もっ~と!大人のジャーマン

吹き矢3級の戯言雑記 (リンクは御自由にどうぞ)
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生きるだけの戦いなら無理に犠牲を払う こともない 自分の弱さを言い訳にしていれば逃げるのは 簡単だね

 
 リアルソックスハンター現る!!(挨拶)
変態社会の完成形は、少数のフェティッシュと、多数のフェティシストによって構成されるのだのメソッド。匠の技に見えるほどの、行き過ぎたフェティシズムいくないっていふ訓戒。


・【感想】【漫画】へうげもの 10服
へうげもの 10服 (モーニングKC)へうげもの 10服 (モーニングKC)
(2010/01/22)
山田 芳裕

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 新古織屋敷・ゆがみ要塞「うぎゃあ」爆☆誕。
そのネーミングセンスのカッコ良さに打ち震える上田左太郎の姿がなんともいえない味。伊達政宗が蒲生氏郷と絶縁するために古織様が書いた絶縁状の闊達な文字をみて、そのカッコ良さに打ち震える上田左太郎の姿がなんとも(ry つまり上田左太郎が可愛いらしくて困る。そして具志堅用高加藤清正が虎に負けてた……落ち込んじゃダメね、ちょっちゅね。そして僕らの柳生宗矩タンが登場!!! そのツラがあんまりにも虎眼流門弟に居ても違和感ないツラで盛大に笑う、山崎九郎右衛門とかが隣に並んでてもほんとに違和感がない。音にすると「めたっ」って感じのツラ。

 あれだけインパクトのあった前宗匠・利休が死んでどうなるかなと少し思ったけど、変わらぬ面白さ。いらぬ杞憂を感じた我が身の不徳を恥じるばかりです、ぐぬぬぬ。物語的には真の古織好みというべき器を作らんがために朝鮮に渡る我らが古織様。そしてついにこの世に生まれ出た歪みの結晶「めぎゅわ」な器。笑福の天地へと世を変えんとする古織様の野望は此所から始まります。笑いの持つ力が力強いは、いつの時代においても一つの真実。

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[ 2010/01/28 17:55 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

熱き血潮 沸き上がり浄土に咲けと 願いたもう 君在りて千夜のなみだは 星に変えようか

 
 彼女とセックス後、風呂入らないまま翌日ピンサロ行く喜び(挨拶)
秘訣は……
①フライパンから煙
②卵入れて卵裏返して即ご飯投入
③本気だす
④味付ける
⑤うまい

 リア充封殺、チャーハンは火力が命。ちぃ、覚えた。2が空間断絶すぎてワロタ。


・【感想】【ラノベ】ベン・トー 5 北海道産炭火焼き秋鮭弁当285円
ベン・トー〈5〉北海道産炭火焼き秋鮭弁当285円 (集英社スーパーダッシュ文庫)ベン・トー〈5〉北海道産炭火焼き秋鮭弁当285円 (集英社スーパーダッシュ文庫)
(2010/01/22)
アサウラ

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 読了後の率直な感想を述べるなら、作中に登場するアブラ神の店の半額弁当のようなドッシリ感。各章ごと普通ならばそれで1冊ぐらい作れそうなほどネタが凝縮されてる印象ですが、全編を通して読むと綺麗に纏まっているというか主題の軸がブレてないのは流石の筆力。主であるダンドーをいただいた常勝システム真・ダンドーと猟犬団に、スーパーマーケットというバトルフィールドにおいて最凶の大猪(主婦)の再登場。オルトロスの二つ名を持つ沢桔姉妹の参戦と、今までのネタの総決算的なこともあり内容も熱いのひと言。

 原点回帰がテーマというだけあって、今作は徹底してスーパーという戦場を半額弁当を求めて駆ける狼という存在について今一度立ち戻ってますね。1章のボブヤーと牧さんの関係と3章の佐藤と新キャラの蘭の関係にしても、自分の欲するもの、自分自身に嘘をつかず自分らしい生き方を望む姿がみてとれます。それがボブヤーの場合は牧さんとの関係であり、佐藤の場合は強敵たちと戦いの末に手にすることができる勝利の一味が入った半額弁当。

自分ではない何かになんてなりたくない。自分らしくない生き方をしたって、それじゃ何の意味もないんだ。それじゃ勝てない、ダメかもしれない……けれど、それが何だ。僕は映画みたいなゲームより、自分で遊べるゲームが好きだ。他人に成りすまして利口にうまく生きるより、愚かにでも僕自身を生きたい。


 この佐藤の台詞はそのまま、ダンドーと猟犬団のボス犬・山原とアイドル鬼灯蘭の生き方に跳ね返ってくる。誰にも負けたくない勝ちたい自分であるために、勝つためのシステムと化してしまった二人と、勝ちたい自分であり続けたい佐藤との対比。片や勝ち負けに固執する故に、勝率の高い常勝システム・ダンドーと猟犬団のガンドックとして首輪に繋がれる道を選んだ山原。片や自分自身を隠して売り出し中アイドル鬼灯蘭の仮面を被り、売れる商品としてのシステムに組み込まれる道を選んだ佐藤の初恋の人広部さん。手段が目的となってしまった二人と目的の為に手段を尽くす佐藤との対比は実に印象的。狼のみならず1個の人間としての在り方。在りたいように在る、ということはとても難しい事、だけど在りたい自分で在ろうとすることを諦める必要なんて無い。そんな佐藤の姿を見た二人が概念という楔から解放される瞬間のカタルシスは格別ですね。

 個人的に今作の名シーンは狼として腕をグングンと上げていく佐藤を、まだまだ抜かせまいと奮闘する名も無き茶髪の美乳狼を挙げたいと思う。つーか茶髪の美乳狼のイラストがそろそろ欲しいよママン。登場はしなかったけど、沢桔姉妹の口から二階堂が狼として奮闘し続けてることを聞けたのも嬉しいですね。そして相変わらず白粉……恐ろしい子(括約筋的な意味で)。しかし、そろそろSEGAは作者に感謝状を贈るべきだと真剣に思う。


[ 2010/01/27 17:07 ] ラノベ | TB(0) | CM(0)

心は乱れ 雨は続く 激しく咳き込む 現実 ずれてくリズム くるったシーケンスは 戻らない

 
 今週のトリコにひと言!(挨拶)
違うんだ!! 多関節の使い方は鎖鎌じゃなくて鞭なんだ!!! 当てる打撃ではなくて当てない打撃なんだ!!! と、僕の中の板垣脳が警鐘をあげてます。あと、H×Hのパームがマジヒデェ!

 めだかボックスの十三組の十三人は、狐さんの十三階段みたいなものかと思っていましたが、考えを改めます。あれは完成形変体刀です。最終的に完了形変体刀・黒神めだかが完成します。なので十三組の十三人の皆さんは誰が錆白兵役となるのかガタガタ震えながらお祈りをするとよいw


・【感想】【ラノベ】神さまのいない日曜日
神さまのいない日曜日 (富士見ファンタジア文庫)神さまのいない日曜日 (富士見ファンタジア文庫)
(2010/01/20)
入江 君人

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 ファンタジー文庫大賞受賞作品。わかりやすく既存のラノベタイトルで中身を説明させていただくと……"これはゾンビですか? はい、死なない生者と生きてる死者です。"であろうか。登場キャラの一人がソードオフの改造ショットガンを装備してる時点で言い逃れできないほど、確信犯です。はい。

 とまあ、わりかし冗談でもない冗談はおいておいて、読了後の感想は富士見ファンタジー文庫の大賞らしい作品だなァとは思いましたね。良い悪いって意味でなく富士見ファンタジー文庫のカラー的な意味で。纏ってる空気が過去の大賞作によく似てるというか、富士見ファンタジー文庫好きする内容って印象を受けました。物語的なパンチというかインパクトより、物語的流麗さ美しさに重を置くレーベルなんでしょうね、富士見ファンタジーは。それ故に物語的に美しくはあるんだけど、なんか物足りないって印象はあります。まあ、その物足りなさが儚さという美しさに結びついてるので、一概にダメとは言えないですけど。

 なんかストーリーに触れてないので、ちょっとだけ。霊的エントロピー増大則の話。21グラムも積もれば山になるわけで死者が溢れガフの部屋はいっぱいになってしましたとさ、それをみた神様はこの世界を見捨てました。その日から人は死ななくなりました。厳密に言うと肉体死を迎えても魂は死なない状態、リビングデッドですね。そして哀しいことに肉体というハードウェアと魂というソフトウェアは不可分で、健全な肉体に健全な精神が宿るように、腐健全な肉体に腐健全な精神が宿るわけです。笑えない悲劇です。この生きてる死者を救えるのは、神様が世界を捨てた直後に顕れた墓守と呼ばれる存在だけ。墓守に埋葬されることにより、生きてる死者は完全に死を迎えることができる。ちょっと冷静に考えると、魂の完全なる無なわけで怖い考えになりますが、神無き世界ならば仕方なきかな。この別に罪を犯したわけでもない人間が苦しむ辺獄のごとき世界で生きる墓守の少女・アイの物語であり、とある村で人々に安らぎをもたらしてくれる墓守様として、蝶よ花よと愛でられ育てられた世間知らずの彼女が、人食い玩具(ハンプニーハンバート)と名乗る死なない生者と出逢い、ひととき共に過ごすことにより、世界を終わらす墓守という役割をおわされた少女が、世界を終わらせないと決意するまでの物語。神様が居ない救いなき世界に救いの希望をもたらすと誓う物語。アイと人食い玩具(ハンプニーハンバート)との出逢いは、儚く切ないながらも、そんな奇跡のような夢物語を決意させるだけの力強さを感じさせる物語でした。あとがきを見る限り、作者が続刊の存在をほのめかしていたので、この先に訪れるアイの本当の闘いが描かれる可能性が高いですが、この1巻だけでも綺麗に完結してるなァと思わせるだけの美しい物語だと思います。つか、正直に言うと完成度の高さ故、続編を描かれると悪い方に転びかねない難しさがあると思います。物語的分水嶺が明らかに1巻のラストなので、次巻からゴロッと物語が変わらず得ないですし。


[ 2010/01/26 18:18 ] ラノベ | TB(0) | CM(0)

全てが終わらないように 向き合おう 簡単な事 本気で戦えた日々 誇れる喜びもある

 
 なのは映画の噂は聞くのにFate映画の噂はまったく耳に入ってこない(挨拶)
なぜだろう……でも怖いから追求するのは止めておもう。どっちも合言葉はフェイトだからいいジャンよ!w


・【感想】【漫画】魔法少女リリカルなのはViVid (1)
魔法少女リリカルなのはViVid (1) (角川コミックス・エース 169-2)魔法少女リリカルなのはViVid (1) (角川コミックス・エース 169-2)
(2010/01/26)
藤真 拓哉

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わたしがわたしのまま
高町ヴィヴィオとして生きることを許してくれた人たちのおかげで
わたしは今
なんだかすごく幸せだったりします


