もっ~と!大人のジャーマン

吹き矢3級の戯言雑記 (リンクは御自由にどうぞ)

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あふれる言の葉から 心を伝えるひとつ 少しも変わることのない 想いを伝えていこう 優しく過ぎてゆく ふたりだけの時間で

 
 サキュ服でやしねぇー!(挨拶)
1個1kのガチャってどうよ? と思わなくもないが、欲しいのだからしかたねぇー! でもあまりの出なさに心と財布が折れそうだ……(ちなみにネトゲでリアルマネ-を使う場合は、使用した金額の累計を数えたり、このお金があればなにが出来ただろうと考えるのは厳禁w)。


・【感想】【ラノベ】神なる姫のイノセンス 2
神なる姫のイノセンス 2 (MF文庫 J か 10-2)神なる姫のイノセンス 2 (MF文庫 J か 10-2)
(2010/09/18)
鏡遊

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双子の妹・貴理の企みによって、桃花泉女子学院――通称・桃女に強制的に転入させられた、平和を愛する男子高校生・神堂祐貴。女子校に一人放り込まれた祐貴に与えられた使命、それは学院に存在する七人の才女“ヒメ神”を「落とす」というもの。今回のターゲットは水泳部の部長で、プロポーションも抜群な竜崎澪。祐貴に対して常に積極的に迫ってくる澪だが、彼女の心中は実はいろいろ複雑な様子。そんな中、「生徒会長のかなみと祐貴が一夜を共にした」という噂を聞いた澪は、かなみに決闘を申し込む――それは祐貴を賭けた女同士の水上決戦!! 大人気学園ラブコメ第2弾!


 オーバーロード(笑)神堂祐貴くんの美少女7人ハーレム計画も順調に二人目のターゲット竜崎澪に移行。前回のターゲット鳴神かなみはツンデレキャラのテンプレでしたが、澪の場合は最初から好感度がMAXに近いキャラとして設定されているのでかなみとは違ったアプローチでの攻略ですね。そーいった意味ではホントに本職がゲームライターである御影氏らしい魅せ方かと思います。

 とは言ったもののゲーム媒体ならばいざ知らず、活字媒体でハーレムを創ること前提での好感度MAXな娘っ子さんでドラマを構築するのは些か難しいようで、ヒメ神やらの物語基幹に関わる超設定を駆使しつつ頑張っていたものの、前巻のかなみほどのインパクトはなかったかなァって気はします(まあ、これはギャルゲでこのヒロインがお気に入りとかの感情に似ている)。事実、澪のかなみへのジェラシーが騒動の引き金になる展開とはいえ、イチャラブ成分ではいえば澪よりもかなみの方が多いぐらい。恋を知らないから恋に戸惑う言うならば、恋に恋するお年頃なのに、そのあけっぴろげな性格から相手に真意が伝わり難い澪のキャラ設定は、可愛らしくはあるんだけど、いささか可哀想というかなんというか損な役回りだなァ。ゲーム的に言うなら気心が知れた異性の友人ポジションで、専用√に入ると本当の彼女の事をなにもわかっていなかったんだ的なヤンデレ展開になるパターンのキャラw まあ、主人公の祐貴は凡庸に見える事さえも含めて完璧超人さんなんで、そこら辺の問題を丸ごと受け止めて受け入れて相手を包み込む度量のある人間なんで問題はないんですねどね。端からみてればジゴロ治五郎だが!w

 それにしても今巻もかなみの可愛らしさが突き抜けてるとは思うものの、徐々にハルカの可愛らしさが伸びてきたなァ。愛を与えられないヒメ神は影ヒメ(憎しみを求めるヒメ神)になるという設定は全てのヒメ神に当てはまることだけど、今のところはハルカのみが該当するわけで、愛が与えられなかったからこそ一番愛を求めているのは彼女なのかもしれない。澪が影ヒメに堕ちかけた時に一番必死に食い止めようとしたのがハルカだったのは、本人が語ってとおり憎しみを求めるからといって愛が欲しくないわけではなく、そんな影ヒメとなり果てるのは自分だけで充分だという気持ちでしょうね。あぁいい娘だなァ……はやく愛で満たされて欲しいよハルカ。

 妹の貴理はラスボスとして残すところ五人の娘とエンゲージしないとダメな祐貴。次巻あたりは天才少女の氷室慧ちゃんあたりかな? まだ顔見せしてないヒメ神もいるのでどんな娘が登場するのか楽しみ。

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[ 2010/09/25 23:59 ] ラノベ | TB(0) | CM(0)

夕闇の影法師 夏の名残 秋のひとかけら 西空にはまだ若い三日月

 
 今日からボクの仕事はおとこの娘となってぞうりむしのようにくチュパカブラーと叫ぶことです(挨拶)
畜生めッ!!! 智かわいいなぁ智!!!!


・【感想】【ラノベ】Re(アールイー):2 バカは世界を救えるか?
Re(アールイー):2  バカは世界を救えるか? (富士見ファンタジア文庫 や 3-2-2)Re(アールイー):2 バカは世界を救えるか? (富士見ファンタジア文庫 や 3-2-2)
(2010/09/18)
柳実 冬貴

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相変わらずイタい妄想ばかりの光一に、新たな使命が下された。それはアルル殺害を目指す組織『オーロラ』のメンバーを割り出すこと。さっそく独自捜査を開始する光一だが、なんと本物の《能力泥棒》が敵に回り!?


