄"などという記号ではなく血肉の通った人間として接することなのでしょうね。諫也とイザヤ。同じではない同じ人間に差があったとすれば、イザヤにはイザヤをただイザヤとして見てくれるノウェムの存在があったからなんでしょうね。

 最後にこの物語は作者のあとがきの言葉…

「それでも、あなたのいるこの現実は素晴らしい」
他の誰でもなく、あなたの人生にあなたがいるのだから、それだけできっと素晴らしいはずなのだと、信じています。


 この言葉に帰結するのでしょう。イザヤとノウェムの二人の関係、二人が紡いできた物語、これから始まるであろう物語は、本当にこの言葉を語っていたんだなァと完結をもって実感しました。

 全七巻と長いようで短かったこの物語も、これにて完結。電撃での次回作はしばらく間が空くようですが、三田誠氏の次回作も楽しみにしております。おつかれさまでした。


・【感想】【ラノベ】10歳の保健体育3
10歳の保健体育3 (一迅社文庫)10歳の保健体育3 (一迅社文庫)
(2011/05/20)
竹井 10日

商品詳細を見る

静姫と翠蓮がイギリスに旅立って、はみるたちは寂しい毎日を送っていた。そんなある日、はみるのクラスに1人の転校生がやってくる。その美少女は、ジュリエット・H・ゼッターロッシュ、10歳。すごく可愛いうえに人当たりもすごくいいジュリエットは、その日のうちにすぐにはみると仲良くなる。放課後になって、ジュリエットの保護者の兄がやってくるという。そこに現れたのは…。新たな10歳児キャラも登場し、怒濤の新展開を迎えるハートフル歳の差ラブコメ第3弾。


 はい、いつも通りの脊髄反射で書かれた竹井10日作品です。会話の妙を楽しむ作品であって、それ以上でもそれ以下でもないw とりあえず静姫ちゃんと翠蓮のイギリス留学のオチはよめたというか、こーなって当然だわなぁ……みたいな、作品への理解が僕の中で育まれていて驚いた。まったく懐が深いんだか浅いんだかよくわからない作品だw まあ端的に言うと"あきらめた"って言葉が一番最適かと(静姫ちゃんをみる静姫ラバーズ達のような目でw)。

 そんなわけで(どんなわけだ?)、以前から懸念されていた……タイトルが"10歳の保健体育"なのに、10歳児が少ねぇーじゃん! 保健体育なのに保健体育してねぇーじゃん! みたない不満に答えてみました的、10歳児増量と、取って付けた保健体育授業でお送りする10歳の保健体育3。このまま倍々ゲームでいけば"山風忍の100人兵団編"のごとく"姫武静姫の100人10歳児編"がいけそうですね。なんて素敵なぱらいそー! もうこのシリーズは、このカラーのままでどこまでも逝ってくれてお釣りは結構です。日本でもっとも"うっちゃり"をかまされる10歳児はみさんの行く末を何処までも見守ろうと思いますw


・【感想】【ラノベ】変態王子と笑わない猫。3
変態王子と笑わない猫。3 (MF文庫J)変態王子と笑わない猫。3 (MF文庫J)
(2011/05/25)
さがら総

商品詳細を見る

体育祭が迫る九月の朝。のどかな二人乗りの最中、ちっちゃな宇宙怪獣ツインテールが降ってきた。『完璧』な笑い方をするその女の子は、ぼくにロケットダイブして、「にひー。だーれだ!」「え?」「よーとおにーちゃん、だいすき!」「えええ!?」「どういうことですか」「え?」「どういうことですかロリペドさん」「ええええ!?」――そして平穏だった学校に『笑わない猫』の笑う声がする。校舎はイタリア、水着が制服、横寺王子は今日もみんなの人気者! ……いやいや待てよ、なにがどうしてこうなった。もしかして、ぼくを悩ませ続ける『小豆梓問題』と関係が――? 大人気爽やか系変態ラブコメ第3弾! 今度は妹王座決定戦だ!(逆襲? う、うん!)


 表紙が鋼鉄の王ではなくて、まさかの新キャラ。まあ、王様は……バカだから仕方ないなw

 2巻の予告だと"逆襲の小豆梓"だったはずなのに……蓋を開けてみたら"棚からぼた餅の小豆梓(餡子増量中)"みたいな印象だったのは、如何なことかと!(まあ豆可愛いからいいやw)。小豆メインじゃなきゃ、新キャラがメインで進むのかと思えば、新キャラのエミは狂言回しではあるものの、筒隠(妹)がキーパーソンだったように思える物語でした。変態王子が感じた百パーセント完璧なエミの笑顔は、一体誰からの借りモノだったのか? 昔の記憶の一部を忘れている変態王子に、筒隠家に伝わる猫神の動向と、なにぶんネタ蒔きの巻だったと言うか次巻以降への持ち越しネタが多い印象なので、物語的に散漫で読みにくい印象を受けるかもですが、群像的な広がりをみせてきたとも言えるので、次巻以降の物語の広がりに期待。あえてオスカー・ワイルドの『幸福な王子』ネタを猫神が持ち出してきたのも意味深だなぁ。


・【感想】【ラノベ】僕は友達が少ない6 ドラマCD付き特装版
僕は友達が少ない6 ドラマCD付き特装版 (MF文庫J)僕は友達が少ない6 ドラマCD付き特装版 (MF文庫J)
(2011/05/25)
平坂読

商品詳細を見る

理科の発明品がきっかけで、夜空と小鷹の秘密が他の部員たちにもバレてしまった。『元友達』という(友達がいない人にとっては)極めて特別な関係を前にして、隣人部の人間関係にも変化が…!?一方そのころ、学園の他の生徒たちは一ヶ月後に迫った学校生活最大のイベント、学園祭に向けて盛り上がっていた。いつかリア充になったときのため、隣人部も学園祭に向けて動き出―そうとするのだが…。例によって迷走を繰り広げる彼らは、果たして学園祭を成功させることができるのか!?青春ラブコメ第六弾。ドラマCD付き特装版。


 あっさりと夜空と小鷹の秘密をバラしちゃうあたりが、この作品のカラーらしいというか、読者をヤキモキさせても何事もないあたりが平坂作品の真骨頂w それとなく自分の優位性を誇示する夜空は女の子だねぇ……挑発するようで、内心ではこの発言で隣人部の関係が壊れたらどうしようと、怖くて仕方ないあたりが、なんとも言えない可愛らしさだなw 対する肉も夜空の冗談ネタとはいえ、自分のことを夜空がよく理解してくれているところに嬉しさを感じているあたりが可愛らしい。ほんとこいつ等は可愛らしい……残念だけどw とりあえずいつも通り、小鷹爆散して最微塵となれ!と言っておく。

 次巻あたりは肉と小鷹の親公認ネタが再燃しそうだけど、まあ"はがない"のことなので、さらりとスルーされても驚きはしない。それよりも肉パパこと天馬(ペガサス)さんの再登場の方が楽しみでならない俺ガイル(ペガサスさんは、この作品で一番可愛らしいお人だと思う……異論は認めないw)。

 P.S.番外編『禁じられた遊び』で、一番残念な人間が珍しく小鷹であることに異論はないが……ドラマCD版で声の付いた肉の残念力は異常! 声の力は恐ろしいわw あと小鳩たんマジ天使w

[ 2011/06/06 16:53 ] ラノベ | TB(0) | CM(0)

芝生の上で笑いころげた 泥を被って走りまくった バスもメトロも無賃で乗れた ミニチュアカーなら百台集めた 空想一つで月まで行けた

 
 ラブホ顔のあなるが可愛くて生きているのが…別に辛くはない(挨拶)
どれだけ処女だよ! あなる処女だよ! と一種芸風にまで高められたあなるの処女ネタが愛しい。そして吹っ切れたゆきあつさんの男前度がパネェ! 一度底辺まで堕ちたらあとは駆け上るだけ! 人も獣も手負いの方が強い! って若先生もいってたw


・【感想】【ラノベ】サクラダリセット5 ONE HAND EDEN
サクラダリセット5  ONE HAND EDEN (角川スニーカー文庫)サクラダリセット5 ONE HAND EDEN (角川スニーカー文庫)
(2011/04/28)
河野 裕

商品詳細を見る

「私を普通の女の子にすることが、貴方にできる?」復活した相麻菫。ケイは彼女に、咲良田の外に―能力が存在しない世界に移住することを提案する。だがそれが上手くいくのか、彼にも分からなかった。確証を得るため、ケイは管理局の仕事を引き受け、春埼、野ノ尾とともに、九年間眠り続ける女性の「夢の世界」へと入る。そこでケイは、ミチルという少女と青い鳥に出会い―。“咲良田”とは?能力とは?物語の核心に迫る第5弾。


 メーテルリンクの青い鳥をモチーフにしたサクラダ最新巻は、夢の中で思うままの世界を構築できるワンハンド・エデンと呼ばれる能力を持つ少女を軸に幸福という曖昧な命題についてを語るお話。現実と違いのない夢の世界で幸福ならば、それは幸福ではないのか? 安易な楽園、片手間でつくれてしまう幸福、ワンハンド・エデンと名付けられた能力でインスタントな楽園を創りあげた少女の在り方を、肯定も否定もするのがこの作品の面白さ。夢の世界で全能でありながら、幸せを享受するために偽神を創りあげて、自身が世界の創造主であることを忘却した彼女の在り方は、確かに歪に感じる。しかし彼女が幸せになろうとしたことは悪いことなのか?

この世界は――ミチルは、片桐穂乃歌は、他の人と繋がっていないよ

自分のための世界にこもって、自分のための神さまを用意して生きるのが、問題だというんですね?

うん。そんなの、部屋の中で独りきり、人形遊びをしているようなものだもの。逃げて、誤魔化して、閉じこもっている

逃げるとか、誤魔化すとか、閉じこもるとか――
それは否定的な言葉だ。決して正しくはない言葉だ。
人が必死に幸せになろうとする行為を、悪いことのように言うべきじゃない


 そもそもの場合、片桐穂乃歌のケースは特殊ではある。彼女にとっては夢の中が全てであり、夢の中の世界しかない。そして夢の中で全能な彼女が求めるものは、全能であっても手に入らない他者との繋がり。現実と寸分変わらない世界であっても、彼女一人では叶わない願い。誰かに助けてもらうために、誰かと繋がるために、自分を助けてくれる神様を創りあげ、自分はなにも知らない無力な存在へと変わる。全能だから自分で自分を救うためのファクターを自分で用意出来てしまう。結局、自分で自分を救っているのだから他者とは繋がれず、薄っぺらい言葉で端的に語ると"自演乙"でしかない。そこまでやっても結局は彼女の望んでいるものは手に入らず、彼女自身も手に入らないことを本当は理解している。そんな片桐穂乃歌の在り方は、宇川沙々音の言葉通り確かに気持ち悪い。それは宇川沙々音よりも好意的に片桐穂乃歌の在り方をとらえようとしているケイすらも否定はできない歪さ。

正しいものは、どこかが正しくない。正しくない所を理解した上で、それでもなお正しいものだけが、本当に正しいものだ


 野良猫屋敷のお爺さんの言うように、片桐穂乃歌の世界はそんな選別がされてない世界だったのでしょう。なにが正しくないかを理解せずに、それを正しいものとして受け入れている。これが宇川沙々音の感じる気持ち悪さの原因であり、ケイの感じる歪みの正体なのでしょうね。

誰かと一緒にいなさい。それだけでいい。隣にいる人が笑うことを、幸せと呼ぶんだ


 自分が笑う世界を創り続けてきた少女に突きつけられる、幸せという概念の一つの答え。隣にいる人を笑みにできる世界。ワンハンドな楽園ではなくシェークハンドの楽園。少女を救うべく創られた神様が、叶えようとして叶えられなかった願い。神様自身の願いであり幸せ、片桐穂乃歌の本当の笑顔。彼女の笑顔はこの世界が本当の楽園に近づいた象徴。幸せの青い鳥はすぐ側にいると同時にどこにもいない。その青い鳥が本物なのか偽物なのかにも意味がない。ただ空の何処かを青い鳥が飛んでいる、幸福は何処かに絶対あるという希望が人には必要。こういった思考実験を透明に美しく描いているのは、この作品ならではの作風ですね。

 復活した相麻菫の動向に、未来視の能力を超える絶対的運命ともいえるシナリオの存在。ケイとは違った形で間違えない人間である宇川沙々音の再登場。そして咲良田から能力を消そうと考える管理局局員・浦地の存在。物語が後半に向かって加速してきた印象を受けました。今回のワンハンド・エデンのエピソードも、咲良田という閉鎖された街でこれからケイ達が挑むであろう事柄の縮図的な出来事だったような気がします。