  JS事件から4年後、なのはの娘として高町ヴィヴィオとなったヴィヴィオを主役にした、新しい魔法少女の物語。大変なことや辛かったことを乗り越えて、辿り着いた未来という今、これから始まる未来。受け継がれていく意志と想い、それはヴィヴィオの中に確かに息づいている。それらのものを胸に秘め、彼女自身がこれから綴っていく鮮烈な物語。

 なにはともあれ、StrikerSシリーズを観たファンにとって、これからはじまるであろう高町ヴィヴィオの純白な物語は一番見たいと思っていた物語ではないでしょうか? 彼女がこの先どのような経験を積んでどんな大人になっていくのかは、とても魅力的な題材だと思います。その魅力的な題材を過去作のエピソードを絡めつつ非常に面白いコミカライズになってますね。

 誰よりも強くなければならなかった、それを求められ求めた母親(なのは)の物語と、強さの意味をこれから獲得していく娘(ヴィヴィオ)物語である今作との対比は面白い。本当の意味で親子となったstsでの箱船の終焉の日、強くなると約束したヴィヴィオの原風景が今作の基幹になってますね。また、新キャラでライバルキャラのアインハルトも強さを求める少女で、古代ベルカ諸王時代の覇王の記憶を受け継ぐ彼女は、力がなかったせいで大切な人を救えなかった悲しい覇王の記憶を引き継ぐが故に、強さを追い求める。この本当の強さとは? という問題を抱えた2人の少女が出逢って競い合いぶつかりあい育んでいく友情物語というのもテーマの一つ。その先に2人がどのような友情を育んでいくのか? なのはとフェイトのような親友と呼べる関係なっていくのか? スバルやティアのような相棒と呼べる関係になっていくのか? それともまったく別の友情を育んでいくのか? 実に楽しみ。とりあえず高町家家訓の言葉を押し通すなら、押し通せるだけの力を! は確実にヴィヴィオの中で息づいてますw

 またstsからの続編ってことで過去作のキャラが沢山出てくるのも嬉しいですね。特にナンバーズ更正組はいい仕事してるなァ、ノーヴェなんて確実にメインキャラだよ♪ そしてやたら可愛いなチンクとディードがw あとはヴィヴィオのデバイス愛称クリスの形が、なのはがヴィヴィオと出逢った時に渡したうさぎのぬいぐるみを模してるのもstsファンからしてみればポイント高い。そのデバイスの正式名称にセイクリッド・ハートと名付けるヴィヴィオも泣ける!! いい娘に育ったもんだ。

 あとがきで都築氏が、戦いではなくてスポーツ的なノリで競い合い高めあう物語でありたいと言っているように、暗い展開は不似合いな物語だと思うので、殺伐としたノリ無しでこのまま真っ直ぐ全力全開なノリでいって欲しい物語ですね。

[ 2010/01/24 14:51 ] 漫画 | TB(0) | CM(2)

こんな世界でも祈りたいよ 叫ぶから声枯れてもお願い 輝く明日を信じさせて 遥かな夢の先で…

 
 更新休みの予定だったけど…(挨拶)
『Garden』修正プログラム Ver3.00を公開の報が2年越しで㌧できた。

2010/01/22 ver3.00
星野絵里香の新ルートを追加。
タイトル画面の「しおり」から「絵里香」を選択してください


!? 絵里香ルート…だと……
あれ? 僕たちアホの子瑠璃ルートが配布されるかと思ってたんだよ……あれ? つまりアレか! 瑠璃ルートの配布はあと2年ぐらい待て!という大宇宙の尿意かッ!!!

 まあ、瑠璃ルートと絵里香ルートは切っても切り離せない密接な関係ってことなんで、先に絵里香ルートってことなんだろうけど、意表を突かれたなァ。ルートの微修正はされると思っていたけど、まさか単独で絵里香に真ルートが配布されるとは思ってなかったので嬉しい誤算ではあるんだけど、次の修正は真・絵里香ルートの音声配布だろうし、ほんとにいったいつになったら瑠璃ルートプレイできますか?w そろそろ素晴らしくオンラインエロゲといふ新ジャンルの貫録が漂ってきてる庭ですが、真なる完成はいつになるのやら。僕が庭の夢をみてるのか? 庭が僕の夢をみてるのか? そんな胡蝶の夢。人の夢と書いて儚いですが、よく訓練されたトノイケ&画野郎儲はウロタエナイ! すべては愛だよ愛!アイの庭。


[ 2010/01/23 13:27 ] 雑記 | TB(0) | CM(0)

叶わないものなんてないと 誰もがきっと何処かで信じてる

 
 ふぅ!!白スクだったらやばかった!(挨拶)
しかしコトブキヤは高確率で限定白スクver.を発売するから油断はできねぇ!(例:ののさん白スク)。つか白くない服ってスク水ぐらいしか持ってないんじゃないか穹さん? そのファンションセンスはある意味ないわ!と常々思っていたのだけど顔がそっくりな双子の兄にべったり依存で、ひきこもりのネットマニアって時点でファッションセンスなんて拘りが吹き飛ぶ廃スペックなので、言ったところで無駄ってことに気づいた。穹さんパネェ!w


・【感想】【ラノベ】絶対女王にゃー様2
絶対女王にゃー様2 (ガガガ文庫 し 1-5)絶対女王にゃー様2 (ガガガ文庫 し 1-5)
(2010/01/19)
J・さいろー

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 今回あらずじ:にゃー様の妹としてふたなりのネットアイドルでデビュー。リアル妹も登場、痛い系歪み女子。欲しいものを与えてあげて、あとは殴りたい放題だと思ったひきこもりの幼馴染みだけど殴ろうにも殴り方が判らなかった。どーした柑橘系? 影が薄いぞ。

 んむ、まったく意味が判らないですね。虚構と現実、虚構の中の現実と現実の中の虚構。どっちも現実での出来事なんだから不可分に考える必要はないべ。裏か表かぐらいの差ですかね。幼年期に足場にしてる主義主張価値観なんて、容易に変容致しますデス。大絶賛調教中の輪玖くんの視点を借りて語られる、このぐにゃっとした足場が不確定な不安定感がなんともいえない感覚を醸しだしてるなァ。ネットでのにゃー様と臣民のヴァーチャルセックスもそうなら、リアルでの関係もそうで、正体を追求しようとすればするほどに正体が霧のように拡散していくにゃー様も存在なんかはまさに象徴的。僕が猫の夢をみてるのか? 猫が僕の夢をみてるのか? そんな箱の中の猫の夢。

 次巻あたりで、リアル妹交えて柑橘系の逆襲というか……柑橘系が堕ちていく話かなァ? イミテーションが本物に劣るなんて道理はないッ! こんな道理が通用するセカイじゃないので酷いことになりそう。


・【感想】【漫画】“文学少女”と美味しい噺(レシピ) 第1巻
“文学少女”と美味しい噺(レシピ) 第1巻 (あすかコミックスDX)“文学少女”と美味しい噺(レシピ) 第1巻 (あすかコミックスDX)
(2010/01/26)
日吉丸 晃

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 文学少女の感想でもなんでもないのだけど、日吉丸晃でコミカライズするなら……さよならトロイメライしてやれよ!と思わなくもいw
「キャッチフレーズは!」『ラブ!』
「合言葉は!」『ラブ!』
「変わらぬ魂はここに生きている!」

……さよなら富士見ミステリー文庫orz

 まあ、表紙と中身みてたら……心葉がトーマスに遠子先輩が八千代タンにしか見えなかったぐらいにはトロイメライ脳だった。早く新刊でないかなァ…トロイメライ……。

 トロイメライだけしか語ってないのもなんなんで、美味しい噺(レシピ)についてちょっとだけ。基本パターンは文芸部で心葉くんと遠子先輩がイチャラブする話。いつも通り、遠子先輩のおやつの三題噺を心葉が書くといったおなじみに日々を、後の心葉が思い出して懐かしむといった構成。故にメインは心葉と遠子先輩であって、琴吹さんや芥川くんや美羽といったキャラはほとんど出てきません。この追想という工程を踏むことにより、実にせつない感覚を表現できてるのですが、この漫画単体で読むには少し厳しいかなァ。これは小説版の“文学少女”と神に臨む作家【ロマンシエ】下まで読んだ人でないと、ちと敷居の高い物語ですね。


・【感想】【漫画】月の彼方、永遠の眼鏡 2
月の彼方、永遠の眼鏡 2―磨伸映一郎TYPE-MOON作品集 (IDコミックス DNAメディアコミックススペシャル)月の彼方、永遠の眼鏡 2―磨伸映一郎TYPE-MOON作品集 (IDコミックス DNAメディアコミックススペシャル)
(2010/01/22)
磨伸 映一郎

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・【感想】【漫画】氷室の天地Fate/school life 3
氷室の天地Fate/school life 3 (IDコミックス 4コマKINGSぱれっとコミックス)氷室の天地Fate/school life 3 (IDコミックス 4コマKINGSぱれっとコミックス)
()
磨伸 映一郎

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 二冊同時刊行……ムチャしやがって!w
ここ最近岐阜県の山奥で教師の仕事を営んでいたカレー好きの眼鏡が帰ってきました。それぐらしか、月の彼方、永遠の眼鏡と氷室の天地の内容に違いはありません……わざわざ区分を区切る必要ねぇーじゃん!って思うぐらい内容に差はないですよ。猫アルク嘘付かない。

 まあ、いつも通りニッチすぎるネタを楽しむ磨伸映一郎作品です。それ以上でもそれ以下でもないのでご安心をw つかこの作品の立ち位置はどこら辺なんだ? いや……公式とか非公式とかどーでもいいな。。。磨伸映一郎だしw

貴様は著しい勘違いをしている
「ワラキア」はルーマニア語で
「夜」は日本語だ!!


 ああ、もうダメだ……このネタのせいで俺の中で『ワラキアの夜』の声が小野坂で固定されてしまった!!!ビババババ!