 全開中二病バトルのReも二巻目。今巻は前巻で噂の能力者だった≪能力泥棒(アビリティハッカー)≫も登場して、ますます中二バトルに拍車がかかってきました。なんて言ってもライバルですよライバル!!! こーいった中二バトル作品には暗い過去を持つニヒルな宿敵が登場しないとダメなのです。それがセカイの掟なのです。光一相手の能力を劣化コピーする≪付け焼き刃(イカロスブレイブ)≫と相手の能力をそのままコピーする能力泥棒の≪贋作工房(ミメーシス)≫。光一が憧れた中二病さながらな能力を持ちつつも、光一が目指す中二病セカイとかけ離れた生き方をする能力泥棒(ある意味、中二病そのものな設定なのだけど、光一の目指す地平とは違うって意味で)。この二人の対比は実に面白く、今後も物語を盛り上げていく設定だと思う。

 やっぱり中二病バカな光一が一番カッコイイ作品なのだと思う。一見役に立たない能力を武器に知恵と信念を振り絞り闘う……自分が憧れる自分の目指す自分になるために。ほんとに愚直(バカ)ではあるのだけど、愛すべきバカ。バカは世界を救えるか?ってバカでもなきゃ世界は救えないでしょって物語。

 今巻でちょっとだけ登場した謎のキャラ≪魔女(ハロウィン)≫や、光一達が所属する組織シェードの長である明日菜の真の目的が何処にあるのか?などの謎が撒かれたので、≪能力泥棒(アビリティハッカー)≫の今後の動向共々、次巻以降の展開が楽しみ。そして光一に抱いてる感情が少しずつ変化しはじめてるロリ宮達を始めとするヒロイン達の恋のバトルも楽しみでならない。ロリ宮かわいいよぅロリ宮w


・【感想】【漫画】百舌谷さん逆上する(5)
百舌谷さん逆上する(5) (アフタヌーンKC)百舌谷さん逆上する(5) (アフタヌーンKC)
(2010/09/22)
篠房 六郎

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 まあ、漫画本編とは関係ない話なんだけど……やっぱこの人は凄いリア充なんだ……薄々そんな感じはしていたw

 あーあと三友君って『必要とされなかった話』の三友恒平氏の事だったのかァ……別に原稿の端っこのスキャンしない部分に疲れてきたときとかどす黒いこと書いてるとか言われてもなァ……作品もたいがい黒いですよw

 ほんと本編と関係ないカバー裏漫画の話しかしていないな、俺w

[ 2010/09/23 18:27 ] ラノベ | TB(0) | CM(0)

もしもこの世界の全てが背を向けようとも 君に届けたいよ 希望の旋律は君の中にある

 
 そら戦争もしたくなる!(挨拶)
これは死亡フラグならぬ生存フラグとして積極的に日常会話で使っていきたい台詞だな。


・【感想】【ラノベ】“文学少女”見習いの、卒業。
“文学少女”見習いの、卒業。 (ファミ通文庫)“文学少女”見習いの、卒業。 (ファミ通文庫)
(2010/08/30)
野村 美月

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もうひとつの"文学少女"の物語の、終わりと、はじまり。

「わかったでしょう? 邪魔よ」親友の瞳から、そう告げられた菜乃。しかも心葉は、そんな瞳とつきあうという! 仰天する菜乃の前に、さらに、瞳の過去──人を死なせたと噂された3年前、彼女の側にいた人物が姿を現す。瞳に何か起こっているなら、引くわけにはいかない! 心を決め、動きはじめた菜乃に、心葉は1冊の本を差し出し……。瞳が抱く秘密とは? そして、迫る心葉との別れと、菜乃の初恋の行方は──。


 心葉と遠子先輩が離ればなれになった後の空白の時間を、日坂菜乃という陽だまりのような少女の目を通して語られてきた“文学少女”見習いシリーズもついに完結。

 前巻は菜乃の親友の瞳が心葉にキスをしていたショッキングな引きで終わりましたが、まあ遠子先輩一筋の心葉と、どうにかってわけもなく、案の定な展開でした。瞳にまつわる物語は実に既刊の"文学少女"シリーズ色に近い展開で、流石の貫禄というか安心して読めました。実のところこの巻メインは瞳にまつわる物語ではなく、"サヨナラのための短い物語"と銘打たれた表題作でもある短編の『“文学少女”見習いの、卒業。』であります。シリーズを追ってきた人には周知の事実ですが、日坂菜乃という少女が心葉に抱いている恋心が実ることはありません。今は離ればなれですけど、心葉には遠子先輩がいるからです。そして菜乃が好きになった心葉は、遠子先輩と出逢い、共に過ごしてきた心葉であり、遠子先輩よりも先に菜乃が心葉に出逢っていればなんてifには意味が無く、自分の大好きな人の心に別の誰かが住み着いてることは仕方がないこと。