 あと今巻で特に印象的だったのは、なによりも春埼のことを考えて正しいことを選ぶケイが、春埼に芽生えた決意の萌芽さえも摘んでしまう選択をする。それが正しいと決めてしまったからには、その選択がどんなに辛い選択であろうとも選んでしまう、致命的に間違えることができない間違い。ある種、ケイの生き方はどこまでも正しく美しい故に悲しい。ケイと春埼と相麻菫の三人がどのような結末を迎えるのか次巻以降の展開が気になって仕方ないなァ。

 P.S.次巻以降も野ノ尾さんの出番が多かったらいいなァw

[ 2011/05/26 15:34 ] ラノベ | TB(0) | CM(0)

風の森を抜けるまでは 夢の中歩きたい りんどうの咲く道が 別れの場所だから

 
 最近、ゆきあつさんを見ているだけで胸がキュンとします(挨拶)
恋かしらん? あまりのゆきあつさんの可愛らしさに深夜にニヤニヤしまくる。そしてあなる処女宣言したあなるがビッチ可愛すぎる。今期は"あの花"だな!と思いかけていたところで、俺つばで賢者王のご帰還w なんだかスーパーキチ○イタイムが今期の全てを掻っ攫いそうな悪寒w


・【感想】【ラノベ】さくら荘のペットな彼女〈5〉
さくら荘のペットな彼女〈5〉 (電撃文庫)さくら荘のペットな彼女〈5〉 (電撃文庫)
(2011/05/10)
鴨志田 一

商品詳細を見る

それぞれの想いを胸にクリスマスを終えたさくら荘は、冬休みに突入する。そして俺は、ましろ、七海、美咲先輩を連れて、福岡の実家に帰省していた―って、なんだよこの状況!?しかも妹の優子がましろに謎の対抗心を燃やし始めて、事態は混迷を極めていく。そんな休み明けには、俺のゲーム企画のプレゼンに、仁さんの大学受験、七海の声優事務所所属オーディションがある。クリスマスからこじれたままの美咲先輩と仁さんの仲も気になるし、ましろはバレンタインを気にしている様子。俺の3学期は、やっぱり息つく暇もなさそうで!?変態と天才と凡人が織りなす青春学園ラブコメ第5弾登場。


 さて満を持して登場した空太の妹は……残念な子でしたw まあその、残念さに救われたというか……前半の福岡帰省編は、クリスマスで重くなりすぎた仁さんと美咲先輩の雰囲気のことを考えると、いいテコ入れですね。このポンコツ妹とポンコツペットの噛み合わないようで噛み合ってる会話にツッコミを入れる空太の心労がマッハすぎるというか……この家族、この妹がいたからこそ、ましろ係なんて役職をさらりこなせる順応力を養えたんだなw そしてさらりと空太・母にお嫁さん候補ポイントをアピールする七海マジ策士w(本人はもちろん素からの善意ですけど)。まー冷静に考えたら、ましろ紹介されても普通の家族なら面食らうわなw

 この巻ではいつものような空太、七海、仁さんの焦燥感よりは、ましろ、美咲先輩といった天才肌の人間の焦燥感というか孤独感がよく顕れていますね。隣に並び立つ者が居ない者の孤独、後ろを振り向いても共に歩みたい人達の姿は見えない。追いかけていく空太や仁さんにましろと美咲先輩の姿が見えないように、前を走る二人にとってもその姿は見えない。共に気持ちを分かち合いたいときに誰も居ない。見たことのない景色を想像で語り合おうとも、それは所詮想像でしかく、真の意味で共感を得ようとするならば、その景色が見えるところに相手もいなければならない。好きな人とは同じ視点、さらに先の視点で、喜びも苦しみも分かち合いたい……女の子だねぇ。

 だからこそ今巻のラストで仁さんの取った行動はカタルシスの極みだなァ。やっと…やっと……って感じで、今まで溜めに溜めまくったフラストレーションを一気に払拭しやがった。たしかにスタートラインに立っただけであり、まだまだこれからが大変なのだけど、もうこの二人は大丈夫って気がしますね。空太の夢も順調に軌道乗り始め、仁さんと美咲先輩もいい感じに雨降って地固まり、赤坂は……元々超然としてる上になんだかんだリタと幸せそうだし、あとは七海のオーディションの結果次第なのだけど、確実にさくら荘がいい方向に動き始めたところでのラストに引きは悪辣だなぁw イメージとしてはそろそろ完結に近づいてきたのかなぁ? と、予感させられる引きだけど、今巻ラストの問題と七海のオーディション次第でまだまだ二転三転する予感。そろそろ空太も大きな決断をしなければならないでしょうね。

 P.S.流石に空太の妹・優子のスイコー受験は……失敗するわなぁァw ある種、必死に努力を重ね、才能や能力が足らずに苦悩するこの作品で、優子が受かったらどうしようと恐怖しながら読んでたわけだけど、あれは合格したらダメというか嘘というか台無しだろと思ってたので安心したw(まあ、まだ補欠合格ってオチがないとも限らんわけだけどw)。

[ 2011/05/15 16:36 ] ラノベ | TB(0) | CM(0)

夢見てた夢 果て無き遠く 乾いた日々の 空色 手の中

 
  ついにGWをひきこもりきったぜ!(挨拶)
まったく自慢にならねぇー! まあ諦めて明日から働こう、とりあえず全精力を振り絞って出勤しよう……

 
・【感想】【ラノベ】踊る星降るレネシクル 3
踊る星降るレネシクル 3 (GA文庫)踊る星降るレネシクル 3 (GA文庫)
(2010/12/16)
裕時 悠示

商品詳細を見る

 サバイバルサマー。それは夏休みの最後を飾るランカー同士のバトルロイヤル! 大会を前に盛り上がるミカホシ学園をよそに、レンヤは部屋のベッドに潜りこんできた全裸の幼女に頭を悩ませていた……。
「むむっ? おまえはだれだ?」
「お前こそ誰だよ!?」

 謎の幼女を守るため、レンヤはサバイバルサマーに参戦することに!?
 にわかに巻き起こる「連動レンヤ変態疑惑」に、すまるのやきもちがまたもや大・爆・発! 「師匠のロリコンーっ!」

 激突する上位ランカーたち、この大会を制するのはいったい誰か?
 恋も闘いも加速するハイテンション学園ストーリー第3弾!


 3巻目にしてやっと、レンヤの思い人瑞貴の話。そして2巻のミカホシ上位ランカーリストの中で異彩を放っていたロリコンの登場w ロリコンのランカースキルで9歳幼女化してしまった瑞貴を軸に、彼女の源泉"闘うこと"、"負けないこと"について今一度問いかける物語。沙良瑞貴という少女はその身に降ろす星霊・闘の焰星"火倶津姫"のごとく炎の化身のような少女。生まれたばかり頃に親に捨てられたことさえ、自分の人生の敗北と考え、二度と敗北しないことを心に誓い闘いを続ける。闘うことが目的であり手段でもある彼女の生き様は血塗られた孤独なものであるのか? 間違った夢なのか? 答えはこの物語の始まった最初から出ている、ただそれを再認識しただけのこと。

目を開けて見る夢――それは、誰かと一緒に見る夢のことだ。目を閉じて見る夢は、自分ひとりしか見られない。だが目を開けていれば、ふたりで同じものを見られる


 瑞貴の生き方は熱く激しく眩い。そしてその生き方に憧れを抱き、共にあることを誓い、何処までも追いかけて、いずれは追いつき、横に並び、追い越そうとする友と呼べる強敵がいる。だから瑞貴は何処までも駆け抜ける、自分の隣を歩こうと一緒に駆ける友のためにも。手段が目的な夢だっていい、今は駆け抜けるだけ、結果はきっとその後に付いてくるだろうし、共に夢を見る強敵がいるかぎり沙良瑞貴は敗北しない。そうやって瑞貴とレンヤは螺旋を描きながら登ってゆくのでしょうね。まあ、あまりにも強敵と書いて"とも"と呼ぶ関係が先行しすぎて、レンヤの思うような恋になかなか発展しないのはご愛敬だが(すまるとなななのこと考えりゃ、少しは心労を味わうがいいわw)。

 それにしても、すまるのめんどくさい女化に拍車がかかってきたな……そしてなななの芸人っぷりはどうにかならなイカw たしかにレンヤの本命は瑞貴なのだけど、あれだけはっきりと、すまる&なななは好き好きオーラどころか公言してるのに、軽くスルーするレンヤさんはドライすぎるにもほどがあるw 今巻まで読んでやっと理解した……この物語はレンヤ=ヒーローではなくレンヤ=ヒロインなのだとゆうことにw


・【感想】【ラノベ】踊る星降るレネシクル 4
踊る星降るレネシクル 4 (GA文庫)踊る星降るレネシクル 4 (GA文庫)
(2011/04/16)
裕時 悠示

商品詳細を見る

 ミカホシで、市をあげて行われる大祭『極星祭』。この祭にクラスで演劇『ベツノカの悲恋』をやることになり、レンヤ、すまる、瑞貴は、それぞれカカセオ、ベツノカ、カグツヒメの役を演じることになった。
「わーい、師匠と共演っ!」
 喜ぶすまるだが、顔の文字は……
『邪魔ものが』『ひとり!』

「ふん? 邪魔ものはそちらだ!」
 すまると瑞貴に板挟みにされたレンヤは、無事に劇ができるのか!?

 一方、ミカホシ教団では香山円離が下した「星ノ令」――現星柱・千陽院みらのミカホシ追放をめぐって、大騒動となっていた……。

 恋も闘いも加速するハイテンション学園ストーリー第4弾!


 一気に物語が急展開した印象を受ける巻。三星会が現星柱・千陽院みらをその座から引きずり下ろし、レネシクルの力をもって日本全土に進行をかけようとする。三星会が有するミカホシランカーと、星柱候補のひとり蛇星姫のケンケンの力の前に、劣勢に追い込まれる現体制派。もうなんつーのか、ここは俺に任せて先に行け!な展開を素でやってやがる。ラストに覚醒する天楼の辺津乃花のシーンはまさに急転直下な展開だなァ……すげぇところで引きやがって、次巻が気になって仕方ないじゃないかw

 それにしても今巻のヒロインは愛の使者・乾闇鳴とひきこもりの更級もうふだなw つか巻を増すごとに、もうふの存在感がうなぎ登りなのは如何なことかと、このままいくと、ふとんお母様の思惑通り更科家の婿にされちゃうぞレンヤ。なんにせよ恋にバトルに陰謀にと、次巻の展開が楽しみ。そして噂だけ先行しているミカホシランカー達人のチート能力が次巻こそ明かされることに期待。

[ 2011/05/08 19:17 ] ラノベ | TB(0) | CM(0)

壊したいんだろ? 崩したいんだろ? じれったい! 限界はどこだ? ビビッたら負けだ 人生は一度だ ブッちぎれ!答えは後だ

 
 ああ、GWが終わってゆく……(挨拶)
完全無敵のひきこもりと化した、この大型連休も、もうじき終わり。脳内で、働きたくないでござる! と、るろニートが警鐘をあげる始末。そろそろリハビリしないと……具体的には休みだけど目覚ましをかけるとか、小さなことからw

 フルメタ新プロジェクト今夏始動!だ、と…
数十年後ってあたり、かつてのキャラがどの辺のポジションをしめているのか気になるところ。なんとなーくスピンオフなので、マデューカスとかベルファンガン・クルーゾーは登場しそうな感じするけど、メインどころは出なさそう。キービジュアルの男の子は宗介似なので、かなめと宗介の息子かもしれんが。まあ、大好きなシリーズなので期待して待つとします。


・【感想】【ラノベ】踊る星降るレネシクル
踊る星降るレネシクル (GA文庫)踊る星降るレネシクル (GA文庫)
(2010/04/15)
裕時 悠示

商品詳細を見る

 空手家、ひきこもり、妄想電波少女、愛を語るイケメン、etc.
 様々な個性がぶつかり合うランキング戦が繰り広げられるミカホシ学園。
 レンヤは共に格闘術を習った幼馴染の少女・瑞貴が昏睡状態になったと聞いてこの学園に転入してきた。
 過去のトラウマから闘わないと誓っているレンヤは、迫り来るランカー達の挑戦から逃げて逃げまくる。
 中でも付きまとってくるのが、不思議なほっぺを持つ少女・すまるだった。
「今のは、落ちたように見せかけただけ。あなたを油断させる作戦」
 しかし、ほっぺに文字が浮かび上がる。『おしり』『めっちゃいたい』。
「お、お礼なんかぜったい言わないからっ」
 しかし、ほっぺに(以下略)。『うれしい!』『ありがとう!』。
 ――ああ、ほっぺはこんなに素直なのに!

 レンヤ・すまる・瑞貴の三角関係。降りそそぐのは黄金の星か、屑星か?
 GA文庫大賞≪奨励賞≫受賞のハイテンション学園ストーリー!