 なんか観てたら楽しくなってきたので設定年齢19歳蟹座のB型も貼っておこうw


[ 2010/01/22 18:19 ] ラノベ | TB(0) | CM(0)

この詩よ届けキミに 儚い愛 空を見上げ 乾いた風が哀し気に

 
 予定通り!(挨拶)
むしろ延期するんだからRadio Cross Daysの放送も延期するんだ! もう個人的にゲームの方はどーでもいいんだ! ただRadio Cross Daysだけを聴き続けていたかっただけなんだ! みなづき蓮、遠野そよぎ、柚木かなめの珍獣三人をいつまでも生暖かく見守り続けたかっただけなんだ……orz


・【感想】【ラノベ】人類は衰退しました 5
人類は衰退しました 5 (ガガガ文庫 た 1-6)人類は衰退しました 5 (ガガガ文庫 た 1-6)
(2010/01/19)
田中 ロミオ

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 大絶賛衰退中の旧人類・人間と大絶賛繁栄中の新人類・妖精さんのイージーというか適当というか目分量というか、衰退しようが繁栄しようがそれでも地球は回ってよねぇ……みたいな、牧歌的サイバーファンタジーの人退も5巻目。

 なんかいつまででも続けれそうなドラえもん的作品ではあるものの、今巻では趣向を変えて語り手のわたし(主人公)の過去話がメインどころですね。牧歌的なのに妙にシニカルなところが人退というかロミオ色というか……衰退しても人間の本質というか内面なんて変わらないよねぇみたいな。語り手のわたしの内面を通して語られる人間観は実に俗っぽくていいなァ……人間関係の軋轢回避に無関心を装ったところで寂しいものは寂しい。一人じゃ居られないから人類なんて括りなのですよ。類は友を呼ぶ。そんな幼年期のわたしの人間成長を描いた、妖精さんの、ひみつのおちゃかいは実にいい話だった。強がってた一人の少女がもらした真の弱音、その願いを叶えてくれた一人の妖精さん。今も続いている約束。これからも続いていくちょっとしたメルヘンのお話。

 妖精さんたちの、いちにちいちじかんは、悪ノリしすぎw ファミコン世代が咽びなくネタ満載。ほんとただの悪ノリなネタの短編なんだけど、なにげに美少女ゲーム設定で、わたしルートに入ろうとフラグ立てする助手さんが可愛らしいので、なんかどうでもよくなった。ピロリロリン♪


[ 2010/01/21 17:03 ] ラノベ | TB(0) | CM(2)

自分を信じて 誰かのために かざせ たぎる血潮で その悪を砕け

 
 声優の郷里大輔さんがお亡くなりに…;;
あんまりリアルで人の生き死にをblogとかに挙げたくはないのだけど、これはちょっと死因にしても悲しすぎる。何故?と思う気持ちはあるものの、事実を詮索する気も知りたい気もないですけど……やるせないなァ。。。
郷里さんといえばロビンマスクやミスター・サタンを挙げる人が多いけど、自分にとって一番最初に思い浮かぶのは、ゲゲゲの鬼太郎4期の朱の盆ですかね。いわいる朱の盆という妖怪は鬼太郎によく登場する準レギュラー的存在で、鬼太郎シリーズの中でも敵役として描かれているぬらりひょんの手下という立ち位置のキャラです。どれだけ鬼太郎達敗れようとも、どれだけぬらりひょんに邪険に扱われようと、いつまででもぬらりひょんに付き添う。他のどの妖怪がぬらりひょんを見限ろうが、朱の盆だけはずっとぬらりひょんと共にある。その朱の盆の不器用だけど優しい気質が郷里さんの演技により実に美事に表現されてました。色々と思うところはあるんですけど、今はただ郷里さんのご冥福を祈りたいと思います。郷里さん今までお疲れさまでした。どうか安らかに。


・【感想】【ラノベ】“文学少女”見習いの、傷心。
“文学少女”見習いの、傷心。 (ファミ通文庫)“文学少女”見習いの、傷心。 (ファミ通文庫)
(2009/12/26)
野村美月

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 亀仙人風に、もうちょっとだけ続くのじゃ的、文学少女シリーズ最新刊。
もちろん文学少女自体は“文学少女”と神に臨む作家【ロマンシエ】下で綺麗に完結はしていますが、もう少しだけ彼らの姿を見守りたいという読者の思いと、これから始まるであろう彼らの物語をもう少しだけ語りたいという作者の思いが合一した作品だと思う。遠子先輩が居なくなった後、ひとりで作家の道を歩き出す心葉。心葉への想いを未だ昇華することができず燻ってる琴吹さん。姫倉という血と戦い始めた麻貴先輩。お互いに欠けたモノをようやく見いだせた、千愛と流人。これから始まるであろう美羽と芥川くんの関係。彼らがもう少しだけ前に向かって進めるようになるまでに語られるべき物語が必要であり、これはそんなモラトリアムであり通過儀礼の物語なんでしょう。

 そんな彼らの物語を加速させるための"狂言廻し"たる“文学少女”はもう居らず、それに代わるべき配役は、“文学少女”見習いという未熟な存在。見習いである彼女は物語と対話をし、物語を正しく結に結びつける能力に欠けているわけです。何かしら心に闇を飼ってる“文学少女”という作品のキャラにおいて、“文学少女”見習いの日坂菜乃だけは闇を飼ってない、その名の通り太陽の光のような娘。日の光に照らされてる彼女は人の悪意や闇に鈍感であり、それ故に闇を解することができない。相互不理解という齟齬。今巻に収録されている"傷心"と"化物"の二編は、そこら辺の事が非常に浮き彫りになっていますね。日の光である彼女は、意識せずとも人を引き付ける、その眩さと温かさから。そして日の光は否応なしに影を色濃く浮かび上がらせる。その存在は心葉達からすればちょっとした恐怖ですよ。まあ、それ故に一度は菜乃を拒絶して遠のけようしたわけですけど。おそらく菜乃というキャラがおわされている役目はある種のデウス・エクス・マキナなのでしょう。万能ならざる未熟な幕引き役であり、未熟なまま愚直に混乱を治めようとする彼女を他者がほっておかない。他者から愛される才能に長けた本質的に強い弱者。かつての“文学少女”と呼ばれた遠子先輩との対比は実に面白い。次巻が“文学少女”見習いシリーズとしては最終巻らしく、今巻ラストの引きもすげぇ引きだったことと、作品の時系列的にある程度の結末が決まってる“文学少女”シリーズという型枠の中で、この無自覚に誰からも愛される菜乃という少女がどのような成長を遂げて、どのような幕引きを魅せてくれるのか実に楽しみ。

 P.S.巻末の掌編の流人があんまりにも憑きモノ落ち過ぎててワロタ、千愛のコワサがシリーズ登場人物随一なのは相変わらずだが、幸せそうでなにより。

 今巻の怪物の題材となってるフランケンシュタインですが、原典読むのが面倒な人にはたくさん映画になってるので、映像でみるのもよいかと。個人的にお薦めはケネス・ブラナー版のフランケンシュタイン(原典と違う新解釈なところもありますが大筋はほぼ一緒)。


[ 2010/01/19 17:17 ] ラノベ | TB(0) | CM(0)

あの日出逢った軌跡は 誰にも想像できない 物語のプロローグに繋がっていく

 
 いよし!松田理沙キタコレ!(挨拶)
松田理沙復活ッッ!松田理沙復活ッッ!松田理沙復活ッッ!思わずツンデレ神烈海王化しちゃうぐらい安心した。伝統芸能と言われようがいいんです!パターンは王道なのですよ。しかし海原エレナ、ちゃたーに共々、サブが愉しそうな布陣だな、実に楽しみ。そして真島幸太がどう見てもカミナの兄貴です。ほんとうに(ry

エロゲ戦線1月期のマスターアップ状況
ふむん、なかなか優秀な状況。パッとみた感じ、完全新作よりもファンディスク系が目立ってる感じのする月ですね。個人的には……Favoriteの星空のメモリア Eternal Heart130cmの鬼が夢見し常の世に、至る幼き恋のはじまり。Littlewitchのシュガーコートフリークス√nukoのid[イド] -Rebirth Session-あたりが購入確定。

星空のメモリアは前作が良かった事とOHPのサンプルCGやOPのイメージからも安心感が漂ってるのが◎。ファンディスクはこれぐらいポップなイメージがいいんですよ。本編が夜空ってイメージがあったので、青空の下でみるメアの可愛らしさが新鮮さと相まって当社比3倍ですよ、ロリコン的見地なら端っから∞ですが。そしてエロシュチはどれも状況証拠だけで有罪確定、だがそれがいいッ!

鬼まり。は…アレだ……ストップ・ザ・死亡事件って言葉を信じて突貫したいと思うw その実キャラやコンセプトは好きなんですよ、ただねぇ本編のあれはないよと思うんだ。そこら辺を払拭してくれたら嬉しいんですけどねぇ、どうなる事やら。それと例のごとく、予約特典CDの"鬼の居ぬ間の、あやしいできごと。弐の内容がヒドイw 具体的にOHPで視聴できるSAMPLE2が妄想とのリアルシャドーのメソッドすぎてワロタ。理多ちんとあさり☆嬢のポンコツぶりが酷すぎる。

シュガーコートフリークス…小魔女無期限活動停止……;;
これで小魔女が解散になっても、僕たちは小魔女の事を忘れないッ!! 無期限休止が悔やまれるぐらいの名作で、いっぱい売れて活動再開してくれれば嬉しいなァとか祈ってる。

id[イド]は好きなんですよ、川石幸宏(石川寛之)氏のシナリオが、同人作品を全てプレイしてるぐらい好きなんですよ。切ないというかやるせないというか、そういったひりつくような氏特有のほろ苦い空気がたまらなく好きなんです。

 個人的当確はこのあたりだけど、φアージュのシェイプシフターRococoWorksのairy[F]airyHeartsのメルクリアひよこソフトの月染の枷鎖なんかは気になるので評価待ち。

 ん? Cross Days? マスターアップ当確してない以前に、叔母風呂のゲームを発売日当日に買うほど蛮勇を振るう気も、メーカーを信用もしてないですよ、はい。w


・【感想】【漫画】大いなる勝負 幕末ミステリー
大いなる勝負 幕末ミステリー大いなる勝負 幕末ミステリー
(2009/12/22)
平田 弘史

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 1年に1度ぐらいの割合でたまらなく、平田弘史せんせの凄惨・無惨・悲惨の散惨漫画を読みたくなるわけで、ふと本屋で新刊を見かけたので脊髄反射的に小脇に抱えてレジへと並びましたとさ。萌えヲタ的に加奈香さんお薦めのプラナス・ガールを一緒に小脇に抱えてレジに並ぶことでバランスを図ったわけですが、どう考えてもプラナス・ガールを誤魔化すために大いなる勝負 幕末ミステリーを買ったように思われてそうです。

 閑話休題。その実、平田作品にしてみては凄惨というよりは、漫画で読む歴史みたいなところがあったわけですが、とりあえず思うことは幕末の徳川さん家、マヂ大変って事か。黒船さんやら尊皇やら攘夷やら薩長やら……俺らだって頑張ってるんだぜ! つかなんで俺の任期中にこんな事起こるの? マヂかんべん!みたいなところは見て取れる。薩摩藩士が英国人を殺傷した生麦事において、英国に要求する謝罪と罰金10万ポンドを支払った徳川家のエピソードはその典型か。時代が変わろうとも、そこら辺の治世者の心情は今も昔もあんまり変わってない、そんな普遍的で変わらない厄さに趣を感じる訳でありまして、嗚呼ァいとおかし。