学園の木にリボンを結ぶと、願いごとが叶うそうです。なので、わたしもチャレンジしてみようと思います。


 このジンクスは心葉と菜乃の通う学園に伝わるジンクス。かつての文学少女も信じてチャレンジしたジンクス。だけどもこのジンクスは"誰にも見られずリボンを結ぶと願いごとが叶う"といった前提のジンクス。菜乃はそのジンクスを知った上で、心葉の前でリボンを結ぶ……自分の願いが叶わないことを知った上で無理でもあきらめたくはない彼女の決意の顕れ。なんの約束も交わされなかった二人の間にある、振り返れば愛おしい思い出のひとつ。“文学少女”見習いの知らない心葉を“文学少女”が知っているように、“文学少女”が知らない心葉との思い出……“文学少女”見習いの菜乃だけの大切で愛おしい思い出。

今のわたしには、この物語のラストシーンから"希望"を読み取ることができます。その後に続く素晴らしい"未来"を想像できます。だから、わたしは大丈夫です。


 そしてこれは大嫌いの台詞で始まり、大好きの台詞で締めくくられる、とても綺麗で幸せな片想いの終わりの物語。結ばれぬまま昇華された恋心の物語であり、物語の終わりは新しい物語の始まりでもある再生の物語。この菜乃の想いが切なくて切なくて泣けてくる。この切なくて哀しくはあるけども、やっぱり喜びと愛おしさに満ちていた初恋に別れを告げて前に進む菜乃は、麻貴が言ったとおり、きっと将来"イイ女"になるでしょうね。がんばれ、“文学少女”見習い!


・【感想】【漫画】ましろ色シンフォニー (2)
ましろ色シンフォニー (2) (角川コミックス・エース 265-2)ましろ色シンフォニー (2) (角川コミックス・エース 265-2)
(2010/09/25)
みなづき ふたご

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 ふむん……いきなり展開が駆け足になったかと思えば……2巻で完結しちゃった……。

 愛理√一直線で、他のヒロインのエピソードもスルーしちゃったもんんだから、物語が薄っぺらくなっちゃたなァ……ってのが正直な印象。その実、愛理のエピソードも大枠しか描いてないのでダイジェストを読んでるような感じに……。ましろ色の面白いところはなんでもない日常の描写や、恋人関係になった後の二人の相手を好きでたまらないもどかしい心の機微。なんつーか原作を形容するならば"こいびとどうしですることぜんぶ"で、漫画版を形容するなら"こいびとどうしですることいちぶ"そんな感じw どうしてこうなったのかはわからないけど、原作ファンからすれば実に残念な結果になったコミカライズですね。

[ 2010/09/22 23:59 ] ラノベ | TB(0) | CM(0)

きっと 終わらない 青い空 また逢えるよ 蘇る想い 優しい鼓動 聞こえてるよ

 
 予告編ムービーに駄メイドいてよかった……(挨拶)
わかってはいたけども、穹ガチガチなムービーですな! いまさらだけど公共電波で、どこまでインセスタス・タブーに迫れるかどうかが評価の分かれ目。


・【感想】【ラノベ】バカとテストと召喚獣8
バカとテストと召喚獣8 (ファミ通文庫)バカとテストと召喚獣8 (ファミ通文庫)
(2010/08/30)
井上 堅二

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 わかりやすいあらすじ:姫路さんとのドキドキ同棲生活編、ポロリもあるよ。以上!

 おおよそ10巻ぐらいで完結と謳ってるだけあって姫路さんが徹底攻勢をかけてきた印象のエピソードですね。まあそれ以外はいつものバカテスですけどw ここに来て姫路さんの思い出ボンバーが炸裂して明久に抱いてる恋心に重みを増してくるあたり姫路瑞希おそろしい子。姫路さんのウサギの髪留めにも明久が絡んでるみたいだし、次巻あたりには秘められた過去話も完全に明らかになって独走状態になりそうだな……。過去的には明久との付き合いが姫路さんより長いことがアドバンテージだった美波カワイソス(ただでさえ胸の差で馬身を開けられてるのに)w この美波の静観さがむしろ波乱に発展する前兆なのかどうか気になるところだけど、本気の姫路さんはパネェなァw


・【感想】【漫画】ハチワンダイバー 16,17
ハチワンダイバー 16 (ヤングジャンプコミックス)ハチワンダイバー 16 (ヤングジャンプコミックス)
(2010/09/17)
柴田 ヨクサル

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ハチワンダイバー 17 (ヤングジャンプコミックス)ハチワンダイバー 17 (ヤングジャンプコミックス)
(2010/09/17)
柴田 ヨクサル

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 谷生とそよの対決や菅田の師匠参戦などの見所が沢山あるのだけど、やっぱりジョンス・リーvs.菅田戦でしょうw つまりジョンス・リーにとって将棋は安いプライドを賭ける場所ではないので負けてもいいわけですw 「誰だって・・・その道じゃ・・・負けたくない・・・って事が・・・あるよな "その構え"には・・・オレぁ~~~~~~・・・負けられないわな」 と、渺茫十五に吼えたジョンス・リーは八極拳だけの話なのです。二足わらじ履いてやれるほど、生半可な世界ではないという話。それしかないオンリーの菅田に勝てる道理無し。