 俺修羅が大変楽しかったのでデビュー作の踊る星降るレネシクルにも手を出してみたわけだけど……これまた荒唐無稽でニッチな作風ね。いや嫌いじゃないけどねw ものすごい勢いで時事ネタがあるので、リアルタイムで読まないとネタ風化するマイナス面はあるのだけど、それはそれですべってる感じがこの物語"らしい"といえば"らしい"w

 "強いって何なんですか? 強いってどんな気持ちなんですか?"、これは"はじめの一歩"の有名な台詞ですけど、この言葉を荒唐無稽に包む込んだのがこの作品ですね。だから空手家vs.ひきこもりみたいなあり得ない闘いもありえる。異種格闘技戦ならぬ異能格闘技戦。極めたひきこもりならば空手家にだって勝てる。熱意や覚悟もろもろの心の力が、そのまま強さとなる。それを可能とする神秘の石レネシクルとレネシクルを持つ者同士が極めて平等に戦うミカホシランキング。幼なじみの少女に大怪我をさせてしまい、彼女の夢に泥をつけたと思い悩み、闘うことをやめてしまった連動レンヤは、失踪した幼なじみを追ってミカホシ市とやってくるわけですが、この時点で主人公である連動レンヤは闘うことをやめており、闘うことに迷っている人間。そんなレンヤが落ちこぼれのミカホシランカー、舞波すまると出逢い、なりゆきですまるのコーチになる。この作品で面白いところは闘いをやめた人間が、強くなりたいと願う人間を鍛えるところであり、真摯に強くなりたいと努力する人間の姿に、失った熱を取り戻す再生の物語であるところ。

 ……と、まあ…ここまで書いてなんだけど、ヒロイン?のすまるの可愛らしさにニヤニヤするお話でいいっスw ほっぺに本音が浮かぶヒロインってなんぞ!とか思ったけど、想像以上に可愛らしくてツボにはまった。いじっぱりなのに本心はほっぺの文字でダダ漏れ。そしてどれだけほっぺで師匠のレンヤ好き好きをアピールしようと、本命の幼なじみ瑞貴がいるレンヤはスルー気味なのが、憐れ可愛いw

 もう作者の書きたいモノを山盛り詰めた印象なんだけど、ここまでやれば一種清々しい。異能バトルも恋愛要素も楽しく読めるのが◎。


・【感想】【ラノベ】踊る星降るレネシクル 2
踊る星降るレネシクル 2 (GA文庫)踊る星降るレネシクル 2 (GA文庫)
(2010/08/15)
裕時 悠示

商品詳細を見る

「ゆさぶる。つきつける。なまづめ。じはくざい。どれがいい?」
「待て、最後の物騒なコマンド二つはなんだ!? 俺に黙秘権は!?」
「カカセオにそんなもの無いわ!」
 学園を騒がすレネシクル強奪事件の容疑者として、レンヤは捜査官・七曜なななに逮捕されてしまう!
 なななは星柱候補でもあり、すまるとは犬猿の仲。しかも瑞貴を犯人として探しているという。瑞貴の潔白を証明するため、レンヤはなななに協力することになり!?
 捜査のため毎日べったりの二人にすまるのやきもちが大・爆・発!
「師匠はわたしだけの師匠なの!」

 果たして真犯人の目的は? ハイテンション学園ストーリー第2弾!


 すまると瑞貴の間で恋愛バトル勃発かと思えばそうでもなく、面白芸人新ヒロイン・七曜なななの物語でした。

 期待は人を動かす原動力になるも、大きすぎる期待は時に重しとなり、その人にのし掛かる。その重さに潰れてしまうのも、歪んでしまうのも、結局のところは、その人間の心次第。確かに期待は重いものかもしれない、でもその期待は純粋な願い、相手を思いやる気持ちからのもの。そしてその期待に応えたいと頑張っていた自分の姿を、初心を、忘れないこと。がむしゃらに走るだけではなく、時には立ち止まって休む余裕も必要みたいな、お話。

 そして実に辛いことではあるけども、努力が必ずしも報われるとは限らない。むしろ報われない方が多いのかもしれない。しかしそれに腐るのではなく努力しなければならない、瑞貴が切って捨てたように、頑張るなんてことは必要最低限の条件。努力は報われないかもしれない、でも成功した人間は必ず努力をする。そして躓き悔しさを味わい、それでもまだ夢が輝くならば、希望はある。頑張ることができる。本当にツライ展開ではあるけども、すまるvs.○○○のラストバトルに実に顕著に現れてますね。それと同時に自分の叶わない夢を他者に託し、夢を諦めていた、ななな(言いにくいなァ、もうw)の在り方にぶつけてくる展開は実に巧い。つか青い春が眩しいぜw

 ある意味、1巻のレンヤとすまるの物語を違うキャラでやってみたな感のある物語ですが、あとがきで述べられているとおり、ある種のバッドルートっぽい仕掛けがなされています。その上でバッドルートが向かう先はバッドエンドなのか? 道を誤った者には破滅しかないのか? おちゃらけが沢山盛り込まれてる中でも答えなければならない問いには熱く真剣に答えるという本書の姿勢は大好き。

 この巻である程度のインフラ整備が整ったので、異能バトルも恋愛バトルも楽しみが増してきたな。それにしてもあれだけモテモテなのに、ある種、瑞貴以外は恋愛的に眼中にないレンヤさんの淡泊っぷりがパネェ! もう、アレとか、へし折れてしまえ!w

[ 2011/05/07 22:39 ] ラノベ | TB(0) | CM(0)

訳もなく溢れる 錆び付く後悔も 絡み付く痛みも 優しい雨流してくれる 忘れちゃいけないんだね・・

 
 おれんところにもめんま来ませんかね?(挨拶)
最近は毎週"あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。"を楽しみに日々を過ごしている俺ガイル。もうどっかで見たような設定のオンパレードマーチではあるのだけど、だがそれがいいッ! だってめんまがめんこいしな! あなるはビッチ可愛いしな!(可愛いは正義)。つか、あんなはっきりした幽霊ならなんも問題なくね? と思わなくもないw どことなくノスタルジーを感じる作風が切ないが、俺にあんな輝いていた幼少時代の思い出はねぇー! と思いいたり、更に切なくなる。"あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない? 名前知らないどころか、花すらみてねぇーよ、俺orz


・【感想】【ラノベ】うちの魔女しりませんか?
うちの魔女しりませんか? (ガガガ文庫)うちの魔女しりませんか? (ガガガ文庫)
(2011/01/18)
山川 進

商品詳細を見る

その日僕は、小さな魔女を飼うことになった

「本日、最後の魔女が死亡しました。これにより、魔女は地球上から絶滅したことになりーー」魔女が絶滅危惧種として保護されている世界。
高校生の僕は、絶滅したはずの魔女の子供を、ひょんなことから発見してしまい、誰にも内緒で家で飼うことになる。
とはいえ、生態がまったくわからない小さな魔女に、引っ張り回されてオロオロするばかりの毎日。
「ミラ」と名付けられたその魔女は、箒にまたがれば家を壊し、人間のフリをさせて学校に連れて行けば大騒ぎを起こす。
どうなっちゃうの? 僕の生活ーー。
そんな中、魔女保護機関にミラのことがばれて……!?
心がほわっとして、ちょっとだけ切ないファンタジック・ジュブナイル。


 キャッチなタイトルとは相反して終わりの約束されたボーイ・ミーツ・ガール。始めから終わりを約束されている物語ゆえ、この物語はひどく美しい。出逢ってから穏やかに過ぎていく時間も、やがて来る二人の別れを予感させ、否応無しにノスタルジーをかき立てられる。物語導入で最後の肉親である父親を亡くした文哉。同じく導入で母親と生き別れであるミラ(実際は死に別れなのだけど)。魂的に近しい喪失を抱えていた二人が、惹かれあったのは必然であったのだと思う(けっしてミラもたい焼きに釣られてホイホイ付いてきたのではないのだと思うw)。

 様々な伏線がそのままで終わってしまうこの作品を、投げっぱなしと言えばそれまでなのだけど、きっとこの作品は高橋しん氏の最終兵器彼女みたいなもので、文哉とミラの二人の関係が全てなのです。リアリティーや設定など、ただ、それのためだけにあればいい。彼らの周りには優しい理解者達もいるが、世界の全てが優しい理解者ではなく、むしろ二人を分かつ害意に満ちている。家族という、なによりも大切な絆で結ばれた二人だからこそ別離を決意する。始めから別れが約束されているなら、その出逢いは無駄なものだったのか? 泣きながらも笑顔で別離する二人の姿がなによりも雄弁に答えを語っているだろう。二人が過ごした時間は、これから先の二人の人生からみれば、本当に短い時間。だけどその時間は宝物。人と魔女、異なる種族が真の意味でふれあうことのできた奇跡の時間。

 人間はモップに乗って満月の空に消えていく魔女の姿というおとぎ話と引き替えに魔女を失ってしまった。最後のファンタジーを自分たちの愚かさから失ってしまった。再び人間が魔女と邂逅する日はあるのか? それは永い永い時間を、それこそ永遠にその機会は訪れないのかもしれない。しかしその可能性は0ではないとは思いたい。それこそが、夏のひとときを共に過ごした人間と魔女が育んだ本当のおとぎ話なのだと思う。

 ほんとうに余韻に浸る間もなく、あっさりと終わってしまう切ない物語で、その唐突感に胸を抉られるような気持ちにはなるのだけど、切ないだけじゃない暖かい気持ちも同じぐらいあります。


・【感想】【ラノベ】やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (ガガガ文庫)やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (ガガガ文庫)
(2011/03/18)
渡 航

商品詳細を見る

青春は残酷だ!? ひねくれ男の妄言ラブコメ

孤独に負けず。友達もなく、彼女もなく。
青春を謳歌するクラスメイトを見れば「あいつらは嘘つきだ。欺瞞だ。爆発しろ」とつぶやき、
将来の夢はと聞かれれば「働かないこと」とのたまう――
そんなひねくれ高校生・八幡が生活指導の先生に連れてこられたのは、学校一の美少女・雪乃が所属する「奉仕部」。
さえない僕がひょんなことから美少女と出会い……どう考えてもラブコメ展開!?  と思いきや、雪乃と八幡の残念な性格がどうしてもそれを許さない!
繰り広げられる間違いだらけの青春模様――俺の青春、どうしてこうなった!?


 まあ…なにをもってしても最初に言わなければならないことがあるはずなんだけど……この人がこう言ってるんじゃなにも言えないw そんなわけで"はまち"(略称が"はまち"と”俺ガイル”の二通りあるが世間的にどちらを採用するか決まってないので、うちではとりあえず"はまち"採用)おもしろよ! "はがない"もおもしろいよ! と、とってつけたような応援で誤魔化してみる(龍が如くおもしろいよを連呼する平野耕太の如く)。

 まあそうは言っても、"はがない"と"はまち"が似ているかと言われると、実際に読んでみたところそーでもない。たしかにインスパイアされたところは多々あるでしょうけどもね。どっちらかと言えば……"はまち"の方が圧倒的に残念w もうこの残念力は素晴らしいですね、なんつーか近親憎悪すら感じるw "はがない"の小鷹の場合はなんだかんだ羨ましい! いやとても羨ましい! そろそろ羨ましい通り越して恨めしい! リア充爆散しろッ!!なわけですが、”はまち”の比企谷の場合は、似たシチュエーションなのに、あれ?おかしいな…ちっとも羨ましくないw 羨ましいはずなのに、ほんと羨ましくない、なんでかな? おかしいねー☆(まあ、雪乃に毒舌を吐かれる比企谷の姿は我々の業界ではご褒美と言えるわけなのだが、それはそれで別のお話)。もうこれは偏に登場人物達の残念力にあると言っていい。本当にこの作品に登場する人物達は等身大で残念でなんとも言えない。無駄にスペックが高いのも、ぼっちのプロであるが故の悲しき副産物。化物語のありゃりゃ木さん風に言うならば"友達は作らない、人間強度が下がるから"ですよ。然り然り、ルサンチマンとか言いたい奴には言わせておけばいいんです。ユルイ時代に、ユルイ場所に生まれた”鬱憤の塊"でいいんですよ。ここまで書いてて泣きそうになってきた……つまりこうゆう気持ちになる作品ですw

 いやまあ、それでもあるかないかで言えば、そこはかとなくはあるラブ※に2828はできるんですけどね。やっぱり今のところ残念な感覚の方が強く、それがむしろ心地よいw やっぱり青春時代なんてどこもかしこも地雷が埋まってるような、墓穴の底でさらに穴掘ってるようないたたまれさに満ちてるべきだと思うんですよ(主な理由:俺が妬ましいから)。そういった意味で、この"はまち"は徹底してるんですよね。ほんとに残念なおもしろさ。もう"はがない"にぶつけてきたのも計算ずくな、斬新ならぬ残念力w ほんとこの作者じゃないと描けない残念さw 一番残念なのが作者なのは間違いない……そりゃ比企谷みたいなキャラが生まれるわw

 いや、ほんと残念楽しかった。二巻も更なる残念な楽しさに期待したいw

[ 2011/05/06 15:19 ] ラノベ | TB(0) | CM(0)

夜明けがくると夢は消えるよ 喜びも悲しみもすべて朝霧になるよ

 
 歯医者に行ったら唐突に親知らずを二本抜かれたの巻(挨拶)
まあ全然あっさり抜けたのだけど、抜いたあとのかかさぶたの感覚がプニュっとしてなんとも言えない……。つか、あと残り二本もいずれ抜きましょうと言われちまった><


・【感想】【ラノベ】金の瞳と鉄の剣
金の瞳と鉄の剣 (星海社FICTIONS)金の瞳と鉄の剣 (星海社FICTIONS)
(2011/04/15)
虚淵 玄、高河 ゆん 他

商品詳細を見る

龍と剣、そして目くるめく魔法の世界。

“龍殺し”の名誉を手にするため、野心に燃える戦士・タウと、無欲そのものの魔術師・キアは連れ立って旅に出る。男同士の固い絆で結ばれた二人の冒険者、タウ&キアの行く手に待ち受けているものは――!?
虚淵玄の剛筆が唸り、高河ゆんの絵筆が華麗に舞う!
“虚淵玄×高河ゆん”、スーパータッグがファンタジーの歴史に新たな一章を刻みつける!