 まあ、まったくもって幕末動乱における徳川幕府の様を面白おかしく語って作品ではなく、黒船来航を火蓋に変化していく日本という国を描いてます。ぶっちゃければ大砲突きつけて日本の湾内に侵入して、国交を開きなさいと宣う諸外国に対して、国辱を受けるぐらいなら徹底抗戦してでも日本という国の矜恃を守らなくてはならない。異国人は斬るべし!と考える男と、今は国辱にまみれようとも国辱を濯ぐべき国自体が無くなってしまっては元も子もない、異国人は斬らざるべし!と考える男。この2人の薩摩藩士のどちらが正しいかの賭けの物語。まあ賭に負けた方が己の首を差し出すってあたりが、平田氏らしい凄惨・無惨ですが。結局は日本と諸外国との軋轢はどうしようもなく、斬らないと誓った男も異人を斬らざる得なかったわけですが、徳川幕府が倒れ大政奉還がなった明治という文明開化の時代は、外国文化と日本文化の入り交じる活気あふれるカオス。二人の賭の勝負は異人を斬らないと誓った男が負けたわけですが、最終的に斬るべしと言った男の思い描いてた日本ではなく、斬らないと誓った男の思い描いていた日本になったわけす。試合に負けて勝負に勝ったみたいな。ただ、この話は勝ち負けの物語ではなく、思想は違えども日本という国を愛した男たち話であり、今日の平安・繁栄といったものも、そのような思想・決意の礎の元に気づかれたという話。まあ、物語では語られていませんが、その後の日本は富国強兵の政策の元、再び迷走をしていくわけですが、それはまた別の話。

 ちなみに"黒船往来 大いなる勝負"の他にもう一遍、"藤堂一家 西部へ行く"という作品が収録されてますが、こちらはなんというか…表題通りの作品で、武士一家が海を渡り、西部でガンマン達とドンパチチャンバラする作品。意外に刀が銃の前で役に立ってない当たり前の条理がクレバーで笑ってしまった。極めて刀の間合い以外で銃に勝つのは困難よねぇ。テーマ自体は親子愛だったりするんだけど、平田先生も結構なにも考えず、行き当たりばったり筆の進むままに描いてる作品だと思いますw


[ 2010/01/18 16:09 ] 漫画 | TB(0) | CM(2)

光が向かう場所へ羽ばたくだろう 大地をいま強く蹴って 果てなき夢を乗せたフロンティアへ 高く高く舞い上がれ

 
 スパイダーマン4の企画がポシャったとか…(挨拶)
というわけでフリーになったサム・ライミはダークマンをリメイクするとよい! 具体的なメリットは俺とか一部の人だけが嬉しいぐらいしか提供できませんがw リメイクするにして、技術の進歩や時代の変化を考えると大幅に改変しそうだけど、ダークマンが他人に化けるシーンの声は執念の耳コピーのままでいて欲しい。あとピンクの象w


・【感想】【漫画】第六大陸 3
第六大陸 3 (Flex Comix)第六大陸 3 (Flex Comix)
(2009/12/11)
吉祥 寺笑

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 3巻の表紙がロリコンホイホイ。原作イメージを大切にしようと回避続けてきた漫画版第六大陸ですが、まんまと妙のウエディングドレス姿に釣られてしまったとさ。ちょろい客だね、俺。

 原作小説版は、月を第六番目の大陸に見立て、予算1500億円で月に最低人間10人が居住可能な施設を建築する一風変わったSF建築作品。SF建築といいましたが、この物語は実のところ冒険物語なのでしょうね。各分野の最先端技術者が月という未知の大地に挑む、フロンティアスピリットの物語であり、エベレスト南西壁冬期無酸素単独登頂のような冒険物語と変わらない苦難を乗り越え新たな版図を切り拓く挑戦の物語。実際、考えてみたら途方のない話ではある、交通手段は? 建材・資材の搬入方法は? 月面での作業者の生活は? 1500憶の予算で足りるの? 様々な問題苦難に直面して、それを丁寧にそれでいて大胆な方法でクリアしていく様は、同じ建築系技術者として憧憬を抱いてしまうなァ。読んでいてほんと血が騒ぐというか、自分も今すぐこのプロジェクトに参加したいと思わせる魅力に満ちています。

 漫画版も大筋のところは変わってないのですが、このプロジェクトの発起人・妙に振り回される、主人公の技術者・青峰って構図がメインの見せどころになってる感があって、いまいちシックリとこないんですよねぇ。原作の妙の小悪魔チックで頑な少女ってイメージを軸に、コミカライズに際して萌え要素をアップしてみましたみたいなところはわかるんだけど、どうにも薄っぺらく原作にある硬派なイメージが崩れちゃってる感は否めない。原作にある夢物語なんだけど近くにある夢、ひょっとしたら実現可能みたいな説得力が、ごっそり抜け落ちちゃってる。コミカライズに際して、エンターテインメント感を出すため、トラブル・アクシデントに際していちいち大袈裟な描写なのも、その一因かな。先にも書きましたが大枠自体は原作に忠実なんです、ただコミカライズに際して重点におくべき点を間違ってしまったのかなと。原作自体は群像劇的なところがあるので、極めて語り手としての視点が固定されるコミックという媒体で、再現が難しいのは理解できるんですけね、もう少し頑張ってほしいところ。


・【感想】【漫画】罪と罰7
罪と罰7(アクションコミックス)罪と罰7(アクションコミックス)
(2009/12/26)
落合 尚之

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 とりあえずエチカさんは殴る子。マウントポジションでミロクを殴り続けるエチカさんはホント男前。そだよねぇ、愛を持って接するなら、悪いことした子には殴ってでも言い聞かさないとねぇ、相手が聞く聞かないは別として。

 そんなわけで、ミロクが起こした一連の殺人事件は、ミーコというスケープゴートにより真実を闇に葬り去られてしまう。ミロクは自分の行為に罰が与えられる事が無くなり安心する気持ちがある反面、選ばれた人間である事を証明すべく起こした殺人を自分以外の何者かの手によって改竄されてしまった事、罰を与えられない事に安心してる自分に自己嫌悪する。失意から事件の真相を洗いざらいエチカに語るミロク。当然、エチカさんは大激怒しますが、彼女は愛の戦士ですから、最終的にミロクを赦しはしないけど受け入れます。実に考えすぎるバカ、理屈ぽいバカを相手にするには愛を持って接しないと無理ですね。そんなミロクのもとに、かつてミロクの生き方に大きな影響を与えた首藤魁(スヴィドリガイロフ)が再登場。行動を起こしたミロクを、お前は立派な肉食獣だと称えて自分と共に来いと誘う。エチカと共に進んでも、エチカではお前理解できないと仄めかし。突然に開けた正反対の二つの道に戸惑うミロクというのが、今巻の出来事。

 構図的には今巻の出来事はかなり原典に近いかな、エチカ(ソーニャ)のアパートでリサ(リザヴェーダ)を殺害したことを告白、それを盗み聞きしてる首藤(スヴィドリガイロフ)なんかは原典と同じ。原典は首藤(スヴィドリガイロフ)との再会により、物語が収束していくわけですが、落合版はどうなっていくのか興味深いですね。なにより原典のソーニャに比べてエチカのキャラが強烈になってきたので面白さが増してきたように思えます。作者も語ってるように、ソーニャと違って信仰心という揺るぎない絶対的ものを持たないエチカは、迷い苦しみ乗り越えるという過程を負わされるわけです。基本的に十字教はbelieveです。信じる者は救われる、信じないと救われない。信仰に揺らぎや懐疑があっては成立しないシステム故に強固なのです。まあ原典の時代においては信仰心というものは揺るぎないバックボーンとして作用したかもしれないけど、現代の日本を舞台にしてる以上さほど効力を発揮はしないってのもあるでしょうね。むしろエチカが敬虔なクリスチャンだったとしたら嘘くさい物語になってしまう。だから今後のエチカはソーニャにとっての信仰心に代わる、なんらかの信念となるべきものを獲得してミロクと向かいあうって展開になるんじゃないかなと愚考します。


[ 2010/01/15 18:50 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

もし空に溶ける その日が来たとしても 最後にはきっと 笑って

 
 ベクター・ケースファイル的スイーツ(笑)!(挨拶)
昆虫は21世紀の大切なタンパク源と鉄鍋のジャンで言ってた。問題ない(グミだよ!)。


・【感想】【漫画】ナルキッソス 1
ナルキッソス 1 (MFコミックス アライブシリーズ)ナルキッソス 1 (MFコミックス アライブシリーズ)
(2009/06/23)
片岡 とも

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 買ったはいいが長らく積んでた。なんで積んでたんだろうと考えてみたところ……表紙のセツミの笑顔が痛々しくて見てられないってのが本音か。まあ、実際読んでみて痛々しかったわけですが。基本的には同人ゲーム版よりも、MF文庫Jから発売されたラノベ版の方を準拠に描かれてますね。同人版はテキスト文が淡々と語られソリッドなイメージがありましたが、漫画版はかなり肉付けされてます。これをどうみるかは人それぞれでしょうけど、ナルキッソスと言う作品の根底に流れる死生観と自己愛。これを表現する上でやはりソリッドである同人ゲーム版の方が相応しいと個人的には思っています。ポスピスという終わりの場所、15cmしか開かない窓、祈りも呪詛も届かない終わりを待つだけの最果て。これはそんな場所で出逢ってしまった少年と10年をかけて生への"諦め"を受け入れた少女が、ほんの一時だけふれあい、その心を重ねることなく、あるべき終わりを迎えるそれだけの物語。せめて最期の瞬間には安らかな救いを求める物語ではなく、あるべき終わりをあるがまま受け入れる物語。彼と彼女の生涯の伴侶と呼べる存在は死という存在だけ。原作版はここら辺の事のみを、ほんとに淡々と描いていた作品なんだけど、漫画版は彼とセツミの精神的交流を色濃く描いてますね。セツミ自体も原作のポーカーフェイスに比べて、実に多彩な表情を浮かべてます。ただまあ、そのままメディア化したところで淡々としすぎなので、エンターテインメントとして肉付けするのは致し方ないとは思いますが、良くも悪くもドラマチックになりすぎてしまい主題が散漫になっちゃてるかなと。だからこの漫画版はストーリーを知らない人が読むよりも、むしろ原作ゲームをプレイした人が読んだ方が正しく物語を受け止めることが出来るかと思います。

 ゲーム版はいまでもステージななのOHPで無料DLできますので、興味のある方は一度プレイしてみてはいかがかと。一応リンクの方を貼っておきます。(ナルキ2をDLすれば1もプレイできます。3はパッケージ版のみなので、同人ショップやパソゲ扱ってる店で探してくださいな)。

 ステージなな:http://stage-nana.sakura.ne.jp/

[ 2010/01/14 19:23 ] 漫画 | TB(0) | CM(2)

俺とお前は兄弟だ!と言いながらも、最終回でザボーガーを特攻させる大門マジ外道w

 
 21世紀のこのご時世に、ざ、ザボーガーだと!(挨拶)
むしろこの21世紀のご時世に大門豊だと!言い直すべきだな……ほら、ザボーガーはオマケみたいなもんだしw(これでも発売日にDVD買うぐらいはザボーガー好きな俺)