・【感想】【漫画】ミカるんX 6
ミカるんX 6 (チャンピオンREDコミックス)ミカるんX 6 (チャンピオンREDコミックス)
(2010/09/17)
高遠 るい

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 漫画世界残酷お伽噺はじまるよ~♪
八百比丘尼だったり世界宗教の救世主だったりと、まあ色々あったけどようやく全てが繋がったって感じですな。とりあえずはペソマルク星人ガンバレ!超ガンバレ!! 最後にモノを言うのは金の力だw

[ 2010/09/20 14:53 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

ここにいたいと そう願った いられると思っていたんだ ずっと ずっと 君と 今までありがとうなんて 言わないけど 明日へとまたね

 
 わかってはいるんだけど……タイトルでクリックしちゃう!(挨拶)
どうみても確信犯です。ほんとうに(ry

 畜生……幸せはいつだって失って初めて 幸せと気付く小さな不幸だよorz


・【感想】【ラノベ】ゴールデンタイム〈1〉春にしてブラックアウト
ゴールデンタイム〈1〉春にしてブラックアウト (電撃文庫)ゴールデンタイム〈1〉春にしてブラックアウト (電撃文庫)
(2010/09/10)
竹宮 ゆゆこ

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晴れて大学に合格し上京してきた多田万里。大学デビュー、東京デビュー、ひとり暮らしデビュー、と初めてのことづくしで浮足立つ彼は、入学式当日、不意打ちにあう。圧倒的なお嬢様オーラ、完璧な人生のシナリオ、得意なのは一人相撲。襲撃者の名は加賀香子。薔薇の花束を万里に叩きつけた彼女は、万里の友達でもある幼馴染みの柳澤を追いかけて、同じ大学に入学してきたという。そんな眩しくも危うい香子が気にかかり、放っておけない万里だが―?竹宮ゆゆこ&駒都えーじの強力タッグが贈る青春ラブコメ。


 とてもゆゆこ的な直球ど真ん中ラブコメ……ただしボークみたいな!とりあえずゆゆこ作品はDQN娘が最初に暴れて自爆するがデフォなのでしょうきっとw

 それにしても幼馴染みの柳澤を追いかけて一人相撲でキリキリ舞う加賀香子のキャラはなんつーか痛々しいというかどうしてこうなった?感が漂うな。もはや不器用という言葉ではすまされない病気レベルと言える。それが意中の異性である柳澤だけに発揮される不器用さ。空回るとか以前に車軸が定まってないのが痛々しい。そして柳澤以外に対しては、ほぼ完璧に近い可愛らしいお嬢さんなのだから目も当てられないなァ。象徴的なのは柳澤に手厳しく突き放され(自業自得ではあるのだけど)、自分と一緒に居た時間、思い出があっても自分を好きになってくれないなら全部忘れて、全部無かった事にしてと泣き叫ぶシーンで、すぐにその言葉が高校時代に怪我をしてそれ以前の記憶がまったくない万里に対してどのような意味を持つのかを理解して謝ることができる他者を思いやれる彼女なのに、それが意中の人にだけは発揮できない。一人では恋は出来ないし、誰もが誰もボーイ・ミーツ・ガールになるわけじゃない……自分の理想を想い人に押しつけようと一人相撲をする彼女は恋は盲目と言うよりは恋は蒙昧と言える。

 この香子の空回る姿と、柳澤以外に見せる素の香子の姿に絆されて、彼女を応援する記憶のない主人公・万里。構図としてはとらドラ!の序盤に似ているといえるけど、とらドラ!に比べて若干キャラの年齢が高い分のっけから恋愛分は高めな印象ですね(とらドラ!はお互い意中の相手が別にいて、お互いが相互扶助で互いの片思いを応援する関係からって展開だったけど)。今巻は一巻ってことでキャラの紹介を兼ねた顔見せ的なところがあったけど、万里・香子・柳澤・千波・リンダ先輩といったキャラの関係が複雑に絡んでくるであろう次巻以降が本番ですかね。とりあえずは記憶のない万里と記憶を喪う前の万里の知人であったと思われるリンダ先輩との過去に、柳澤に突き放され傷心の香子とその香子の事を好きだと自覚した万里の二人がどうなるのか気になるところですね。そして万里の後ろに文字通り背後霊のように漂う記憶を喪う前の万里。(もし記憶が戻った時、今の万里の意識がどうなるのか? ここら辺と今の香子に抱いている気持ち、そしてこれから語られる事になるんだろうけど、過去の万里とリンダ先輩との関係次第ではえげつない展開に発展しそう)。興味深い設定は出そろったのであとは気長に続巻を待つのみですね。

[ 2010/09/15 20:38 ] ラノベ | TB(0) | CM(0)