 まどか☆マギカですっかり今をときめいてしまった虚大兄の新作。虚淵新作だぜぃ! ヒャッハー! 祭りだ祭り血祭りだ!! とか期待してると肩透かしを喰らうぐらい真っ当なファンタジー小説。そりゃ太田克史でなくても「え、今どきファンタジー、しかもガチの!?」と思うわなw 虚淵ファンタジーと言えば、白貌の伝道師(ファンタジーはファンタジーでもダークでカオスチャンピオンで愛全敗)があるわけですが、そちらに比べたらかなりまろやかでソフトタッチな印象を受けますね(いやまあ白貌が大概なわけですが)w

 個人的にお気に入りのエピソードは錠前殺しの盗賊が登場する『古城の盗賊』のエピソードなのだけど、こういった少しいい話というか矜持を尊重するエピソードって虚淵大兄は大好きだなと思う(それを踏みにじるのも大好物だけどw)。印象的なエピソードを挙げるならタウとキアの出逢いを描いた『旅立ちの夜』ですね。なんて言うのか、このエピソードはそのまま、あとがきの虚淵玄2011に繋がるような印象があって面白い。魂が燃焼するような出逢いというものは人それぞれあって、何かが動き出すとすればそれはそんな出逢いによるものが大きい。それに気づけるか気づけないか? どのように人生の階段としていくのか? きっとそんな当たり前でありふれたお話なんでしょうね。

 結論:本編もあとがきも……人生はどこでどう転がるかわからないものって話じゃないですかね?


・【感想】【ラノベ】Re(アールイー):4 バカは世界を救えるか?
Re(アールイー):4 バカは世界を救えるか? (富士見ファンタジア文庫)Re(アールイー):4 バカは世界を救えるか? (富士見ファンタジア文庫)
(2011/04/20)
柳実 冬貴

商品詳細を見る

佐藤光一は、打ちのめされていた。自慢だった銀髪に黒髪が生え始め、中途半端なプリン頭になるほどに。「―私は一度世界を滅ぼしたんだよ、コーイチ君」明日菜の声が、脳内で反響し続けている。それは残酷な真実。『一周目の世界』で自分はアルルも世界も守れなかったのだ!現実の重さに途方に暮れる光一を、心配する広美やアルル。折しもクリスマス直前、広美には、光一に思い出してほしい大事な「約束」があった。だが、光一は広美との「約束」を思い出す暇もなく、月陽奏麻との強制デートに連行されることに―。


 前巻で判明したこの世界が二周目の世界であるという事実。前回の世界でのアルルと明日菜の生活を間に挟みつつ、この世界が二周目の世界である事実を知って落ち込む光一が立ち直るまでを描いているのですが……重いなぁ……。シェードの真の創始者が判明したり、木漏れ日現象を起こした"導きの書"の正体などなど、今巻で判明する様々な伏線回収は泣きたくなるものばかりだよ。中でも明日菜のアルルを守りたいと思う気持ちと、明日菜の能力のアンチテーゼは切なすぎるな。次巻で完結らしいけど明日菜に一番幸せになってもらいたいと感情移入してしまうぐらい明日菜さんせつねぇーよ!

 今巻で光一に突きつけられる選択。彼が常々望んでいた中二病世界の非日常はこの物語の開始と同時に与えられ、ついには日常の象徴というべき者の喪失により非日常が日常を凌駕してしまう。日常の大切さを知った光一が目の前に立ちふさがる"導きの書"とどのように相対するのか? すごい引きではあるけども次巻の完結巻が楽しみ。


・【感想】【ラノベ】百合×薔薇 彼女の為の剣と、彼の為の乙女の園
百合×薔薇 彼女の為の剣と、彼の為の乙女の園 (集英社スーパーダッシュ文庫)百合×薔薇 彼女の為の剣と、彼の為の乙女の園 (集英社スーパーダッシュ文庫)
(2011/03/25)
伊藤 ヒロ

商品詳細を見る

『花使い』と呼ばれる特殊な能力をもつ少女たちの為の女学院に、実の姉・しらゆきによって転入させられた少年・花邑べにお。転入の挨拶で「この女学院を支配る」と宣言させられたべにおは、できたばかりの友達とも不本意ながら争うことになってしまう。べにおの使う“花”の力は圧倒的だったが、そこにはある“いんちき”が隠されていて?後に“姫百合姫”の名で関東全域の少女から『お姉様』と呼ばれる男子の物語が始まる。


 伊藤ヒロによるマリみて風女学園女装潜入異能バトル。はい、この時点でおわかりでしょう……つまりはいつも通りの伊藤ヒロです(具体的には女装男子w)。集英社のノベルならマリみてだろ!みたいな適当な感覚でネタを決めたのだと思います、たぶんw まあ内容的には伊藤ヒロにしては普通というかアンチ・マジカル ~魔法少女禁止法~ ほど異常じゃないw どちらかといえば緋色のルシフェラーゼよりなライトなノリで書かれているかと思います。

 まあ本当に女装潜入マリみて異能バトルもののひと言で内容の全てが説明できるのですが、主人公の能力が絶対的なのが伊藤ヒロらしいなぁ。もうそれは神の領域だよみたいな。今巻は導入なので顔見せと雰囲気をつかんでもらうって印象なのだけど、この主人公姉弟の裏設定は伊藤ヒロっぽいエゲツないものになりそうな予感がプンプンするw(なんとなく今巻を読むだけでも、お互いに精神的去勢がされてそうだし)。

[ 2011/05/01 23:59 ] ラノベ | TB(0) | CM(0)

消えそうな想い 悲しみの光 泣きたい時に笑える方がいい 誓うこと全てあの空に消えた 願う事が全てと思うから

 
 俺つば1話みながら思うこと……(挨拶)
俺、紀奈子さんとコーダインとアリスときっかわさんのことが大好きだってのを再認識した……そして全員非攻略キャラであることに涙した。それにしても1話のアバンのハーレムEND世界にワロタ……これがアニメのENDにつながるのか? いくらポッポが不人気だからって、あまりにも酷い仕打ちに「いくつになろうと子は親より多くのブモンガを狩るべきではない」ってグレタガルドの諺を思い出した。そしてポッポに大人げなく絡む、駄姫モードのわたらないさんが素敵w とりあえず、そーですねぇ……キチ○イはキ○ガイにしか演出できない王雀孫脚本回と言うか王にしか演出できないボク等の賢者王登場をワクテカして待ちたいw


・【感想】【ラノベ】ソードアート・オンライン〈7〉マザーズ・ロザリオ
ソードアート・オンライン〈7〉マザーズ・ロザリオ (電撃文庫)ソードアート・オンライン〈7〉マザーズ・ロザリオ (電撃文庫)
(2011/04/08)
川原 礫

商品詳細を見る

VRMMO《アルヴヘイム・オンライン》にてアスナが遭遇した、とあるアバターの正体とは?
 キリトとシノンが巻き込まれた《死銃(デス・ガン)》事件から数週間。
 妖精アバターによる次世代飛行系VRMMO《アルヴヘイム・オンライン》にて、奇妙な騒動が起こる。新マップ《浮遊城アインクラッド》、その第24層主街区北部に現われる謎のアバターは、自身の持つ《オリジナル・ソードスキル》を賭け、1体1の対戦(デュエル)で、すべてを蹴散らし続けているという。
《黒の剣士》キリトすらも打ち負かした、《絶剣》と呼ばれるその剣豪アバターにアスナも決闘を挑むのだが、結果、紙一重の差で敗北してしまう。
 しかし、そのデュエルが終わるやいなや、《絶剣》はアスナを自身のギルドに誘い始めた!?
《絶剣》と呼ばれるほどの剣の冴え。そこには、とある秘密が隠されており──。
『マザーズ・ロザリオ』編、登場!


 VRMMOで反則級の強さを誇っていたキリトさんすらも打ち負かし、その絶対的な剣の冴えから《絶剣》と呼ばれ称されるアバターに挑むアスナ。彼女と《絶剣》ユウキの哀しくも美しい物語。今回のエピソードはアスナとユウキとの交流の中で、現実世界で抱いているアスナの葛藤と《絶剣》ユウキの謎を軸に、これまで以上に仮想と現実の差(魂や心の在処とでもいうべきか)を考えさせられる物語でした。まあアスナさんメインの物語とはいえ僕たちのキリトさん無双っぷりは、いつも通りどころかいつも以上で……

どんな高速魔法でも対物ライフルの弾丸よりは遅い


 軽くこのようなことを宣いながら剣でバシバシと魔法を切り裂くキリトさんパネェ!w 名もなきVRMMOプレイヤーが「これだから……」と思わずつぶやいてしまう気持ちは、凄くよくわかるw

 まあ存在自体がチートなお人の話はこれぐらいにして、本編の話ですけど……かつてのSAOプレイヤーではなく、キリトすらも凌駕する反応速度を持つVRMMOプレイヤーの正体は、うすうす予想できたというか、アクセルワールドにおけるハルユキ達のように生活のほとんどをフルダイブ空間で過ごしている環境下の人間だとは思っていたけども、まさか"ホスピス"に近い形でフルダイブ技術が使われている展開は予想外だったのと同時にやるせなさを感じてしまった。技術としても技術の使われ方としても正しくはあるのだけど、現状ではどうしようもない。ラストで明かされるこの技術の基礎設計者の思惑がどこにあるのか? かつて彼が蒔いた種子が芽吹こうとしているように、この哀しみを越えたところに彼の目指したものがあるのだと信じたい。絶対無敵の剣、空前絶後の剣として《絶剣》の雄々しく気高い姿が人々の心に残っていくように、アスナに引き継がれ永遠に絶えない剣として《絶剣》伝えられていくように。現実世界と仮想世界の垣根を越えて永遠へと昇華された想いの結晶。現実と仮想の融合の雛形として《絶剣》ユウキの生き様は一つの指標を示したのだと思う。


・【感想】【ラノベ】空色パンデミック4
空色パンデミック4 (ファミ通文庫)空色パンデミック4 (ファミ通文庫)
(2011/03/30)
本田 誠

商品詳細を見る

狂騒と純真の「ボーイ、ミーツ、空想少女」、終幕。
最近、仲西景の様子がおかしいことに俺、青井晴は気づいていた。穂高結衣の発作に巻き込まれ続けた彼は、自らも「現空混在症」という病に蝕まれていたんだ。幻聴や己の中の別人格に悩まされ、現実と空想の狭間で苦しむ彼は、やがて恋人の結衣の存在すら忘却してしまった。彼女は失意の中で、それでも仲西を救う方法を探している。そして俺もまた、あいつを救うために、ある「芝居」を計画したんだ――。


 空色最終巻。本音を言えば空想編としては3で綺麗に完結していると思う、ただまあ青井の可愛らしさをもう少しだけ堪能したいって意味ではこれ以上ないエピソードだと言える……ねぇねぇ? 結衣さんは? 結衣さんは? と思わなくもないがな! あれだけ景に助けられたのだから、今度は私が景を守るっ!!ぐらいの意気込みが結衣さんに欲しかったところなんだけど、なんつーかザ・ヒロインって立ち位置でしたね(空想の中だけみると景はどんだけ青井のこと好きなんだよと思わなくもない)w

 それはそうと最後の最後で蒔かれたネタが面白かったというか、まさかイギリスを震撼させた某殺人鬼の正体が空想病の発端だったのは予測の斜め上をいく展開だったなぁ(多重人格探偵サイコの西園弖虎みたいなもんと言えばあとはわかるなw)。ここら辺の全てに関わる物語の収束は素晴らしいものがあるのだけど、完結だから仕方ないとはいえ、いささか収束させすぎたんじゃないかなァ……もっと拡散してままでもよかったような気がしますね、これはこれで綺麗な幕引きだけど。しかしラストのオチは特に綺麗だな、やっぱり空色のラストは現実を噛みしめながら、空想に興じる少年少女を描かないとな。空想と現実の狭間の中でも絶対に幻ではないお互いの手の温もりとか大好物です、はいw

 外伝を含めて通算5冊全て余すことなく楽しませてもらった空色シリーズもこれで最後と思うと寂しいけども、この作品での経験を生かして、筆者には凄い新シリーズを書いてもらいたいなァ……あとがき読んでると私生活が恐ろしいことになってるけど負けないで頑張ってもらいたい。ほんとシリーズ通して面白かった!