・【感想】【漫画】君と僕のアシアト~タイムトラベル春日研究所 1
君と僕のアシアト~タイムトラベル春日研究所 1 (ジャンプコミックスデラックス)君と僕のアシアト~タイムトラベル春日研究所 1 (ジャンプコミックスデラックス)
(2010/01/04)
よしづき くみち

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 土地限定で過去20年蓄積したデータから被験者の意識だけを時間逆行させる一風変わった脳内タイムトラベル物語。実際にタイムトラベルをするわけではないので、タイムトラベルものにつきものなタイムパラドックスも発生しない理屈でございます。んなのタイムトラベルじゃないじゃん!脳内妄想じゃん!と言われればそれまでなんですが、この物語の場合は問題ありません。この物語のキモは被験者が過去の自分、もしくは出来事と向かい合うことにより、今の自分を見つめなおす物語だからです。過去なくして現在はないように、現在の状態があるのは過去の積み重ねから、そして人は時間の積み重ねにおいて、色んなモノを得て失う。これは現在を停滞し進むべき未来を見失ってしまった人が、在りし日を顧みることで見失ってしまった未来を思い出す物語であり、当時知ることのなかった過去の真実を知ることにより、これから先を紡いでいく力を取り戻す話。総じてヒューマンドラマであり、あまりにお綺麗すぎてちょっと嘘臭く感じてしまうが、そこを否定したら始まらないw

 ただ面白いのは、この作品を脳内タイムトラベルと言いましたが、この脳内タイムトラベルのシステムとシステムを構築した人間自体がタイムパラドックスかも知れないという作品の根本を揺るがす伏線ですね。この設定のおかげで、ちょっといい話系タイムトラベルものと一線を画してる。まだ伏線としての可能性が提示されてただけで、どう転ぶか判らないところがありますけど、回収の仕方次第では面白い事になりそうな予感。


[ 2010/01/13 16:53 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

不条理なモラルに縛られたまま もがきつづけても 意味の無い時間だけ ただ過ぎて行く 何も変らずに

 
 え?え?なに?(挨拶)
な、な、な、なんで松田理沙がCVで居ないの? AXLなのに……。もしこれで青山ゆかりが居なければショックで心停止するところだった。しかしまあまて! まだサブキャラで登場とか隠しヒロインって線も残ってる。いっそトトみたいなぬいぐるみ系マスコットキャラだって……だからまだ慌てる段階じゃないッ!!! つかどんだけ松田理沙好きなんだよ! AXL儲はw


・【感想】【ラノベ】東京皇帝☆北条恋歌 4
東京皇帝☆北条恋歌 4 (角川スニーカー文庫)東京皇帝☆北条恋歌 4 (角川スニーカー文庫)
(2010/01/01)
竹井 10日

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 東京こうていわ!(挨拶)
……やっぱ無理だよ、流行らないよこの挨拶。まだ、ひま☆ちゃっきー!!って挨拶の方が流行ると思うよ、竹井せんせぇ。

 そんなわけで東京皇帝☆北条恋歌も4巻目。前巻で華々しく伝説の結婚式花婿強奪をやってのけた東京皇帝(亡命中)の北条恋歌と強奪されちゃった一斗は成行きに任せるままに九州生徒会自治区へと身をよせて、いちゃラブの毎日。大切な婚約者を結婚式で奪われた魔神宰相・南徳原来珠はそのショックからぬけがら状態。三角関係に板挟みになってる東京帝国軍司令長官・東小路ゆかり子はキリキリと胃を痛める毎日。前巻のストレスからか愛藤四菜中尉(二階級特進で少佐に)は登場せず……冷静に考えなくてもヒドイ状況だけど、専制君主国家はこうでないとな!w

 構図としては来珠に申し訳ない後ろ暗い気持ちを感じながらも、二人で一緒にいることに楽しさと嬉しさを隠しきれない恋歌と、同じく来珠に申し訳ない後ろ暗い気持ちを感じながらも、いま此処にいる女の子恋歌も大切してあげないといけないと感じてる一斗。魔神宰相と恐れられ東京帝国宰相として何事にも自信にあふれている来珠に対して、自分に自信を持てない一斗が来珠に抱く、ある種崇拝にも近い感情と引け目。来珠の可哀想なところはこの一斗の来珠崇拝なところに起因してるとしか言えないなァ。来珠自体は一斗にベタ惚れなのに生来のツン気質と一斗の朴念仁スキルでスレ違っちゃう。一目惚れもあるけど、この空っぽのような少年に楽しいことを詰め込んであげたいと思っている来珠の気持ちがほんと空回ってる感がいぢらしいやらなんやらで貰い泣き。いざって時に行動力の凄い恋歌に対して、恋愛になると急に臆病になる来珠って構図も輪をかけてるなァ……来珠ガンバレ超ガンバレ! そしてチャンスの際は自分プッシュを忘れない一斗好きなゆかり子元帥マジパネェ!w まあこのようにほんと良質なラブコメ作品に成長したなァ……流石は竹井10日せんせぇだ、ニヤニヤできるポイントをよくわかっていらっしゃる。とりあえず今巻で一斗、恋歌、来珠のゴタゴタも一応の鎮火をみたけど、前巻同様に今巻もすごい引きだな、おいw 東京帝国波乱に満ちすぎてるだろw

PS.今巻で一番涙目なのは…踏んだり蹴ったりの来珠でも、登場できなかった四菜でもなく、前巻で鳴り物入りで登場して、その世話焼きスキルから今巻でお母さんキャラが定着してしまった国士りせお母さんだと思います。


・【感想】【ラノベ】バカとテストと召喚獣7
バカとテストと召喚獣7 (ファミ通文庫 い 3-1-9)バカとテストと召喚獣7 (ファミ通文庫 い 3-1-9)
(2009/12/26)
井上 堅二

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 TVアニメも始まり、このライトノベルがすごい!作品部門ランキング2010年度1位受賞など、絶好調なバカテスですが……本編も7巻を数え、ちょっとマンネリ気味かと。前回の短編も雄二と翔子の扱いが大きかったこともあり、今巻も雄二と翔子かよッ!!って思いは少なからずあるなァ。明久と姫路さんと美波の関係がなに一つ進展してねぇーーー!w Aクラスの活躍が薄かった関係で工藤さんとムッツリーニの絡みもなく、至極真っ当にスポコン展開やったなァ。まあ、応援団コスにサラシを巻いてチアと一緒に応援合戦する秀吉は反則ですがね。なんでこんなにおとこの娘って可愛いんですかね? キャラ力が物語を上回りすぎてるのが、この作品の面白いところであると同時に悲しいところではあるなァ。秀吉とかムッツリーニとか世間の妄想が独り歩きしすぎだw

 それはさておき、お話単品でみるといい話ではあると思う。いつもはバカだけどやるときはやるF組のメンツ。翔子とのすれ違いが原因で、明らかにいつもの調子を崩して空回る雄二の姿も可愛らしいし、それを感じ取って、らしからぬ熱血をする明久も熱いなァ。なにより男の子がプライドを賭けないといけないときは、男の子を立ててあげる美波の心配りがほんと可愛らしいなァ。翔子にキツい物言いをしたのは雄二の誤解からだとわかったときの、簡単に許しちゃダメですよと翔子に進言する姫路さんも実に小悪魔チックでgood! 姫路さんは実にいいキャラに成長してきてると思う。ほんと美波も姫路さんのどっちとも明久との恋を叶えて欲しいなァと思うもの。それだけに亀速度ながらもこれからの展開がバカテスらしからぬハードな展開にならないか心配ではある。作風的にあんまり重くはなってほしくないんだけど、こればっかりはねぇ。あと、なにげに鉄拳制裁・体罰上等教師の鉄人が、教育者として真剣に生徒と向かい合ってる教師であることがフォローされてる点も好感が高いですね。


[ 2010/01/12 19:00 ] ラノベ | TB(0) | CM(2)

例えば薄荷だったら ちょっと切ない涙の味 ビターなチョコレートだったら 背伸びをしたい瞬間

 
 よしキタ真路乃!(挨拶)
さかここシリーズはロープライス作品として実験的な要素が大きいものの、実に堅実に作られている良作シリーズだと思う。しかし……真路乃が惚れる主人公像ってのが実に想像できないw 攻略キャラに回すと実にやっかいだな真路乃w


・【感想】【ラノベ】さくら荘のペットな彼女
さくら荘のペットな彼女 (電撃文庫)さくら荘のペットな彼女 (電撃文庫)
(2010/01/10)
鴨志田 一

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 蓋を開けてみたら、ラノベ系ちょっといい話みたいな。
さくら荘なる一般寮を追い出された問題児ばかり集う寮に新しく入ってきた女の子は、絵画の才能とは裏腹に生活能力0どころかマイナス。しかも自分では普通だと思ってるのが質が悪く、それに振り回される主人公・空太の右往左往する姿を楽しむ作品ではあるのだけど、あくまで表向きの話。その実は変人ながらも才人揃いのさくら荘の中で唯一、夢や将来といったものを持たない空太が、夢に一直線の彼女・ましろの生き方(一人でぱんつ履けないぐらい生活能力皆無だけど)に感化され、その眩さから目を背けつつも目を奪われる様がメイン。

 空太とましろの関係だけじゃなく同じさくら荘の住人である、仁さんと美咲の関係も面白いなァ。空太と違い自分のやりたいこと夢はもっているけど、真に認められたい相手である美咲の才能に対して追いつけない。そんな自分の不甲斐なさ、美咲の才能に対してのジェラシー、ジェラシーを感じる自分の狭量さに自己嫌悪する仁さんの心情が実に切ない。好きな相手に好きと告げるのだって人によっては資格が必要よねぇ……自責から発生する以上は誤魔化すことも妥協することもできない心苦しさ。だれだって自分で自分の事は欺せない。安いプライドかもしれないけど、それを捨ててしまっては幸福は得られない。相手を大切に思うからこそなおさらですよ。幸せと言う文字から一引けば辛いとはよく言ったものだ。ほんとモラトリアム全開なお話だと思う。まあ、これはやっとやりたいことを見つけた空太が、今後辿る道ではあるので、この二組の男女がどうなっていくのか楽しみである。まあ、今巻はシリーズの始まりってこともあり、重めの話だったので次巻はとりあえずさくら荘住人のドタバタした日常をメインに軽めのエピソードを読んでみたいですね。今回顔見せ程度の登場だったけど七海も空太に好意をよせているみたいだし、空太・ましろ・七海の三角関係に期待。


・【感想】【ラノベ】龍盤七朝 ケルベロス 壱
龍盤七朝 ケルベロス 壱 (メディアワークス文庫 ふ 1-1)龍盤七朝 ケルベロス 壱 (メディアワークス文庫 ふ 1-1)
(2009/12/16)
古橋 秀之

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 秋山瑞人氏とのシェアードワールド企画である中華系ファンタジーの龍盤七朝シリーズ。もちろん秋山瑞人氏の龍盤七朝DRAGONBUSTERを読まなくても楽しめますのでご心配なく。

 久しぶりに古橋御大の化け物愛が炸裂したというか、ぶっちゃけ敵である覇王・螺嵒(ラガン)がやばい。デカイ・強い・理不尽……総じて圧巻。もう一騎当億ぐらいの化け物なわけですよ。なんていうか当たり前の話だけど、化け物は化け物であるべきなんですよ。恐ろしく、強く、人間には理解不能。我々はこの得体の知れないものに対して形容するべき言葉がない故に、ただひと言、化け物と表現するのです。まさにそれを素で行ってる作品。

 そしてこれは1匹の化け物が生まれ出る物語。化け物である覇王・螺嵒に対抗できる三首四眼五臂六脚の化け物が生まれる様を描いた作品。やっと頭が三つ揃ったばっかりの、いまだ生まれざる化け物が、覇王・螺嵒という破格の化け物にどのように比肩していくのか? 実に先の読めない物語で楽しみなんだけど……秋山氏もそうだけど古橋御大も筆的に続刊大丈夫だろうかといふ切実な心配はあるw

[ 2010/01/11 13:22 ] ラノベ | TB(0) | CM(0)

怒りの日から 何かが変わる? 賛美と懺悔 繰り返す maso・egoを ブチ壊せ!