待っていて欲しい 辿り着くまで 星の海を泳いでくよ 時代の狭間に見失ってもきっと、探し出す

 
 地味に神様のりんごをプレイ中!(挨拶)
速攻、まじのコンプレックス(略してまじコン)をプレイしたいところだけど、ぐっと我慢して"さかしき人にみるこころ"からプレイ中。亜利美のクーデレっぷりは今プレイしても恐ろしいぐらいの萌えだな。この作品のイチャラブっぷりは2年前の作品とは思えないほどの瑞々しさ。名作はいつまでたっても名作だな。


・【感想】【ラノベ】円環少女 (12)真なる悪鬼
円環少女  (12)真なる悪鬼 (角川スニーカー文庫)円環少女 (12)真なる悪鬼 (角川スニーカー文庫)
(2010/08/31)
長谷 敏司

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《奇跡》無き地に再演大系の《神》は降臨した。神の《奇跡》は東京上空の核爆発すら封じ込め、街は奇妙な平穏の中、魔法使いたちを受け入れていた。魔法消去の力は弱まり、人の視線でかき消されるはずの《奇跡》が衆目の中でまかり通る。舞花により再演魔術の力を得た聖騎士たちは、神の定める理想のために決戦を画策する――そしてメイゼルは文化祭の《白雪姫》のために帰ってきた! 灼熱のウィザーズバトル、覚醒の第12弾!!


 自らの心の弱さから仁の妹・舞花に再演大系の力を分け与えてしまったきずな。神なき地獄に救いをもたらすべく、この地に"神"の降臨を悲願とする"神音大系"と利害の一致から手を組んでいた舞花は、その力により神なき地獄に再演の神を降臨させる。再演大系の神が地獄に降臨して新しい法則が地獄に誕生したため、仁たち地獄の住人の魔法消去の力が弱まり、更には王子護が起こしたアトランチス騒動のせいで魔法使いの存在が市民権を得ている今、魔法消去に脅える必要がない魔法使いが地獄と呼ばれる世界に溢れかえっている現状。また≪九位≫がもたらした核戦争処理の"落としどころ"をなすりつけ合うそれぞれの陣営。状況は過去これ以上ないほどに最悪なのに……何故かしら前巻までのような悲壮感というか絶望感がないのは、自分がどう言い繕っても悪人であることを受け入れた上で、"それでも"と手を伸ばす仁の姿にある種の吹っ切れ感みたいなものが感じられるからだろうか。ヒーローを目指して悪人となり、だからと言ってダークヒーローになれるかと言えば、偽悪的な仁にはそれも向いていない。だったら彼の立ち位置はなんなのよ?と言えば……メイゼル曰くこんなに大変な時にもダメな仁は職業ダメ人間なのでしょうw その属性、自分がダメ人間であることを許される世界が彼にとっての望むべき暖かい世界であって、この世界が≪地獄≫ではない彼にとっての証明。この世界を本当の≪地獄≫にしないために何処までも抗うことに腹をくくった仁の姿は、これまでの面白情けなさではなく、実に面白たのもしいw

 今巻的には、仁よりもきずなの方が悩み苦しんだでしょうね。自分の変わりに罪を肩代わる人間を望み、再演の力を舞花に分け与え、それにより再演の神が降臨。手にしたのは更なる巨大な力と更なる罪と後悔だけ。つい最近まで普通の女子高生として暮らしていたきずなにとっては耐えうるものじゃないでしょう。観測者そのものを索引として過去の人間を操り歴史そのものを書き換える、ほぼ万能なる力≪再演大系≫の力。自らが過去の人間を操り、更に自分すらも未来の再演魔導師に操られ続ける、自身も含めて全ての魔法使いにとっての脅威な力である再演大系の一極を担うにしては、彼女は魔法使いではなく普通の女の子すぎた。だからこそ決意もなく覚悟もないまま不条理に振り回されていた彼女が……決してよくない頭で考えて考えて考えた末の結論を叫ぶシーンはシリーズ中でも最高のカタルシス。

それでも、戦う理由。この理由ならいいと思うんです。ほら、わたしたち、縁がなさそうだけど――
きずななら、いっぱいあるじゃないですか

武原さん。昔、わたしに言いましたよね。人を好きになったり、努力がむくわれたり、そんな小さな積み重ねが"魔法"でいいって。わたし、魔法がそういうものだって信じれば、魔法使いをちゃんとやれます。


 世界の命運を賭けた戦いを前に彼女が叫んだ言葉は……とても傲慢で、とてもやさしく、とても身勝手な図々しい理由。≪至高の人≫アンゼロッタが掲げる"世界の悲劇を最小にする"という理念み比べたらほんとに身勝手で高慢な戦う理由。だけどきずなと仁が命を賭けるに相応しい理由。エアマスターのジョンス・リー曰わく"安いプライドがあれば戦えるんだ何とだって!"ってヤツですよ。

 ようやく仁もきずなも己が向かうべき方向性・視座を手に入れて、物語も次巻で完結。ここまできたら、仁、メイゼル、きずなの三人が何処へと向かうのか? じっくりと見させてもらいたいと思う。

[ 2010/09/13 22:00 ] ラノベ | TB(0) | CM(0)

始まりがあり 終わりがある キミは元来 直線上の存在 一度生まれて 一度死ぬ たった一度 一度死ぬ

 
 "虚淵玄"×"高河ゆん"オリジナル小説とな!(挨拶)
それにしても星海社の攻勢のかけ方はすげぇーな! スタートダッシュで逃げ切る気満々だw 11月創刊予定の新レーベルも続々と人材が集まってきてるので面白いレーベルになりそう(そも太田克史氏の人脈がすごそう)w


・【感想】【ラノベ】サクラダリセット3 MEMORY in CHILDREN
サクラダリセット3  MEMORY in CHILDREN (角川スニーカー文庫)サクラダリセット3 MEMORY in CHILDREN (角川スニーカー文庫)
(2010/08/31)
河野 裕

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「どうして、君は死んだの?」中学二年生のケイ、春埼、相麻。すべてはここから始まった!