[ 2011/04/12 14:10 ] ラノベ | TB(0) | CM(0)

本当の感情 隠し続けていたら 気が付けば自分でも 見失って 割り切れてるようで 割り切れない事実が この胸の奥で まだ疼いているよ

 
 新PCやっときたーーー!(挨拶)
この際だからと思い切ってSSD構成にしたり、とことんハイエンドなCPUとグラボ積んだりと金に糸目をつけなかったので、すこぶる快適なPC環境になりました……家計は火の車ですがw

・【感想】【ラノベ】花物語
花物語 (講談社BOX)花物語 (講談社BOX)
(2011/03/30)
西尾 維新

商品詳細を見る

悪マーセント趣味で書かれた小説です。――西尾維新

“薬になれなきゃ毒になれ。でなきゃあんたはただの水だ”
阿良々木暦(あららぎこよみ)の卒業後、高校三年生に進級した神原駿河(かんばるするが)。直江津(なおえつ)高校にひとり残された彼女の耳に届いたのは、“願いを必ず叶えてくれる『悪魔様』”の噂だった……。
<物語>は、少しずつ深みへと堕ちていく――
これぞ現代の怪異! 怪異! 怪異!
君を知り、解きはなつための物語。


 猫物語 (白) のようにありゃりゃ木さんではなく、ありゃりゃ木ラバーズメンバー視点で語られる物語(なんだありゃりゃ木ラバーズってw)。つまり今巻は神原駿河視点の物語であり、あだ名どおりガンバル駿河な物語。変態・神原が主人公……どんだけ変態物語になるんだよ? と思ったら、物語シリーズで一、二を争う真面目な物語なのがいかにも西尾維新らしい攻め方だなぁ。外部に見せかけている自分と外部が受けている印象と内面が必ずしも一致するとは限らないし、むしろ差異のない方が不自然。立ち位置が違えば悪も善に見えるこの物語のように、人間自体がそーゆう生き物なんだからしゃーないべってお話。

 花から連想するもの…卒業。つまり卒業の物語であり、かつて犯した罪から自罰・内罰を科し続ける神原駿河という少女にもたらされる救いの物語。自罰も内罰も反省ではなく後ろを顧みるだけの行為。人は前だけを見据えて進む生き物ではないように、後ろだけを顧みて立ち止まる生き物でもない。一頻り顧みて省みたのなら、やがては前を向いて進まなければならない。きっとこの物語をひと言で表現するならば踏ん切りつけるための物語だったのでしょうね。それこそ、この作品の常套句を借りるならば勝手に助かる物語。誰かに背中を押されることも、手助けされることもあるだろうけども、最終的に自分を救えるのは自分だけ。そうは言ったものの今巻に登場する神原と宿敵である彼女の差は、その時点で支えてくれる第三者が居たかどうかの差。もし神原の周りにありゃりゃ木さんやガハラさんを始めとする人たちが居なければ、悪魔になっていたのは神原だったのかもしれない。最終的に自分を救えるのは自分だけだが、その過程においてはそうでもはない。そういった人間関係に恵まれてることもその人間の運であり財産だと言うならそうとも言うけど、それじゃあ寂しすぎるよね。

 神原は今回の一連の出来事の顛末を卒業と称したけども、卒業は人生において一つの区切りでしかない。卒業の後には入学が待っているように、人は卒業と入学の人生儀礼を繰り返して生きていく。楽しいことのみならず苦い経験も、いつか思い出となって懐かしむ日がくるだろう。神原駿河にとっての青春の1ページとして。

 P.S.なんだかもう、ありゃりゃ木さんがただの性犯罪者ですよ……つか火憐ちゃんとの間になにがあったんだよ! 兄弟愛にも程があるw

 次巻はラスボスと讃えられた千石撫子が満を持して発進する囮物語 なでこメドューサ! 化を囲う囮という文字自体に千石の恐ろしさが滲み出てる気がしてならないw


・【感想】【ラノベ】IS〈インフィニット・ストラトス〉 7
IS〈インフィニット・ストラトス〉 7 (MF文庫 J ゆ)IS〈インフィニット・ストラトス〉 7 (MF文庫 J ゆ)
(2011/04/08)
弓弦 イズル

商品詳細を見る

「お願い! 私の妹と組んで!」 楯無の突然のお願いに戸惑う一夏。専用機持ちの能力向上を目的として開催される「全学年専用機持ちタッグマッチ」、その相手に4組の専用機持ちこと更識簪(さらしき・かんざし)と出場することになる。しかし、肝心の簪は一夏に誘われても「イヤ」の一点張り。業を煮やした一夏は休日に簪とデートをすることに決める。一方、タッグを断られたあげく、一夏が他の女子とデートと聞いて気が気ではないヒロイン一同。果たして簪は一夏と組んでくれるのか。しかも対戦相手は楯無と箒の強力コンビ! 恋の火花散るハイスピード学園バトルラブコメディ、美しき『姉妹たち』の第七弾!


 前巻のあとがきで作者が宣言していたとおり、あのキャラの妹キャラ登場ということで、楯無先輩の妹の更識簪が登場です。この後におよんで新ヒロインかよ! とか、今更言うのもそろそろバカバカしいけど、選択としては正しい! メインヒロイン5人では足りていなかった成分がある……すなわちそれメガネ分w 前巻のすごい引きからよくここまでのテコいれができるなァ……ってぐらい、何事もなく朴念仁ラブコメをする一夏に呆れるを通り越して尊敬の念を抱き始めたw 恋愛原子核ってよりも恋愛ブラックホールと名付けたい。そのシュバルツシルト半径捕らわれたら最後、脱出することは不可能。

 まあそれはさておき、今巻の更識姉妹の関係は物語中でも語られているとおり、篠ノ之姉妹との関係に似ている。優秀な姉に劣等感を感じる妹の心情とその和解ってのは古今東西の物語でも王道中の王道。今巻の更識姉妹の場合は上手く雨降って地固まるとなったけども、篠ノ之姉妹の場合は優秀な姉ってよりは、異能な姉だからなァ。箒の方にも語られてない壁を作ることになった要因があるようだし。ここら辺は、ようやく動き始めた束さんの動向と共に次巻以降でたっぷり語られることになりそう。しかし、まあわかってはいたことだけども、完全にすべてあんたが黒幕かよ!(この調子なら亡国機業<ファントム・タスク>にも技術提供とかしてそうだな)w

 P.S.お姉さんキャラ(千冬姉以外)で唯一、一夏を翻弄していた楯無先輩が実の妹のことで、一夏を頼るのがなんともいえない。普段完璧超人なのに不意に甘えてみせるギャップ萌えが素晴らしいと言うか……自分の武器をよく理解されてらっしゃる(簪さーーーーん和解しても敵は敵ですよーーーw)

[ 2011/04/10 18:13 ] ラノベ | TB(0) | CM(0)

そしてまた 悲しみのない 時間のループへと 飲み込まれていく 孤独の観測者

 
 なんとか週末には新PC届きそう(挨拶)
長年固まった自分らしいネットライフが崩れると、酸素の薄い場所に来たような閉塞感を感じて仕方ない……どんだけ自分がネットに依存してるのかがよくわかった貴重な体験ですが、もう二度と体験したくねぇーよ!


・【感想】【ラノベ】小説家の作り方
小説家の作り方 (メディアワークス文庫)小説家の作り方 (メディアワークス文庫)
(2011/03/25)
野崎 まど

商品詳細を見る

「小説の書き方を教えていただけませんでしょうか。私は、この世で一番面白い小説のアイデアを閃いてしまったのです―」。駆け出しの作家・物実のもとに初めて来たファンレター。それは小説執筆指南の依頼だった。出向いた喫茶店にいたのは、世間知らずでどこかズレている女性・紫。先のファンレター以外全く文章を書いたことがないという紫に、物実は「小説の書き方」を指導していくが―。野崎まどが放つ渾身のミステリー・ノベル改め「ノベル・ミステリー」登場。


 卵が先か?鶏が先か?な物語ではなく、卵を産むために鶏を創る物語。至極まっとうなアプローチですよね。究極の小説を産み出すために、究極の作家を創るってアプローチは……。そして野崎まどという作家は、この至極まっとうなアプローチをこれでもかってぐらい異常に書き上げるw この奇妙なケレン味とでもいうべき、はったりが何とも言えない野崎まど色。究極の映画をテーマにした[映]アムリタの時もそうだったけど、こういった最終目標が概念的なテーマを描かせると、実に活き活きしてますね、野崎まどはw

 まあいつも通りラスト付近の超展開(野崎まど的オチ)は読めてはいたんだけど、その過程における物実と紫の交流がなんと言えない甘酸っぱさを醸し出していて好きだなァ。その反動で世界観的にはキーパーソンだけど物語的にはモブと言えるアンサー・アンサーさんが登場した時に落差が何とも言えない……なんだこのガッカリ天才は、道化もいいところだw ある意味、戯言シリーズの絵本園樹に通ずるかわいらしさ。あーもうなんかこいつグーで殴りてぇー! かわいいなァ、もう……みたいな自分でも理解できない愛しさがこみ上げてくるのを押さえられないw

 しかし今回の話のような存在が、このまま成長し続けていけばどんな存在になるんでしょうね? この世で一番面白い小説を産み出せる存在は万能のようなもの、なのにその力をきっと小説を書くことにしか使わないのでしょうね。まるで全知全能でありながら世界を創るだけ創って放置プレイな神のごとくw そういった意味では神のアーキータイプ誕生の物語とも言える(いささか早熟なアーキータイプと言えるけど)。まあこのやってることはミクロなのに、バックボーンはマクロってのほんと野崎まどらしいちゃらしい物語。


・【感想】【ラノベ】東京皇帝☆北条恋歌 8
東京皇帝☆北条恋歌 8 (角川スニーカー文庫)東京皇帝☆北条恋歌 8 (角川スニーカー文庫)
(2011/03/31)
竹井 10日

商品詳細を見る

一斗専用機動魔法兵・エニグマと共に突如姿を現した聖騎士王・巴御劔。時を同じくして侵攻を始めた人類の天敵・怪蟲によって東京帝国は窮地に立たされてしまう! 刻一刻と悪化していく戦況に一斗はある決心をする!!


 薄々は予想していた展開であり、そして予想の斜め上を行った巻。まさにこの物語のターニングポイントといえるエピソードで、なにを語ってもネタバレになるのだけど、「この物語は、東京帝国に住む平凡な一少年、西園寺一斗が東京皇帝に即位するまでを綴った物である。」の物語お決まりの常套句を、まさかの形で昇華して、更に別の地平に導いた手腕は素晴らしいのひと言。流石に竹井10日氏自身が、物語開始からずっと書きたかったエピソードと豪語するだけのものはあります。

 実際のところこの巻でかなりの伏線回収がなされるわけですが、どの回収の仕方も美しい収束をみせるのですよ。なにこの綺麗な竹井10日w(中でも来珠が一斗に一目惚れするキッカケとなった一斗の写真の謎には震えたね)。本当に今巻の一斗は覚醒といってなんら語弊のない頑張りっぷりで、その頑張りと才能の開花が哀しくてなんとも言えないなァ。

 今巻で明らかになる初代東京皇帝・北条皇斗にまつわる謎も予想できていたし、今巻の唐突ともいえる急展開も覚悟済み(竹井氏の過去作〔主にゲーム作品〕にはよくある出来事w)だったのだけど……完全に最後の最後で全てひっくり返されたw 実に次巻が待ち遠しくて仕方ない作品に大化けしたな! 恐るべし東京皇帝w

[ 2011/04/06 22:16 ] ラノベ | TB(0) | CM(0)

全てはゴミ それか光 幻だろ? この世って何だ?