 
 俺たちに翼はない AfterStoryだと……(挨拶)
今度は延々と延期しないよね? 信じていいよね王先生? そして僕たちのコーダインとアリスと紀奈子さんが見当たらないんだがどーゆうこと王先生?w なにはともあれ胸が高鳴るー♪(cv籐野らん)な感じで待ちたいと思う。


・【感想】【エロゲ】Dies irae ~Acta est Fabula~
Dies irae ~Acta est Fabula~ 完全版初回版Dies irae ~Acta est Fabula~ 完全版初回版
(2009/12/25)
Windows

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 はじめに2007年度版のことはなかったことに……するわけにもいかなのでそこら辺の話から。明らかに未完成版として発売した2007版、2年後に一応の完成を見た-die Wiederkunft-、さらに今回追加ルート及び各種修正を加えた完全版の~Acta est Fabula~ 。最後まで逃げずにきっちりケリを付けたって点においては評価できるけど、そもそもがちゃんとしていれば、こんな事にはなっていなかった点においては同情の余地はない。むしろなにかしら手間をかけさせられたユーザーからしてみれば最低限の対応だと思います。端的に許される?許されな?でいえば、明らかに許されない行為なんですよね……最初からこれを出してろや!って話で。当然、当時のlightの内部都合や諸々の事情があって無理だったというのも理解はできるし、2007年度に発売されていればこの完成度はなかったかもしれない。でも、ユーザーにとっては、そんな事はまったく関係ない事象ですよね。創作の売り物として誠実であれば、ユーザーとしては面白い面白くないの二元論で語るのみです。というよりは究極的に創作への評価というのはそうあるべきだと思います。人によっては称賛する人もいるだろうし、人によっては批判する人もいるでしょう。それらは全て正当に作られた作品に対してなされる評価です。出来上がった作品に対してユーザーは遠慮なく苦言も批判もするでしょう、頑張ったけどユーザーの評判が良くなかったといった残念な結果も十分にあり得ます。だけどそれはアリです、それが評価というものですから。作り手はそれを真摯に受け止めて次の糧にすればいいのです。ユーザーだってバカじゃありません、面白い面白くないは別として、それがきっちりと創作されたものかどうかを作品から読み取ることぐらい出来ます。故に僕たちも、それに対して真剣に評価をするのです。どうでもよければ評価なんてそもそもしませんよ。少なくとも2007年時点で"Dies irae"という作品は評価に値する段階にすら至ってない作品でした。当り前ですよね、製品として出来上がってないんですから。作り手側にも自覚があるからこそ、-die Wiederkunft-と~Acta est Fabula~といった本来生まれざるものが生まれた事実からも明確ですよね。

 なんで今さらこんな2年も前の事をグダグダと言い並べるかと言えば、黒歴史として葬り去るのは簡単ですけど、決して風化させてはダメだろうと思うからです。もしまた同じような事をlightがやったとして、会社として潰れるかもしれないし、何事もなく存続していくかもしれないし、どうなるのかは分かりません。けど1社の問題ではなく業界全体のイメージとしての低下は免れません。悲しいかな元々世間様からは良いイメージを抱いて貰える業界ではないのです。そしてこの業界を愛している僕たちからすら悪いイメージを持たれるのは、とてもとても悲しい事じゃないですか。だからlightさんには自分たちのしてしまった事に対する罪を真摯に受け止めて風化させぬように、これからの創作活動に挑んでいただきたいと思う次第です。前置きが長くなりすぎたけど、これから~Acta est Fabula~の感想を書く上で、自分なりの禊みたいなところもありますのでご容赦を。



 さて、やっとこさ気持ち良く~Acta est Fabula~の感想を。自分の場合は2007年度版と~Acta est Fabula~のパッケージ版を購入組で-die Wiederkunft-はスルーしたので、ほぼ新作扱いとして新鮮な気持ちでプレイできました。以外に-die Wiederkunft-と~Acta est Fabula~の公開に間があいていないので、-die Wiederkunft-をプレイした人は、また同じルートプレイしなくちゃダメなのかよ!と思われるかもしれません。一番幸運なのは~Acta est Fabula~で初めてプレイする人でしょうね(まだ若干小言になってるなw)。パケ的な内容物で言えば、特筆すべきは白本の存在。これが素晴らしい内容で普通にVFB+設定資料集として2~3000円で発売できそうなデキ。まあ、その分ソフトが高かった訳ですが……個人的に白本の内容については大満足。ただlight特有の認証回数制限有りのオンラインアクチベーションは、実に不快というかなんというか……(初回インスコ時においてウィルスバスターに引っ掛かって、機能を切らないと認証できなしw)。もちろん企業として有する権利についての当然の主張としては理解はできるんだけど、もう少し穏やかにできないのかと思わなくもない。まあ、こればっかりはメーカーだけの問題でもなくユーザーとしての在り方も問われる事象だと思うので深く言及し辛いところもあるんだけど、間口を狭めてしまってるんじゃないかなァと思う。もう少し社内で実用方法を揉んだ方がいいんじゃないかと思います。絵的についてはGユウスケ氏が素晴らしい仕事をしてくださったと言えるでしょう。タペストリーのような比較的現実的な物語の絵も可愛らしく描かれておりますが、Dies iraeのような非現実を舞台にした物語をカッコよく描ける手腕は素晴らしくキャラも聖遺物(アーティファクト)も実にカッコよい……特に敵側の聖槍十三騎士団の皆さんは素敵すぎるだろう! キャラ的にも異能的にも。それでいてカッコよい感覚だけじゃなく、ふとした瞬間に可愛らしくもなる。このカッコいいと可愛いが両立できる(けしてカッコ可愛いな感覚ではない)絵師というのは、なかなかに稀有な存在だと思います。Gユウスケ氏なくして、この作品はホント成り立たなかったなァと思わせるシナリオと絵の親和性。音楽についても与猶啓至氏がいい仕事してくれてます、ただ音源としては収録の方法が問題なのか安っぽく聴こえるところが勿体ない。曲自体は作風にとても合ってるんだけど。

 さて肝心のシナリオですが、そもそもにライターの正田崇氏にとって2004年に発売されたPARADISE LOSTのリベンジ的なところはあったと思う。PARADISE LOSTでやった中二病的展開をもっと風呂敷を広げて、トコトン中二な集大成作品を作ろうと。そしてその目論見は、ほぼ成功したと言えます。邪気眼やエターナルフォースブリザードなどに代表される痛い俺様サイキョー妄想が市民権を得てきたことも追い風になってますね。一概に中二展開といっても、ただ妄想をたれ流すだけなら、ほんとただの痛いです。ここに痛さをカッコよさとして成立させるだけの物語を構築しなければなりません。厨臭いはカッコ悪いをカッコいい領域までに高めるために、更なる中二設定を積み重ねる矛盾。そして極めたと言うか、明らかにやり過ぎだと思う領域まで昇華された結果として僕たちはそれをダサ格好いいとして受け入れます。感覚ではなく魂的にw まあつまり、この作品をプレイするなら……僕たちもそれなりに邪気眼を全開にして左手に封じられた悪魔かなんかと内なる闘争を繰り広げる気分でプレイすべきって事です。そうすればこの作品はプレイヤーにこれでもかの胡散臭いケレン味とカッコ面白さを提供してくれる筈です。万人が楽しめるものがエンターテイメントであるべきだ? そんな正当な意見は超大作映画とか上映してる映画館とかで言ってくださいな。人を選ぶ尖った作風に選民的な中二思想を求めたいんですよ……盗んだバイクで走りだし、ギザギザハートで子守歌呟きたいお年頃な人だけカモンゲーム。

 閑話休題。まあ、あんまり誉めてないようなベタ誉めですが、明らかに瑕疵と呼べる点があります。主人公側キャラの薄さがそれにあたります。作中の黒幕キャラであるメルクリウスが頻りに劇と言ってるとおり、彼らは舞台キャラであり、それ故に役割以外のバックボーンの希薄さ浮き彫りとなってます。彼らの主義も主張も決意も、およそ行動原理と呼べるもを裏付けるバックボーンが希薄なために文字通り薄っぺらい。主人公に自分を投影して俺Tueeeeeeeeee!を酔いたい作品としては、ほんとに明かな瑕疵。ヒロイン達も同じですね、バカスミ香澄、アホタル蛍、マリィ、玲愛とそれぞれ負わされている役目と象徴となるテーマはあるもののバックボーンが希薄なため薄っぺらい。強いて言えば蛍ぐらいかなァ……キャラ的に背景がしっかりしてるのは? まあ残念なことに彼女はアホの子ですが(蛍さんはもっと自分が軽んじられてる事を自覚すべきです)w この主役キャラ達の薄さはの一因には、敵側である聖槍十三騎士団の皆さんの存在もデカイと思います。つか彼らの方がバックボーンがしっかりとしてキャラが立ってる。首魁のラインハルト・ハイドリヒを始めにシュライバー、マキナ、エレオノーレの近衛の三人、ヴァレリア・トリファ、ベイ、ルサルカ、リザ、etc.素晴らしく輝いてる敵役でした。まあナチってだけでも、何処に出しても恥ずかしくない個性ですがねw きっと正田氏も聖槍十三騎士団の皆さんを書くのが楽しくて仕方なかったんでしょうね……その愛をもう少し主人公サイドに注いでほしかった。