「どうして、君は死んだの?」 “記憶保持”の能力をもつ浅井ケイ、“リセット”の春埼美空(はるきみそら)、そして“未来視”の相麻菫(そうますみれ)。二年前。夏の気配がただよう、中学校の屋上で、相麻は問いかけた。「私たちの中に、アンドロイドがいると仮定しましょう」夏の終わりに向けて、三人は考え続ける。アンドロイドは誰? 最も人間からかけ離れているのは、誰――? 二年前死んでしまった少女と、すべての始まりを描く、シリーズ第3弾!


 これまたほぅと溜息をついてしまうほど、キレイな物語だなァ……まるで薄羽蜻蛉の羽のような儚い美しさ。個人的に、美しいものはそれだけで尊く強いイメージで、美しすぎるものはむしろ儚いイメージがあるのですが、まさに本書を読了した後の感覚がそんな感じでした。

 前巻で、二年前に死んだ少女・相麻菫を蘇らせることができる手段を手に入れたケイ。その相麻菫と出逢い、死に別れるまでの二年前のひと夏を描いたのが本書。いわばこの物語のグラウンド・ゼロと呼べるエピソードですね。1巻はマクガフィン、2巻はスワンプマン、と、それぞれの巻に軸となるべきテーマがあったように、今巻にもアンドロイドというテーマが基幹にあります。「私たちの中にアンドロイドがいると仮定して、アンドロイドは誰か?」という相麻菫の問いに対する答えの物語。この問いによって、前巻までつかみ所のなかったケイと春埼のキャラに明確な指針が与えられたのは、実に巧みな手腕ですね。アンドロイドについて考えるということは比較対象である人間についてを考えるということ。ケイ・春埼・菫の三者三様の在り方がそのどちらであるのか? ラストにケイが導きだした答えはいかにもケイらしい残酷なまでの優しさ。

――浅井ケイは、間違えない。


 本当にこの言葉がケイを顕す最適なものだと思う。彼は間違えない……すなわち間違えることができない。それはケイの能力である記憶保持によるところではなく、ケイの本質と呼べる魂的なものが間違えることがない。正しいことがいつも正しいとは限らない中で、彼は間違えない、間違えることができない。時には間違った方が楽であったとしても、決して間違うことができない。人としてこれほど美しく歪な生き方はない。ケイも春埼も、そして菫も、三人が三人とも普通ではない美しすぎる生き方をしている。美しすぎて異端であるが故に彼らは歪にみえる。まるで自らの理に殉じる……文字通り殉教者だよ。この感覚が、彼らの強さが、余計にこの物語を儚いと感じさせるんだろうなァ。

 未来視を駆使して、自らが一度死ぬ運命すらもを受け入れてまで、菫が目指したものが何なのか? それ以上に未来視という自らの自由を縛る能力を疎みながらも、その能力が指し示した手繰り寄せなければならなかった未来とは何なのか? マクガフィン、スワンプマン、アンドロイドと、各巻が示すテーマが収束しつつある物語がどこに向かうのか? 菫の復活によってまったく見えなくなったなァ。次巻も実に楽しみ。そして野ノ尾さんの出番マダー?w(野ノ尾さんとオカエリと菫が一堂に会したらどうなるだろうか?ドキドキが止まらねぇーw)


[ 2010/09/08 16:06 ] ラノベ | TB(0) | CM(0)

末の世へ 伝へし友よ 嘆きとて力に 花紅や 想ひ定めし あの影守りたもふ

 
 俺の中のまゆたん株がストップ高!(挨拶)
関連:『ちょろいもんだぜ そのキレイな顔をフッ飛ばしてやる!!』の漫画家の新條まゆさんスナイパーライフルを手に入れる → とりあえず担ぐ
まゆたんの懐の深さに惚れそうになるが、言わせていただきたいッ!! やっぱ肩に担ぐはねぇーわ!w


・【感想】【ラノベ】ベン・トー 6 和栗おこわ弁当310円
ベン・トー 6 和栗おこわ弁当310円 (集英社スーパーダッシュ文庫)ベン・トー 6 和栗おこわ弁当310円 (集英社スーパーダッシュ文庫)
(2010/08/25)
アサウラ

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新食感。妹トッピングでさらにおいしく!
半額弁当争奪バトルに青春を賭ける佐藤洋は、新たに開拓したスーパーで、存在感溢れる半額神・ビッグ・マムと、そこを主戦場とする厄介な「狼」山木柚子と出逢う。ある目的のために佐藤の苦難の食生活が始まる一方、槍水は彼女が溺愛する妹・茉莉花が文化祭に見学に来るため、心配で落ち着かない日々。そしていよいよ文化祭当日、友人のイベントに借り出された槍水の代わりに佐藤が茉莉花の面倒をみることになるのだが――。 甘美な罠を退け、誇り高くあれ! 「狼」としての底力がいま試される! 庶民派シリアスギャグアクション、禁断の第7弾!