 
 メインPCがお亡くなりになり死んだような日々を送るの巻(挨拶)
サブPCでネット見る分やblog更新は大丈夫だけど、ゲーム系が全滅だなorz これを期にネットに依存しない生活をしてみようかと思ったが……そんな未来が想像できなかったのでやめるw とりあえず来週末までにはなんとかしてぇーなぁ。


・【感想】【ラノベ】むやみに分裂!! 邪神大沼 6
むやみに分裂!! 邪神大沼 6 (ガガガ文庫)むやみに分裂!! 邪神大沼 6 (ガガガ文庫)
(2011/02/18)
川岸 殴魚

商品詳細を見る

田中露都(肩書き・勇者)が生徒会長に就任し、最初の仕事となった文化祭を、副会長として手伝うことになった大沼貴幸(肩書き・邪神)。銭ゲバ一直線の勇者の行動は見ないふりをして、帰宅した大沼に届けられたのは『ダメ邪神脱出マニュアル』(ふろく・なし)だった。
あれ? これって邪神としてけっこうマズいってこと――?


 まず一番の笑いどころが表紙であることは間違いないッ!! 中身は? こまけぇーことはどーでもいいんだよ! つまりいつもどおり安心の大沼さんシリーズですってことですよ。

 前巻で生徒会長に就任したものの、実家が借金まみれであることが発覚した田中露都の汚職にまみれたダメ政権が始まる。まさに銭ゲバ一直線の露都さんのやり口は非道、弟ああああの名前まで抵当にいれる始末。露都さんパネェっ! てかもう勇者でもなんでもないよ、おまいw 大沼君? ああ、いつもどおりわりかし酷い目にあいながらもそれなりに幸せそうですよ……主役のポジションを女・大沼ことさなえに奪われつつあるけどな。

 まとめ:今巻をひと言で語ると……グールCさん新生おめでとうってことですかね? そーですね。


・【感想】【ラノベ】ゴールデンタイム2 答えはYES
ゴールデンタイム2 答えはYES (電撃文庫)ゴールデンタイム2 答えはYES (電撃文庫)
(2011/03/10)
竹宮 ゆゆこ

商品詳細を見る

圧倒的なオーラを放ち、自称完璧、その実ちょっと残念なお嬢さま、加賀香子。彼女は独自のシナリオによって定められし幼馴染との運命の結婚が破綻してちょっと傷心気味。
 一方、サークルの先輩、リンダは面倒見のよい気さくでいい人かと思ったら、実は万里の高校の同級生で、しかもどうやら浅からぬ仲だったようで、その事実をひた隠しにしていた。
 記憶喪失男、多田万里の心はそんな二人の狭間に立たされて千々に乱れる。サークル活動や、コンパを経るうち、その心の距離は離れ、また近づいていく。
 万里が二人に向けた問いかけの、その答えとははたして──?


 物語が一気に加速したというか、あらぬ方向に行ったなぁって印象。加賀香子の抱いている想いは贅沢だといえる。恋いにやぶれた彼女の新しい恋はすばらしいものでなくてはならない。今の段階で目の前にいる男性の手をとってはいけない。新しい恋は同情が混じったものではなく、100%純粋な思いが昇華された結果でなくてはいけない。どこまでも乙女である……つーか、めんどくせぇーオンナw このような思考を極めた娘っ子をよく知っていると思ったら……SHUFFLE!(PC版)の芙蓉楓だw

 この万里、香子、リンダ先輩、やなっさんの関係はこれからどうとでも展開させれるのは面白いなァ。ただあんまり負の展開に転がしすぎると、ほんとに香子が嫌なオンナになりそうで怖い。というかホントに積年のやなっさんへの想いを振り切ることかできたのか? いかんせん今巻の香子の切り替えがアッサリすぎて気になるところである。しかし一番辛いのは万里の過去を知っていて知らない風に振る舞わなくてはならないリンダ先輩のポジションだよなァ……次巻以降も過去はどこまでも追ってきそうだし(万里とリンダ先輩がTシャツ裏返しに着てたのって……あれきっと卒業記念のTシャツなんだろうなぁ)。冷静に考えると過去がない人間ってのは、本当に辛いなぁ、周りの人間を含めて。インデックスの上条さんとかみてると、まったくそうと思えないけどw

[ 2011/04/03 23:59 ] ラノベ | TB(0) | CM(2)

綺麗な青さで いつも待っててくれる だから怖くない もう何があっても 挫けない ずっと 明日待って

 
 ACかっけーーーー!(挨拶)


 こうすりゃ苦情もこなかった……わけはねぇーな!w


 そして特にすることにない休日だったので延々とほむらちゃほむほむの動画を見続ける。


 ラストでほむ?って首を傾げるほむほむが愛らしすぎて、もう何があっても挫けない。


・【感想】【ラノベ】新約 とある魔術の禁書目録
新約 とある魔術の禁書目録 (電撃文庫)新約 とある魔術の禁書目録 (電撃文庫)
(2011/03/10)
鎌池和馬

商品詳細を見る

ローマ正教の暗部『神の右席』最後の一人、フィアンマがロシアから起こした第三次世界大戦は、上条当麻の活躍により終結した。彼の、消失と共に。ここは上条当麻が存在しない世界。魔術サイドは再編・改善がすすみ、信徒たちには安息の日々が訪れていた。科学サイド総本山の学園都市では、最強の超能力者・一方通行が、『闇』と手を切り、打ち止やめ番外個体と共に騒がしくも穏やかな日常を過ごしていた。そこには『グループ』の影も無い。元スキルアウトの無能力者・浜面仕上は、ロシアで手に入れた『闇』との交渉材料を懐に、絹旗、滝壼、そして帰ってきた麦野と共に新生『アイテム』を結成、活動を再開する。闇からの『卒業生』たちは、平穏を手に入れたのだ。―凶悪な『新入生』が、彼らの前に現れるまでは。新約編、スタート。


 タイトルも新約に改めて心機一転のとある魔術の禁書目録。前シリーズに輪をかけてインデックスさんとビリビリって誰? な空気もパワーアップw 力で学園都市を脅し暗部の解体と日常を手に入れた一方通行と、情報で学園都市を脅し滝壺の治療と日常を手に入れた浜面たちアイテムの面々。だけどそれは膠着状態を作っただけで、ちょっとしたキッカケで瓦解する危ういバランスの上になりたった平穏。彼らが思っていた以上にこの世界の暗闇は暗く深い、彼らが死にものぐるいで第三次世界大戦を戦い抜き、やっとの手に入れた安息の日々も、巨大な悪意の前にあっさりと瓦解する。

 一方通行は一方通行で打ち止め、番外個体、黄泉川との日常に大切なものを再認識し、浜面は浜面でやっと取り戻したアイテム(@約一名が永遠に足りないけど)という絆を二度と失いたくないと再認識する。過酷すぎる戦いの果てに手にした平穏をもう少し長く過ごさせてあげてもよかったんじゃない?と思わなくもないけど、災厄は急転直下で彼らに襲いかかる。ここら辺の手心のなさはかまちーパネェw それにしても戦いがないときはほんと浜面は三下だなw その待遇が羨ましいはずなのに、なんか全然羨ましくない、アイテム内のヒエラルキー最下層な浜面が愛しいよ。そして超丸くなりすぎだ麦野さん! あんたの愛称はもうムギちゃんでいいよw

 しかし新約にしてやっと、科学と魔術の交わる入り口まできたなァって感じで、浜面と一方通行は科学サイドの暗部、上条当麻は魔術サイドメインで一部科学サイド。それぞれの住み分けがあり、すれ違うことがあっても交差することはなかったのだけど、今巻のラストでやっと交わったって感じですね。主人公達がそれぞれ世界の構造と世界の裏側を知って、やっとスタートラインって気がしなくてもない。まあそれにしてもラストのスーパー上条さんタイム!は滾ったというより笑ったw おまいら図に乗るなよ! あくまで真・主人公は俺だぜ!みたいな無言の戦線布告にみえてしかたない……上条さんパネェっす。とりあえず次巻以降でインデックスさんに噛まれろ!上条w

 PS.そして、いいフレンダーは死んだフレンダーだけだ!みたいな感じで、どんどんと思い出の中で美化されていくフレンダーさんが不憫w

[ 2011/03/21 21:27 ] ラノベ | TB(0) | CM(0)

神様はひとりひとりの物語を描いてるかな? きっと違う僕たちはみなハッピーエンドを求め歌う 何度でも塗り換えができるさ赤いインクが無くなる日まで

 
 ここにきてスクライド10周年プロジェクト始動!だ、と…(挨拶)
TVシリーズを再構成したスペシャルエディションの制作らしいけど、どうせならBD-BOXも販売しようぜ!


・【感想】【ラノベ】円環少女 (13) 荒れ野の楽園
円環少女 (13) 荒れ野の楽園 (角川スニーカー文庫)円環少女 (13) 荒れ野の楽園 (角川スニーカー文庫)
(2011/02/26)
長谷 敏司

商品詳細を見る

地獄の三角関係完全決着……!?
灼熱のウィザーズバトル堂々完結!!

魔法使いが公然となった日常、世界の混乱は収まらない。天盟大系の戦闘旅団(ウォーバンド)と電車に乗り合わせてしまった寒川紀子は誘拐され、奪還のために旅団を追う仁とメイゼルを、未来の再演大系から刺客が狙う!! そして舞花と聖騎士将軍アンゼロッタの宿願《世界法則の固定》のため、聖騎士が、超高位魔導師たちが動き出す!! 世界の結末に《最後の魔法使い》きずなが出した答えとは!? 灼熱のウィザーズバトル、永遠の円環を結ぶ最終章!!


 ついに円環少女も最終巻なんだけど……最後の最後まで、天盟大系(しりとり大系)のおもしろ芸人さん再登場とか、嫉妬で復活するカオティックファクター破壊(アバドン)とか、引金を引くのを躊躇うオルガ・ゼーマンの茨・磔刑式+逆天大王の奇跡のコラボとか、もうネーミング自体がどうなのよ?な感じの≪優勝・大逆天王≫などなど、面白可笑しく大惨事に大惨事を重ねるのが円環少女の醍醐味w ほんとこの空気は長谷敏司氏にしか書けないよw

 面白展開はおいておくとして、もう隠匿すら出来ないぐらい広まってしまった魔法の存在、未来から世界を操り創り出す再演大系の魔導師、その再演の支配を完全なものとすべく自らが≪増幅器≫として未来へと飛ぶ仁の妹の舞花。増幅器が設置されてしまったらもう未来からの干渉を阻む術はなく、待ち受けるは神の名による救いの世界。神の救いがあることを知りながら、神を不要と叫ぶ≪真なる悪鬼≫として神に挑む仁。奇跡はない、だけど希望は持てる、歩むこともできる、歯を食いしばることもできる、生きていくこともできる。与えられる未来の救いではなく、自分たちで選び取れる未来を選ぶ。花が咲き乱れる美しい楽園ではないかもしれないが、この荒れ野の楽園を選ぶ。この世界が地獄ではないと叫び続けた仁の、この物語自体の矜恃。

仁ちゃん。思うんだけどさ、この世界は本当は捨てたもんじゃないんじゃないかな。仁ちゃんがやらなくても、なるようになるときは人はきちんと動く。自分以外の人間もきちんと生きていて、わりとさ、きちんと戦うんだよ


 この言葉どおりなのだと思う。未来からの、神の、その救いがなくても人はどうにかなる。わりときちんと生きていける。どこかの誰かから押しつけられた救いなんてものは、まさに余計なお世話。仁は最後の最後で流れに流されるではなく流れに逆らう者の総意の代弁者として、最果ての場所に立っただけ。誰よりも流れに抗おうと流され続けてきた男がその場に立っている。それだけで彼の知っている世界は地獄なんかじゃない。

 そしてこの物語のラストが指し示す結末こそが、まさに世界が地獄ではない証明。歯を食いしばり、希望を信じ、けして歩みを止めず、未来を自らの手でたぐり寄せて掴み取った彼女の紡いだ円環。これから始まる未来。もはや言葉はない。

 シリーズ開始当初は文字数も多く面白いのだけどラノベとしては読みにくい印象があった円環シリーズですけど、巻を重ねるごとに化け続け、よくぞここまで辿り着いたものだと感慨が深い(全共闘で日本赤軍な東京核テロ編なんてどうするつもりだよ! とか思ったもんだけどw)。なにはともあれ全13巻、筆者もキャラクター達も長い間お疲れ様でした。ニュータイプで企画進行中のproject Laciaも期待しております。

[ 2011/03/20 17:55 ] ラノベ | TB(0) | CM(0)

わたしを救うのはわたしたちだけ 敵のように愛し 友のように憎み 偽りながら出会ったわけじゃない

 
 とある週末のストレス発散!(挨拶)
QBさんの正しい使用方法、キモチイイ~!!!