 まあそこら辺の聖槍十三騎士団愛が炸裂したのが、玲愛ルートでしょうね。なんせ主人公そっちのけで黒幕メルクリウスと戦う展開ですから、どんだけかとw 聖槍十三騎士団の皆さんはすべからず、悪と呼んで差し障りない人物達です。マッドにクレイジーになんでもござれの悪人奇人変人吃驚ショーなのですが、皆さん確固たる美学があっての悪です。比較的まともなベアトリスだって、目的の為には他者の命を一顧だにしないところはあります。まあ彼女の場合は職業軍人ですがね。他者の思想も主義も飲み込む天災のごとき集団。極みは首魁のラインハルト・ハイドリヒですかね。彼は無限の愛を持って世界を壊し尽くす、耐え難き既知感を踏破すべく、世界に未だ壊したことがない未知があることを信じて壊し尽くす、世界を全てを愛してるが故、愛したい故に。これをマッドと言わずになんと言うのか? そして黒幕である副首領メルクリウスは繰り返す。己の作り出した耐え難き既知感に苛まされながら、神の自分に代わって愛した女神が作り出す世界の始まりで終わることを夢見て、壊し、殺し、操り、創造を繰り返す。永劫回帰のシステムとして組み込まれた生(生って概念すら超越してるけど)。ただ愛した女の胸で死にたい目的の為に運命を作り出し繰り返す我が侭。これをクレイジーと言わずになにをクレイジーと言う? ホントにただの迷惑な話ではある、女神に恋をした神様の物語。限りなく全知全能に近い存在でありながら、真に欲しいもを手にすることが出来ないが故に狂った孤独な永遠の存在者の戯曲の終演(アクタ・エスト・ファーブラ)。これだけやらかして、"愛"という一文字で顕せるものに帰結するのだから、ほんとに迷惑な話ではあるw ただこの帰結を導いたのは人間の力、玲愛の決意が呼び水となり、ヴァレリアをリザを動かし、精密な歯車が狂うかのようにイザークがラインハルトがメルクリウスに対立する。最悪なことに神の描いたシナリオは強固で人間には突き崩せない、それすらも計画の内。だけれども神のアキレス腱と言うべき女神を動かしたのは、計画の一環と思われた人間の想いと決意。確かに主人公・ヒロイン不在で進んでいく展開はどうかなと思うけど、この結末に至るDies irae(怒りの日)は苛烈にして美しい。

 この作品において十全に近いハッピーエンド的結末は用意されていない。たぶん正田氏自体に、この物語を終わらす上で足りないぐらいの結末が相応しいし、今更完全無欠のハッピーエンドは恥ずかしいって思いがあったんじゃないかなァと愚考しますが、個人的には恥ずかしくても完全無欠のハッピーエンドが欲しかったなァと思いますね。まあ、これで怒りの日にも一応の決着が付いたことですし、正田氏の次回作に期待したいと思います(PARADISE LOSTのジューダス・ストライフ好き好き人間としては、ルネッサンス山田演じるクレイジー系キャラが暴れる新作を見たいと願う。今作の司狼はちょっとはっちゃけが足りなかったと感じるので)。

[ 2010/01/08 22:16 ] ゲーム | TB(0) | CM(0)

胸を刺す痛みは増してく ああそうか 好きになるって こういう事なんだね

 
 2009年ベストアニソン5(挨拶)
いつまで去年の総括でひっぱるんだ? と自分でも思うけど…これと後はエロゲぐらいなのでしばしお付き合いをば。アニメとか映画もやろうかなと思ったけど……ベスト5出来るほど去年は真剣に視聴してなかったことに気づいて頓挫した。


5.Sequentia/Asriel/11eyes -罪と罰と贖いの少女-
SequentiaSequentia
(2009/11/27)
Asriel

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 なにげにiTunesの再生回数が妙に多かった。最初は微妙かなァ…とか思ってたけど、聴けば聴くほど味の出るスルメのような曲。TVサイズよりフル版の方が好きですね。どうでもいいけど、アブラクサスが作中で大きな役割を持っている作品のEDテーマをアズラエルを捩ったユニットが歌うってのは奇縁というか出来過ぎな感がする。


4.only my railgun/fripSide/とある科学の超電磁砲
only my railgun <初回限定盤>TVアニメ「とある科学の超電磁砲」OPテーマonly my railgun <初回限定盤>TVアニメ「とある科学の超電磁砲」OPテーマ
(2009/11/04)
fripSide

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 ボーカルに南條愛乃を迎え、新生fripSide緊急発進です。はじめは前ボーカルNaoのイメージの強さと、南條愛乃はD.C.II ~ダ・カーポII~ってイメージがあったのでどうだろう?って感じでしたが、蓋を開けてみたらfripSideの何者以外でもなかった。ピッチの速さキーの高さ共に歌い手を信頼してないとなかなか作れない曲だと思います、南條愛乃嬢もさることながら八木沼悟志恐るべしw


3.Super Driver/平野綾/涼宮ハルヒの憂鬱
Super DriverSuper Driver
(2009/07/22)
平野綾

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 まあ……アニメ自体はアレでしたけど、歌に罪はないw
俺にとって平野綾って言えばロリータ℃なんだぜ!通ぶって嘯いていたわたくしめですが完全に兜を脱ぎます。疾走感って意味では今年の曲で最高だったと断言します。まあアニメは停滞感って意味では今年最高だったわけですがw


2.Don’t say“lazy”/桜高軽音部/けいおん!
Don’t say“lazy”(初回限定盤)Don’t say“lazy”(初回限定盤)
(2009/04/22)
桜高軽音部

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 曲のノリもさることながら、歌詞が素晴らしい。狭い世界で達成感を感じる刹那主義、なんでもできる無敵の時間、全能感の錯覚、自己愛の極み。少女特有の可愛らしさ、あどけなさ、恐ろしさ、面倒臭さ、わけのわからなさ……押し並べて、とてもとても少女。こんな感覚をこれまた可愛らしくも小悪魔チック歌っているキラキラと輝く欠片のような曲。


1.君の知らない物語/supercell/化物語
君の知らない物語(初回生産限定盤)(DVD付)君の知らない物語(初回生産限定盤)(DVD付)
(2009/08/12)
supercell

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 とてもとても恋の歌。胸を満たしていく好きって気持ち、あと一歩、勇気を出して踏み出せば伝えられる想い。だけどもその一歩を踏み出してしまえば、今の関係が終わってしまうかもしれない恐怖。伝えられずに終わってしまう物語、特別に出来なかった特別じゃない日の出来事。こんなに好きなのに伝えられなかった想い、君の知らない彼女の物語。TVサイズはガハラさんの心情と合わさったイメージが強い曲ですが、フルver.で聴くと実に切ない曲。その切なさを飾ることなくストレートに歌ってる様が実に心を打つ。個人的にsupercellの曲を聴くのは、この曲が初めてだったけですけど、このストンと心に沁みる切なさを内包した清涼感は凄いと思いました。


[ 2010/01/06 16:42 ] 音楽 | TB(0) | CM(2)

長い夢が醒めるように 時間は終わっていく 追いつけない風の中で

 
 こりもせず2009年ベスト5漫画編(挨拶)
自分でもランキング纏めて驚いたのだけど、驚くほど感想を書いてない作品がランクインしてるw 明日書こう明後日書こうそのうち書こうでこーなりました。てへっ☆ 先のラノベベスト同様にシリーズ物がありますが、2009年に単行本が発売された中からチョイス。あくまでその巻が面白かったという基準で選んでおります。


5.ブラック・ラグーン 9/広江 礼威
ブラック・ラグーン 9 (サンデーGXコミックス)ブラック・ラグーン 9 (サンデーGXコミックス)
(2009/10/19)
広江 礼威

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 濃密! まさにこのひと言。元々ブラック・ラグーンという物語は凝縮された密度の濃いいエピソードが多い作品ですが、今巻は一際際立ってます。復讐の連鎖、贖罪の代償行為としての復讐、総じて不毛な負のイタチごっこ。だけども止めることはできない、振り上げた拳を打ち下ろさなければ何処に無念のやり場があるのか? 世の中は全てを赦し包み込む聖人だけでは構成されてはいない。そんな復讐に巻き込まれた人々を救う悪党の奸計。命をチップにBetを上げて得られるのは命と苦い思い出だけの最悪最善の方法。全ての関係者が傷を負うこと前提でのみ成り立つ賭け。まったくもって最悪である。そして揺れながら確実に悪徳の街の住人になっていくロック。ロアナプラという街は得体の知れない化け物を生み出そうとしてるように思えて怖気が走る。悪徳の街が更なる悪徳を生み出す、これも負の連鎖。

感想:ブラック・ラグーン9


4.罪と罰 5/落合 尚之
罪と罰 5 (アクションコミックス)罪と罰 5 (アクションコミックス)
(2009/03/28)
落合 尚之

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 最悪って意味では、今年これに勝る作品は無かったと思います。ドストエフスキーの"罪と罰"をモチーフに改変(サブタイトルでは改竄って言葉が使われているけど)された作品ですが、この巻で原作ヒロイン?であるところのソーニャの立ち位置キャラであるエチカが登場します。このソーニャ役であるところのエチカと、ソーニャの父であるところのマルメラードフ役のキクオ(本作ではエチカの夫)の背景が実に最悪でどうしようもない。自分をレイプしたキクオを救うためにキクオと結婚するエチカ。そしてエチカへの罪悪感から酒に逃避するキクオとその家族を自らの身体を売って支える。聖女のように見えるエチカの行動も、誰かに依存されていないと、その存在を確認できない人間であるが故。このエチカと依存から脱却して力を行使するべき資格を有する側の人間であることを証明したい主人公・ミロク。素晴らしく思考の平行線……彼と彼女の思考が平行線のまま1本に交わるときに、この作品がどのような地平に辿り着いてるか? 実に楽しみである。


3.HELLSING 10/平野 耕太
HELLSING 10 (ヤングキングコミックス)HELLSING 10 (ヤングキングコミックス)
(2009/03/27)
平野 耕太

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 完結記念的な意味合いもあるけど、とりあえずは最初から最後まで楽しめた作品。誰よりも弱いから、理不尽を許せないから超越者などに成り下がった吸血鬼。化け物を倒すのは人間だと、自らが死ぬに相応しい戦場と好敵手を求めて蘇った亡霊。総じて化け物であり、そしてやはり化け物は人間に打倒される。だけども化け物は蘇る、殺して殺して殺しまくり最後の1人になるまで殺し尽くし帰還する。化け物は不死身の怪物であるべきだから。だからこれは宵闇の御伽噺を護るルールであり、あるべき帰結の物語。