 ここ最近のエピソードは著莪がメインっぽいエピソードが多かったので、ここらで槍水先輩のターン!!! 満を持して妹の茉莉花まで登場して徹底的に攻勢をかけるぜ!と思いきや…妹に出番を奪われてるよ……ホットパンツを履いた幼女恐るべし!w

 前巻の5.5巻が文字通り箸休め的な変わり玉なエピソードだったので、今巻はガツンと半額弁当争奪バトルに戻ってきた印象ですね。過去に極めて半額弁当が取りにくい半額神・ビッグ・マムの店を根城にする狼≪ガリー・トロット≫と争い半額弁当を奪取することができなかった槍水先輩。その先輩のためにビッグ・マムの店を奪取しようと奮起する佐藤と、更には姉のことが大好きだから姉の敵を取るべくガリー・トロットに立ち向かう茉莉花。この二人の模範であり憧れであるべく再び立ち上がる槍水先輩の姿はカッコいいなァ……。まあ槍水先輩の覚醒シーンがカタルシス極まれすぎて、ガリー・トロットが思いの外あっさり沈んだ気がしなくもないけど、敗北どころ闘うことすら滅多にできないビッグ・マムの店に拘ったガリー・トロットと、数多の闘いを潜り抜けてきた槍水先輩との差ってところか。ガリー・トロットにしても半額弁当に半額弁当以上の感情(ビッグ・マムへの本人も気づいてない恋心)を感じていたことが彼女の敗北に繋がったと考えるべきかな。純粋に貪欲に半額弁当を求める者にしか半額弁当は微笑まないのはこの作品の掟(例:ノーブラに気を取られて敗北した佐藤)。

 バトル外では、なにげに残念な子属性に拍車がかかっていた白粉も、残念なところはどーしようもないとして、ゆっくりでも確実に成長してる(残念な方の成長度は加速的だけどw)ことが見られたりと、全体的に暖かいエピソードが多かった印象の巻ですね。

 結論:ドリームキャストの『青の6号 歳月不待人』を名作・神作と呼ぶことになんら異論なしッ!!




[ 2010/09/07 15:28 ] ラノベ | TB(0) | CM(0)

また明日もその次も 僕らが絶える日まで 時 ひとひら刻もう

 
 今週のジャンプにひと言(挨拶)
一護が強くなったんじゃなくて……明らかに藍染さんが性能劣化してるのだと思います、まる


・【感想】【ラノベ】末代まで! LAP3 心霊温泉トレイニング・キャンプ
末代まで!  LAP3 心霊温泉トレイニング・キャンプ (角川スニーカー文庫)末代まで! LAP3 心霊温泉トレイニング・キャンプ (角川スニーカー文庫)
(2010/07/31)
猫砂 一平

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 わかったわかったから!おまいが天元突破グレンラガンを好きなのはよくわかったし、俺も好きだけど…まあなんだ……少し落ち着こうw

 夏といえば海! 海といえば合宿! 心霊研のメンツで老婆走の強化合宿ということで、さぞかしキャッキャウフフな展開になるかと思ったら……リサっ子がメインな印象のお話でした。ないよ連(お化けなんていないよ連合)として、幼い頃からお化けを守ってきたリサっ子は、同時に沢山の守ることができずに消えていったお化け達の最期の姿をみてきたわけで、誰よりも妖怪やお化けを守りたいと思っている。特に今巻でリン(三号が釣り上げた人魚)がメリーさん(母)の仕掛けた策略で消えかけた時の慟哭と、何があっても救ってみせると遮二無二になるリサっ子の姿はジーンとくるなァ。普段あんまり感情を表に出さず無表情でクールにみえるけど、この作品で一番熱いキャラかもしれない。

 リサっ子だけかと言えばそうでもなく1巻から名前だけは登場していたお岩さんの前パートナーのミヨちゃんが登場したりと物語的にも登場人物が増えてきて広がりを見せてきたなァ。今巻でメリーさん(母)がリンにしたことは酷いけど、メリーさん(娘)がミヨちゃんのエンジンとして老婆走を走ることを決意できたことと、メリー(母)も娘が老婆走を走ることを許せる契機として、ラストはみんな笑顔であれた事だし、よくはないけど良しとしよう(リサっ子に消えるほどの責め苦を味あわされたことだし)。

 そして意外に今巻は影が薄いお岩さん。目立った出番ってお岩お姉さんと人体模型のジンくんとの自作自演漫才だけだしな(おいらなんだかこの自作自演の寒いコント大好きだ)w なにげに腹話術のように演じてるジンくんのパーソナルを三号っぽい設定にして、告白させるお岩さんはマジ自作自演でマジ乙女w