・【感想】【ラノベ】ベン・トー 7 真・和風ロールキャベツ弁当280円
ベン・トー 7 真・和風ロールキャベツ弁当280円 (ベン・トーシリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)ベン・トー 7 真・和風ロールキャベツ弁当280円 (ベン・トーシリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)
(2011/02/25)
アサウラ

商品詳細を見る

半額弁当争奪バトルに青春を賭ける佐藤洋は、ひょんなことから未曾有の経済危機に陥り、『変態』の二つ名を体現する日々を送っていた。そんなある日修学旅行で槍水が不在になる間、佐藤は彼女の縄張りであるスーパーを託されることに。しかし槍水と入れ替わるようにHP同好会に烏頭みことと名乗る美人OGが現れ、佐藤は彼女に翻弄されてしまうのだった。烏頭はかつてHP部が解散するに至った原因は槍水にあると告げるのだが――。毒を食わらば皿まで!「狼」の誇りを持って落とし前はきっちりつけろ!庶民派シリアスギャグアクション第8作!


 以前から少しだけ仄めかされていた、HP同好会が解散する原因となった過去を軸とした物語。今巻で語られた原因以外にもまだ隠された要因がありそうだけど、その辺は今後おいおいかな。つーか色恋沙汰の一歩手前の拗れが原因だとは予想もしなかったわw 今巻の見所は≪ウルフズベイン≫の毒に侵された佐藤を救う≪オルトロス≫こと沢桔姉妹だけども、コンスタントに茶髪にも魅せ場が多いのは嬉しい限り(HAHAHAHA~!アニメ化が決定してしまたから、これ以上茶髪のイラストを入れないわけにはいくまい! 次巻あたりで表紙を飾りやがれ!w)。反対に槍水先輩や著莪の出番は少ないのだけど、少ない出番でキッチリとその存在をアピールしていく著莪がパネェ!(人の髪喰うなよ~のさり気ない佐藤と著莪シーンは、もはや夫婦の会話すぎるw)。白粉は…いつもどおり白粉ですね! 彼女の存在がなければジョン・グッド氏緊急インタビューなんて、ぷち狂ったことにはならなかっただろうに……ほんとどうするんだアニメ版の筋肉刑事w そして今巻一番美味そうなのは……ロールキャベツ弁当よりも白梅家のキムチ鍋なのは如何なることか!w


・【感想】【ラノベ】神さまのいない日曜日IV
神さまのいない日曜日IV      (富士見ファンタジア文庫)神さまのいない日曜日IV     (富士見ファンタジア文庫)
(2011/02/19)
入江 君人

商品詳細を見る

神様は月曜日に世界を作り、日曜日に世界を捨てた。そして最後の奇跡と呼ばれる“墓守”が生まれた。それが、15年前。消えた傷持ちを追い、霧の街へ迷い込んだアイ。人っ子一人、死者一人いない奇妙な街で、アイは雲を突き抜けて鎮座する奇妙な塔に遭遇する。“世界塔”―人々の願いを、叶える場所。アイは、アリスやユリー、ディーらと共に、傷持ちの手がかりを追いながら、世界塔へと足を踏み入れるのだが―?死者を埋められない墓守。妹のために石を積む兄。願いが叶うという塔で“最後の奇跡”墓守アイが願う夢は―。


 女ハートマン軍曹の率いる海兵隊のような学校から脱出したアイは、学園で知り合った同じ夢を抱くアリス達と共に、育児放棄をして何処ぞへと逃走したスカーさんを追いかける。。。なんぞそれw 今巻の肝は"願い"であり、願いから天国を作ってしまった人達の想念というべきものとの対話。願いが叶う世界塔を積み上げた最初の一人目が、願いすらなくただ漫然と石を積んでいただけという事実は、まるで賽の河原で石を積む子供のようで悲しいなァ。今巻でアイが目の当たりにした天国と、アイが目指している天国のズレ。人の数だけある天国の姿を目の当たりにして、アイが如何様に思ったか? ここら辺の心の変化が今後の展開の鍵でしょうね。アイはアイの中にある天国を目指す。基本的にアイは思考の怖い子だからなァw きっと自分の考える自分の納得できる夢の姿の実現の為に世界を敵に回すことも、それこそ誰一人として賛成しなくても邁進することでしょう。彼女に"夢"には他者の理解と他者がそれぞれ自分の意志で考えて決めることが欠かせないので、そこまで極端ではないけども、場合によってはやりえる怖さと強さがアイという少女にはあるので手に負えない。とりあえずアイのことを認めたアリス・カラーが伸ばした手に、どのようにアイが答えるか? 次巻はわりかし節目の話になるみたいなので期待したい。

 まあ今巻でMVPをあげるとすれば、ユリーさんでしょう。なにがあってもアイ達をけっして見捨てない、黙って俺についてこい!とスカーさんをお姫様だっこするユリーさんマヂカッコイイ!!! なんだよこのバツイチ、まぢで三十路の王子様w

[ 2011/03/06 17:51 ] ラノベ | TB(0) | CM(0)

星たちは生まれてはまた死んで 永遠に同じこと繰り返す 次の日も次の世もまた次も 生まれては消えていく星たちよ

 
 俺の仕事は一日30時間、猫撫です!(挨拶)
ガリゴリとプレイしてるつもりなんだけど、かなり慎重に考察しながらプレイしてるので全然進まねぇーー! とりあえず開発陣の言っていた、なんとなく解ったつもりになったらいい作品って言葉は穿ちすぎな表現ってことがよくわかったw

 今週のどかギカ。
QBさんの本名がインキュベーターってことが判明した。青の子がやっぱりな展開になった。もうどうしようこの作品?w インキュベーターって……うんそうだねぇ……魔法少女の起業支援事業してるから間違いないねぇw インキュベーター=孵卵器と考えると……作品イメージのアリスからハンプティ・ダンプティが想像されるなァ。世界卵的となりうる少女を覚醒させて新しい世界を産ませるとかありそうだ。どっちにしてもQBさん邪悪。吐き気をもよおす邪悪とはッなにも知らぬ無知なるものを利用する事だってブチャラティさんも言ってたw


・【感想】【ラノベ】人類は衰退しました 6
人類は衰退しました 6 (ガガガ文庫)人類は衰退しました 6 (ガガガ文庫)
(2011/02/18)
田中 ロミオ

商品詳細を見る

そらとぶようせいさん、あらわる!?

わたしたち人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀。すでに地球は"妖精さん"のものだったりします。
そんな妖精さんと人間との間を取り持つのが、国際公務員の"調停官"であるわたしのお仕事。
季節は冬。祖父の趣味サークル「大砲倶楽部」の一員として南に向かったわたしは、「鳥人類コンテスト」の安全対策係として、岬に集まった各チームの機体をチェックすることに。
思うに……みなさん、死にそうです。
クスノキの里を同類誌のイベント会場にしてしまった友人Yと、白い部屋に密室監禁! 
さて、どちらが危ない!? ──記録、それは儚い。


 いつも通りの人退。なんだかんだと全力で鳥人間コンテストの安全対策に奔走する、"わたし"はいい娘だなァ。きっと人の命がかかってなかったら、適当にやってただろうけどw

 クスノキの里の同類誌の方はアレだ……腐だ。終末になにやってねん!人類w あくまで種として衰退しても、人がなにかを創り出そうとする心意気は衰えないみたいな綺麗事を読み取ればいいのかどうか判断に戸惑うところだが……まあそう思った方が幸せなんでそう思っておきますw 清濁併せ呑むっていうか、良いことも悪いことも、綺麗なものも醜悪なものも、とりあえずは折り合いをつけて付き合っていかないとね!みたいなロミオイズムにある意味溢れた巻でありました。つーか実のところそれほど感想書くことない巻でしたw


・【感想】【ラノベ】
花咲けるエリアルフォース (ガガガ文庫)花咲けるエリアルフォース (ガガガ文庫)
(2011/02/18)
杉井 光

商品詳細を見る

桜は舞い散り、少女と少年は戦空を生きる 。

戦争で街を焼かれ、家も学校もみんな失ったぼく。
東京の中学校に転校する当日、ぼくを迎えに来たのは、桜色に輝く不思議な飛行兵器とそのパイロットの少女、桜子だった。
「乗れ、おまえの翼だ」――桜とリンクした戦闘機の適合者として選ばれたぼくは、桜子とともにその超兵器《桜花》のパイロットとなり、色気過多の先輩や凶暴な空母艦長に囲まれ、新しい仲間と災難続きの訓練、そして激化する戦争に否応なく巻き込まれていく。
時を止め、永遠に舞い散る桜とともに、戦空を生きる少年少女の美しくもせつない物語。


 んー、今風の杉井光で書かれた杉井光初期作品って印象。会話のテンポやセンスは杉井光テンプレ(主人公の性格が若干ネガティブだけど、これは戦争を舞台にしてるから仕方ないだろう)で、作品イメージは『火目の巫女』、『死図眼のイタカ』、『剣の女王と烙印の仔』に近い。纏ってる雰囲気は『終わる世界のアルバム』かな。なんか映像化するなら新海誠氏でよろ!みたいな儚げな雰囲気は個人的に好き。ただまあこれが1巻なのか、それともこれで完結なのかわからないけど、展開がちと駆け足すぎやしないかとも思う。なんとなく続きがある展開だけど、どう考えても、ラストはeden*とか最終兵器彼女とかイリヤの空、UFOの夏になりそうな気がしてならない。とりあえず、へーかのキャラが剣の女王と烙印の仔のミネルヴァに見えて仕方ないのだけど、烙印の仔は3巻で読むの止まってるや俺w 個人的にお気に入りは美鶴さん。蓮っ葉な大人の女性ってなんかいいよね!

 とりあえず続くと仮定して、終わりの予感が最初から感じられる物語なので、この作品が語ろうとしているせつなさがどういった地平へと流れていくか杉井氏の手腕に期待したい。

[ 2011/02/27 22:13 ] ラノベ | TB(0) | CM(2)

頭に父を 住まわせて 殺しの標的兄を追う 木枯らしににた 口笛は 死神のうたう 子守唄

 
 なんか延々とナイトウィザード―The ANIMATION―を観る休日(挨拶)
柊をみてるとなんか世の中の煩わしいこと全部がどーでもよくなる。さがる男でも頑張ってるんだから俺も頑張ろうって気になってくるw


・【感想】【ラノベ】ケモノガリ 3
ケモノガリ 3 (ガガガ文庫)ケモノガリ 3 (ガガガ文庫)
(2011/02/18)
東出 祐一郎

商品詳細を見る

いま、“クラブ”の真実が紐解かれ始める!
罪無き人を狩る“クラブ”がこの世には存在する。罪無き人を狩る“ケモノ”がこの世に蔓延っている。世界は相も変わらず騒がしい。どこかで戦争が始まり人が殺されたという。事故が起こって人が殺されたという。おそらくその報道の九割ぐらいは、事実がありのまま晒け出されているのだろう。だが、残る一割は、ひょっとしたら──違うのかもしれない。人を狩ることに喜びを見出した権力者(ケモノ)と、彼らの手先となって動く娯楽提供者(エンターティナー)による仕業なのかもしれない。それが、この僕──赤神楼樹の敵である。


 赤神楼樹の次なる相手は人の知性とケモノの力を併せ持つ怪物イヌガミ。ケモノガリvs.イヌガミの対決は死闘には違いなけれど、この作品では初めてと言っていい、赤神楼樹にとって楽しいと思える戦い。お互いに忌むべき望まざると同時に望んだ力を尽くして戦う一人と一匹の姿は悲しいと同時に気高い。ケモノを狩るケモノガリにとって言葉通りのケモノとの戦いが初めて楽しいと思える戦いなのは皮肉だけど。そしてもう一つの戦い、クラブの調停者アストライアとケモノガリとの戦い。この戦いに恐怖と同時に楽しさを感じ始めているのは楼樹にとっては危険な兆候。彼はケモノではなくケモノガリでなくてはいけない。彼の中の押さえなければならない最後のタガ、ケモノガリとなるべく緩めた手綱だけど、完全に緩めてはいけない殺人者の資質。殺して殺して殺し尽くしてきた楼樹に中に少しずつ積もり始めた濁り、殺人を重ねるほどに、戦うステージが上がる度に膨れあがっていく殺人衝動。この楼樹の奥深くに眠る殺人鬼の才能を完全解放すれば、これから先の修羅の道を生き延びることは多少容易くなるだろ……だけど楼樹にとってケモノになってケモノを狩ることは敗北。あくまでもケモノガリとして理不尽を理不尽で断罪しなければならない。完全な殺人鬼のような災害となってしまっては罪は裁けない。アストライアとの戦いはこれからの戦いの前哨戦でありながら、彼が彼であるための警鐘だったのでしょうね。