2.MOON 5/曽田 正人
MOON 5 (ビッグコミックス)MOON 5 (ビッグコミックス)
(2009/12/26)
曽田 正人

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 その実前巻までは、この作品の前身である昴の全盛期と重ならず、この作品は宮本昴という卓越したバレエセンスを持つ少女が、浮き世の余計なものを捨て去り、真のダンサーとしてドンドンとソリッドになっていく作品なのかと思っていましたが……いやぁ、今巻で爆発したわ!!! なんというガキ! なんという子供! ほんとただのきかん坊ですよね、この娘w 曽田作品における主人公は、すべからず天才であり、北風と太陽の逸話じゃないけど、旅人を暖かく包み込む太陽ではなく全て巻き込む暴風のような迷惑な天才。中でもこの昴という少女は一際危険。良く言えば天真爛漫、悪く言えば何も考えてないその場の感情任せの行き当たりばったり。しかしその心の奥底に闇を内包している彼女は、その魂の引力か、他者どころか自分さえもを、奈落へと突き上げ、天国へと突き堕とす。彼女のダンスはそうとしか表現できない……かつて昴のエピソードで彼女のダンスを見た囚人達が、その昴の踊る姿に囚人になる前の、囚人にならなかったらのifの姿を幻視してしまい絶望から暴動を起こしたように。MOONになってからそこら辺の危険さがなりを潜めてしまい物足りなかったところがあったのですが、今巻の白鳥の湖のオディールを演じる昴は在りし日のギラギラとしたものが感じ取れて大変素敵でした。それも実にガキっぽい理由でのエンジンの掛かり方が彼女らしい。


1.へうげもの 9服/山田 芳裕
へうげもの 9服 (モーニングKC)へうげもの 9服 (モーニングKC)
(2009/07/23)
山田 芳裕

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 この巻のエピソードで一つ挙げるなら、もちろん千利休の死。これに限るかと思います。ある意味へうげものという作品においての影の主人公といっても過言ではない千利休の死は、この作品の一つの節目と言っても差し障り無いでしょう。実にシグルイにおける虎眼先生の死のように、このキャラ死んで、これから先、この漫画大丈夫かよと思わずにはいられないほどの存在感でした。史実における千利休は時の権力者の茶頭として茶の湯の世界を世に広めるた人物であり、また同時に時の権力者の怒りを買って自害を命じられた悲劇の茶人といったイメージでしょうか。対してへうげものの千利休という茶人は、自らの業に従い自らが至上とする価値観を世に広めることに生涯を費やした業深き咎人であります。彼の成すべきことはただ一つ、自らのわび数寄を天下に敷く、この一点のみであり、明智光秀に叛意を植えつけ、秀吉に主君殺しを促す。ただ主君・織田信長が自分の描くわび数寄の世界において邪魔になるからの一点においてだけで。信長を殺すということが天下にとってどれだけの災厄をもたらすのか? 再び戦の絶えない戦国時代に逆戻りになるかもしれない事を十分に理解した上で利休は信長を謀殺する。全ては己がわび数寄を天下に敷くためだけに。これを業深き咎人と言わずになにを咎人と言うのかといった勢いです。そんな彼にも最期の時がやってきます。秀吉との間に生じた溝は埋めようがなく、彼は自らの業に焼かれるがように切腹を命じられる。茶人として名声を馳せた利休を慕う者も多くおり、自分の切腹の処遇に心を痛ませる者も大勢いる事を理解している彼は、死の間際に周りに悪態を吐き怒らせることで、彼らの心苦しさを緩和させようとする、しかし介錯に現れたのは自らの愛弟子・古田織部。彼はこの悪態が利休の最期のもてなしであることを悟り、その最期の最期まで茶人であろうとする老茶鬼を斬れなくなるが、利休が切腹しようと短刀を振り上げた際に壁に腕が当たりうまく腹が切れない様をみて爆笑してしまう。いつ如何なる時でも笑いを見出せる、笑いに忠実なひょうげさこそ、古田織部という人間の本質であるのだと告げて、生涯で初めて千利休という茶鬼がもてなしを解く。この瞬間、古田織部が浮かべた顔は至高。認めて欲しかった人に認めて貰えた嬉しさ、この傑物にこれから先も茶人として挑み続けたい想い。自分よりも自分のことを理解してくれ父のような存在を斬らざる得ない自分の不甲斐なさ。斬りたくはない、だけれども斬らねばならぬ。喜怒哀楽全てが入り交じりつつ、全ての感情が渦巻いてるのに透明。へうげものの千利休という人物はまがう事なき、業深き咎人であることは間違いないけども、茶人として最期の最期まで己が思想に殉じ、古田織部という自分が認めた人物に未来のわび数寄の萌芽を芽生えさせた一点においては美しいとしか言い様のない生き様。あっぱれとしか言い様がない。

[ 2010/01/05 03:37 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

吹き荒れる風に 足を取られて それでも人は 明日を目指す


 やんわりと2009年個人的ラノベベスト5(挨拶)
シリーズ物がありますが、2009年に単行本が発売された中からチョイス。あくまでその巻が面白かったという意味で選んでおりますので、作品全体といった意味ではまた違った順位になるとは思います。


5.ケモノガリ/東出 祐一郎
ケモノガリ (ガガガ文庫)ケモノガリ (ガガガ文庫)
(2009/07/17)
東出 祐一郎

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 作者の趣味120%で書かれた物語。エンターテインメントとしての面白さもさることながら、少年と少女の心の機微が素晴らしい。護りたい人を護れるが故に、護りたい人と共に居ることが出来ない忌むべき力。離別を約束されたボーイ・ミーツ・ガール、だけども再会を幻視せざる得ない物語。きっとこれから始まるボーイ・ミーツ・ガールなのでしょうね。

・ケモノガリ感想


4.迷宮街クロニクル3 夜明け前に闇深く/林 亮介
迷宮街クロニクル3 夜明け前に闇深く (GA文庫)迷宮街クロニクル3 夜明け前に闇深く (GA文庫)
(2009/10/15)
林 亮介

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 命の対する真剣さでこの作品に勝る作品はそうそう無いと思います。どれほど優れた人間であろうと、たった一つのミスで命を落とす迷宮街と呼ばれる場所。そして、そんな危険な場所に集まる探索者達。各々様々な思惑があるのだろうけど、わざわざ死地に身をおく人間の心情は、常人には理解出来ない部分があるのでしょう。特に今巻は迷宮外で待つ人間の心情に特化してます。恋人真壁の無事を祈りながら、押しつぶされそうになる焦燥を抱い続ける由加里の心情は、ほんとに読んでいて痛々しい。そんな人々の心情を淡々と描いている本作は実に生々しいく、まさに群像劇の極み。

・迷宮街クロニクル3 夜明け前に闇深く感想


3.さよならピアノソナタ―encore pieces/杉井 光
さよならピアノソナタ―encore pieces (電撃文庫)さよならピアノソナタ―encore pieces (電撃文庫)
(2009/10/10)
杉井 光

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 ピアノソナタ自体は4で綺麗に完結してるものの、あと少しだけ彼らフェケテリコのメンバー達の、その後の姿を見たいと望む僕たちの望みを叶えてくれたアンコール作品。どの短編も素晴らしかったのですが、やはり切ないのは、フェケテルコの名前で歌い続ける神楽坂先輩と千晶でしょうね。"メンバーを失っても、なお同じ名前で歌い続けているのは、みんな、待ち人が永遠に戻ってこないのを知っている者たちだ。"この台詞を見たときに目頭が熱くなった。別に死に別れたわけでも、会おうと思えば会える間柄ではあるけどもフェケテリコとして集うことはない。彼らの音楽はお互いぶつかり合ってでも更なる高みの空を目指すクロウタドリだから。だからこれは同じ音楽の空の下で繋がっている者たちがクロウタドリの翼に想いを託す物語。

・さよならピアノソナタ―encore pieces感想


2.サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY/河野 裕
サクラダリセット  CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY (角川スニーカー文庫)サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY (角川スニーカー文庫)
(2009/05/30)
河野 裕

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 今年読んだ作品の中で、もっとも美しかった物語。時を3日間だけリセットするという万能に近い力を有しながらも、それでも出来ない事、護れないものがある。そしてそれを誰よりも知っているからこそ、悲しいことを消すために世界を三日分殺す。世界中の人間が過ごしてきた時間を3日消し去る。自分の周りの幸せを維持するために。とても優しくて残酷なエゴ。この不思議な物語を淡々と、それでいて不思議と透明感あふれる文体で構築してる筆力は尋常じゃない。続刊も予定されてるみたいなので楽しみではあるのですが、これはこれで完結していてもいいかな?と思う完成度。

・サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY感想


1.神様のメモ帳〈4〉/杉井 光 
神様のメモ帳〈4〉 (電撃文庫)神様のメモ帳〈4〉 (電撃文庫)
(2009/07/10)
杉井 光

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 まさかの杉井光ダブルランクイン。
杉井氏は小器用というか、さくらファミリア!やばけらの!みたいなお馬鹿なお話を書くかと思えば、火目の巫女や死図眼のイタカのような伝奇っぽい物も書くし、剣の女王と烙印の仔のようなファンタジー作品も書く。挙げ句、すべての愛がゆるされる島のようなラノベの枠からは外れてるような小説すら書くわけですから、その引き出しの多さに脱帽しますが、神様のメモ帳シリーズ(強いていえば、さよならピアノソナタも)は、それら杉井光分の良いところ、引き出しの多さが凝縮されたシリーズだと思います。特にこのシリーズは、ラストまで読み終えた後の少しだけほろ苦さの残る清涼感が素晴らしい。過ぎ去ってしまったこと、終わってしまったことはどうしようもないけども、まだ致命的に手遅れではない、十全の結果は得られないけども繋ぎ止めようとがむしゃらに頑張るナルミの姿は実に愚直。それ故に尊く、アリスを含めたニート探偵団達を引きつけてやまないナルミの魅力。シリーズ4作目となって群像劇的に厚みを増してきたので、これから先も益々楽しみ。

・神様のメモ帳〈4〉感想

[ 2010/01/04 14:55 ] ラノベ | TB(0) | CM(0)

新年あけました。

 
 あけましておめでとうございます(年始挨拶)
まあ、今年も今年で、月15回ぐらい更新できたらいいなァ…ぐらいのまったりペースだと思いますが、よろしくお願いします。
さて姫初めにDies irae ~Acta est Fabula~でルサルカたんとチュチュしてくりゅ~。


FOG久遠の絆がリメイク、XUSEよりPC版として2010年発売予定。
 ちと驚いた。久遠の絆自体は10年前の作品だけど、いつか再プレイはしたいと思っていたので、嬉しいお知らせではあるものの不安もある。オリジナルスタッフの手によるリメイクなら安心なんだけどどうだろうか? エロシーンについては元がコンシュマー作品だけど、無理なく挿入できる作りだと思うので心配はしてないけど……シナリオ改変がどの程度か気になる。個人的に再臨詔のラストバトル後からスタッフロールまでの間の話とかを追加してくれるなら、大歓迎なんだけど、どうなることか? とりあえずは期待と不安に心を膨らましながら情報待ち。

[ 2010/01/01 14:03 ] 雑記 | TB(0) | CM(0)
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エロスとカオスと人外ロリをこよなく愛するマシーネン・アーリア人。

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