 そしてもう一人、今巻のラストのラストで覚醒するバケモノ。まったくもって東出氏らしい絶望の形。まだ名前のない生まれたばかりの彼女がこれから物語にどのような暗雲をもたらすのかは次巻以降の楽しみとして、今巻のラストで楼樹に起こりかけた変化が完全に成されていたら、彼女のような存在になっていたのでしょうね(もしくはそれすらも凌駕するバケモノに)。つーかおまいはどんなハカイダーだよ! 頭に父を住まわせて殺しの標的~♪かよ!w

 今巻も掛け値なく面白かったんだけど、次巻以降の展開にワクテカが止まらないといった意味では、種蒔きの巻だった印象がありますね。次巻は次期ローマ教皇最有力候補vs.ケモノガリとトンデモ方向に加速するみたいなので、今巻蒔かれた種と共に、物語がどのように変容していくのか楽しみ。ローマってことは観光地だから、もしかしたらの彼女との邂逅がありそうな予感もする。

 PS.そいや今巻に登場したイヌガミといい、アストライアの多節剣いい、なにかを思い出すなァ……と思ったら、あー、ジェヴォーダンの獣だ!w

[ 2011/02/20 21:55 ] ラノベ | TB(0) | CM(2)

溶ざり浮かぶ幻想の海 夢の狭間、その道標 迷い刻む現実の碑 蜃気楼の旅路へ……

 
 QB△!(挨拶)
もうここまでいくと尊敬の念というか、仕方ないよね、別の系統樹の生物なんだから。それこそ災害とか事故にあったと思うしかない。そしてドンドンと死亡フラグを積み重ねる赤の子と、ドンドンと堕ちていくしかない青の子……そして眺めるしかないまどか。一体何処へと行こうとしてるのかこのアニメは?w(でも、今回一番酷いのはQBよりも緑の子だな。無知は無邪気よりタチが悪いw)。


・【感想】【ラノベ】俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる
俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる (GA文庫)俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる (GA文庫)
(2011/02/15)
裕時 悠示

商品詳細を見る

 妹みたいな可愛い幼なじみ・千和。
「絶対やだ! やだやだっ! あんたなんかが彼とつきあうなんてぇっ!」
 銀髪お嬢サマな帰国子女・真涼。
「あら、幼なじみごときにそんな決定権があるのかしら?」

 ――おお、どうしてこうなった!?
 俺は平穏な高校生活を望んでいたのに、真涼と<秘密>を共有したためムリヤリ彼氏にされてしまった!
 ヤキモチを爆発させた千和が叫ぶ。
「あたしだってモテてやるもん!」
 何かを企み、真涼が微笑む。
「では私達がサポートしますね?」
 千和の彼氏作りになぜか協力するハメになった俺の運命やいかに!?

 裕時悠示×るろおが贈る、両手に花?のらぶ×らぶコメディ!


 これは素晴らしいジョジョパロラノベw 「ぎゅうううううっ~~とだきしめるゥ~~だきしめのお仕置きズラ!!」なんて素敵台詞をさらり吐く真涼さんのそこにシビれる!あこがれるゥ!w もうホントにこんな見え見えの釣り針に俺がクマーーー!ってぐらいキャッチなタイトルで、タイトル通りのラブコメなのだけど、キャラクターの作り込みの巧さといい、テンポのよい会話にいい、実にラノベらしさに満ちた作品。

修羅場というからには、ののしったりなじったり、問い詰めたり、空の鍋かき混ぜたり、暗い部屋でひとり糸電話したり、改行盛りだくさんのメールを送った直後に恋人をマウントポジションでメッタ刺しくらいはやらないと

 個人的には霧乃暗い部屋でひとり糸電話を押したいところだけど、この作品の場合は修羅場といってもドロドロよりもニヤニヤな修羅場ですね。"俺"を中心に"幼なじみ"と"彼女"が焼きもち焼いたり、"俺"に心地よい騒動の種をふりまいたりと、いっそここまでセールスポイントがあからさまな作品だと逆にあざとすぎて好感が持てるよw それでいて物語の骨子がしっかりとしているから軸がブレることなく、三人の関係を描いている手腕は巧み。ほんとすばらしく王道のラブコメですよ。実に今後の展望が楽しみな新シリーズですね。同レーベルで発売中の別シリーズ『踊る星降るレネシクル』も気になってきたので、これを機に読んでみようかしら。

 PS.個人的には"彼女"こと真涼さん贔屓で読んでるだけど、挿絵のお肉の前で『まて!』のポーズな"幼なじみ"チワワちゃんSD絵が可愛すぎてどうにかなりそうだw


・【感想】【ラノベ】>バカとテストと召喚獣9
バカとテストと召喚獣9 (ファミ通文庫)バカとテストと召喚獣9 (ファミ通文庫)
(2011/01/29)
井上 堅二

商品詳細を見る

墓穴と姦計が入り乱れた対Cクラス試召戦争。Fクラスは、なんとか初日をタイムアップで切り抜け、勝負を二日目に持ち越すことに成功した。しかし、たたでさえ低い点数をさらに減らしてしまった彼らは、いきなりピンチ状態からのスタートに! しかも、明久は風邪で不在……。どうなるCクラス戦!? この劣勢を覆すことができるヒーローはいないのか!? 「それで、話ってなんだい吉井君?」(by知的眼鏡先生)勝利を信じる心と心の絆が奇跡を呼ぶ第9巻!!


 前巻から引き続き、Cクラスとの試召戦争がメイン。物語も終盤に近づいてるはずなのに、謎の新キャラがドンドンと投入されているなァ……ホントにあと数巻で終わるのか? いつもの巻に比べてラブコメ分は少なめで、シリアス分が多めの印象(あくまでバカテスって作品ににしてみればって意味で)。前巻のラストのキスで明久への想いを一段階上のステージへと押し上げた姫路さん無双。そして新登場の姫路ママがロリババァ無双w やる気になった姫路さんの心を砕く罠を仕掛けようとするCクラスに対して、姫路さんの心を折らせまいと一直線に走る明久がカッコいいなァ、ほんと。そしてそのバカを信じて賭ける雄二がカッコよすぎる。教師でなくても、たまにどこかで示し合わせてるんじゃないかと思うぐらいのソウルフルブラザーだ。つーか213Pの挿絵は明久と雄二をバカテスという作品を象徴しすぎてるベストカットだろ!、葉賀ユイ氏GJ!

 とりあえずCクラスとの試召戦争が終わったので、雄二の頭の中にある作戦が次巻以降の鍵かな。あとは姫路さんの両親が姫路さんに告げた大事な話ってのも気になる……そしてガンバレ!超ガンバレ美波! 一応魅せ場があるのに、なんか影が薄いぞw

[ 2011/02/19 19:11 ] ラノベ | TB(0) | CM(0)

消えた言葉 拾いあげる 旧き 哀しき 物語を そっと閉じた 化石の薔薇

 
 そろそろ猫撫に備えてカマキリとリアルシャドーの準備!(挨拶)
まだマスターアップ報告がないのが気になるといえば気になりすぎますが……信じて待つの一手。数年ぶりの元長ゲーシナリオ、しゃぶり尽くすぜ!


・【感想】【ラノベ】神様のメモ帳〈6〉
神様のメモ帳〈6〉 (電撃文庫)神様のメモ帳〈6〉 (電撃文庫)
(2011/02/10)
杉井 光

商品詳細を見る

高校の文化祭が押し迫る晩秋、ラーメンはなまるにやってきたのは、チャイナマフィアの後継者兄妹。なんとミンさんの親戚だという。ミン父・花田勝の引き起こした事件をきっかけに、なぜか持ち上がるミンさんの縁談。それに憤然と立ち上がったのは、ヒロさんだった。「おれからの依頼。この婚約、ぶっ壊してくれ」ヒモのくせして、ついにミンさんに本気!二転三転の結婚騒動を描いた「電撃文庫MAGAZINE」掲載作に、ヒロさんの師匠初登場の書き下ろし短編『ジゴロ先生、最後の授業』を加えた、大ボリュームのニートティーン・ストーリー第6弾。


 物語の冒頭が語るとおり、花田勝という一人の男の物語。

――『ラーメンはなまる』。
花田勝の物語が始まる場所であり、終わる場所でもある、その店の名前だ。

 この言葉になんら嘘偽りなく、彼に捧げられる彼だけの物語、なんの意味もなかった馬鹿みたいな物語。とあるラーメン屋の暖簾にその名残だけを残し去っていった男の物語。

 5巻の短編『はなまるスープ顛末』で、その存在が語られたミンさんの父親、花田勝氏にまつわるこの物語は、どうしようもない物語。"失われてしまった言葉を墓の底から掘り返して、死者の名誉を守るためだけに生者を傷つけ、生者に慰めを与えるためだけに死者を辱める"まさにニート探偵の在り方を具現化した事象といえる。そして探偵が掘り起こした真実と事実から物語紡ぐはずの探偵助手ですら、彼を物語ることはできない……。なぜならば最初から最後までこの物語は花田勝のものだからだ。いかに探偵が世界を租借して帰納しようとも、物語の紡ぎ手たる作家が世界を演繹しようとも、すでに作られてしまった物語をどうすることもできない。これはそんな苦い物語であり、上手くやろうとすればもっとマシな方策があるのに、守りたいもの全てを守ろうとしたために、みんなが少しずつ不幸になってしまった物語。アフターケアによって傷を負ってしまった本末転倒な物語であり、結局はアリスの言うとおり花田勝という男の自己満足に帰結する。誰もが不幸になり傷を負った一人の男の自己満足の果てになにが残ったのか……それはその男の名前が刻まれた暖簾のかかるラーメン屋が、今も変わらず続いている事実をもってのみを答えとするべきだろう。氷菓職人ではなく父親の作ったラーメン屋を継いだ娘の姿と共に。

 この少しビターでほろ苦いのに清涼感のある感覚は杉井光の真骨頂というか、神様のメモ帳という作品独特の感覚。特に今回の場合は花田勝という物語があって、それに沿う形で各々が各々の物語を紡ぐ。ニートにはニートの、女達には女達の、ラーメン屋にはラーメン屋の、そしてジゴロにはジゴロの……各々の矜恃が物語を落としどころへと導く。考えてみれば不細工な結末だ、だけれどそれしかなかった……みんなが全力を尽くして少しだけ不幸になることが最善の折衷案でもあったのだ。最良ではなくとも悲劇を喜劇に変えることが、この物語にとって最善だったのでしょう。いやまあ、今回一番頑張ったヒロさんのはお気の毒と言うか自業自得と言うか……ナルミがヒデェーw たしかにヒロさんのジゴロの力を駆使しなければ落とせない事柄なのだけど、そもミンさんとヒロさんが主人公の物語だと勘違いして行動してたのに、ヒロさんバッサリじゃんかよ(ナルミの場合は狂言廻しだけども、舞台袖でニヤニヤしてるのではなく、自ら舞台で喝采も罵声も全てを浴びる立ち位置なので、誰も文句言えない。タチの悪い魅力だなw)。

 花田勝の物語と共にもう一編収録されている『ジゴロ先生、最後の授業』が秀逸というか何とも言えない物語になっているのは杉井光の非凡なところだなァ。ぶっちゃければこの『ジゴロ先生、最後の授業』は先の花田勝の物語と同じなのです、アリスの叔父にしてヒロさんの師匠、紫苑寺吾郎という希代のジゴロの自己満足の物語。彼のジゴロとしての矜恃を全て昇華して終わる物語。そして花田勝氏の物語と違って誰も不幸にはならず終わる、少なくとも関係者の心の中で美しい思い出として昇華される。希代の女ったらしの最後の清算ではない最後の仕上げだよなこの物語はw "女を泣かせるぐらいならだます"の持論どおり、彼の矜恃の集大成。花田勝と紫苑寺吾郎の物語を対比は実に杉井光らしい手法であり、神様のメモ帳らしい遠回りなオチの付け方だと思う。

 それにしてもヒロさんにも紫苑寺吾郎にも素晴らしいジゴロの才能があると太鼓判を押されてしまったナルミの明日はどっちだw もうニートエリートまっしぐらだろナルミw ほんとに今巻も楽しかった、アニメ化も決定してますます脂がのってきたと言えるシリーズなので次巻も楽しみ。そして今巻で一番爆笑したのが……今巻の発売日が2月10日とわざわざニートの日をチョイスしてることである(電撃文庫パネェw)。

[ 2011/02/13 14:13 ] ラノベ | TB(0) | CM(2)
プロフィール

ふきにゃ

Author:ふきにゃ
エロスとカオスと人外ロリをこよなく愛するマシーネン・アーリア人。

ついったー
<
カレンダー
06 | 2017/07 [GO]| 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

最近の記事一覧 カテゴリ一覧 コメント一覧 トラックバック一覧 プロフィール リンク一覧
[カテゴリ]
WEBコンサルティング・ホームページ制作のバンブーウエイブ
お買い物メモ
アソシエイトじゃないよ。単なる買い物メモ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。