・【感想】【漫画】めだかボックス 6
めだかボックス 6 (ジャンプコミックス)めだかボックス 6 (ジャンプコミックス)
(2010/09/03)
暁月 あきら

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 めだかちゃん改登場! ドラゴンボール改ぐらいはSparking! まあどーでもいいやw それよりも負け犬軍団がすげぇ楽しそう、すげぇ仲間に混ざりてぇー!w 負け犬の時の方が明らかに輝いてる人達をボクは愛します。そして一々アブノーマルの種明かしをしてくださるのはいいのだが……根本的になんの説明にもなっていないのに言い切り度だけは素晴らしいのが維新たん! このような手法を古くから知ってるかと思えば……山田風太郎せんせの忍法解説であった!(薬師寺天膳の不死身忍法の説明みたいな)。

 結論:喜界島もがなのかわいさが異常ってことでいいんじゃないでしょうか?

[ 2010/09/06 22:50 ] ラノベ | TB(0) | CM(0)

自動的に 回る地球 特別な出来事 何も起こらなくても 未来は目の前にあるはず

 
 魔法使いの夜が延期だ、と…(挨拶)
いやまあ…なんつーか予想してたのでさほど驚いてないんですけどねw ただ有名メーカーの大物新作って事で、各種流通に与える影響は、そこらの作品の比じゃないだろうなァ。まあユーザー関係には1週間も経てば、さらりと許されるんだろけど、まあ誉められたこっちゃないのは確か。


・【感想】【ラノベ】空色パンデミック3
空色パンデミック3 (ファミ通文庫)空色パンデミック3 (ファミ通文庫)
(2010/08/30)
本田 誠

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“空想病”という迷宮を彷徨い、僕が辿り着く真実とは――。
本当の空想病患者は誰なのか。漠とした疑問を胸に、僕は不確かな日常を過ごしていた。そんなある日、僕の感染事例に興味をもつ米国研究所長が来日した。面会すると……え? この幼女が所長? 一方、数日後に控えたクリスマスの準備中、結衣さんに一冊の本を渡された。“空想病”を題材にしたその小説に、僕はなぜか違和感を覚える。思い返すと、その時からだったんだ、僕の世界が崩壊を始めたのは――。狂騒と純真の「ボーイ、ミーツ、空想少女」第3巻。


 おいおいこいつぁメタメタだ!w 個人的には絶賛するものの、今回のエピソードのようなメタ展開が苦手な人は苦手だろうなと思わなくもない。1巻で読み手を疑心暗鬼に陥れ、2巻で足場をぐにゃりと歪ませ、3巻にて世界そのものをセカイへと変化・収束、その曖昧な不確かさを拡散させる……作品世界にも読者にも。まさに文字通りのパンデミックがごとくですよ。もはや脱帽ですよ、この新人離れした筆力には……間違いなく本物。かなりの勢いでベタ誉めしているけども、この作品を読んでもらえればかなりの勢いで共感を得られるのではないでしょうか? まずは多くの人に読んで欲しい作品。

 作品を通して物語の裏側で常に問いかけられていた"最初に世界を守るか、君を守るか。たとえ世界を敵に回しても君を守るって夢を抱いていたのかが誰なのか?"、"その夢を叶えるために、世界を危機に陥れなければならなかった必要があったのは誰だったのか?"。この問いに対する答えの物語であると同時に、読者を更なる混乱に陥れるための物語。今巻の"あとがき"を見てもらえば、異論のある人はいないと思う。まったくもって全編通して痛快なペテンだよ、この作品。この物語を簡潔に表現するならばPCゲーム『未来にキスを』の主題歌"Kiss the Future"のワンフレーズ「強制的に走る物語 誰も追いつけない混乱を 散文的に時には詩的にずっと繰り返して」が最適だろう。

とにかく、僕は彼女と約束したんだ。≪旧世界の落日で≫。
――どんな時でも、どんな場所でも、どんな世界でも彼女を守る、と。
彼女が寂しいと言うのであれば、僕は彼女の傍にいてあげなくてはならない。
たとえ――セカイを敵にまわしても。
僕は少年時代に憧れたセカイ系の主人公になっている。
だけど、人と人を隔てる心の壁を越える必要はない。短い間だったけど、僕と結衣さんの心は確かに繋がっていたはずだから。
気の遠くなるような時と距離を越える必要もない。僕らはすぐ傍にいるはずだから。
激動の社会情勢や人類の危機を越える必要もない。僕らの世界危機はもっと君と僕に入り込んでくるような直接的で、それなのに曖昧で抽象的なものなのだから。
結衣さん、僕は必ず君を迎えに行くよ。
そう、――セカイを飛び越えて。
最後の戦いが始まった。
君のためなら、僕は何度だって世界を敵にまわすんだ。


 便宜上、今巻には3つのエピローグが収録されていますが、その全てが真実であり虚構でもある。世界とセカイを隔てる壁なんてものは実に曖昧。もしかしたら壁なんてものは無いのかもしれない。そこに広がるのは圧倒的な楽園・ハッピーエンドへと至る道。みんながここにいて、僕もここにいる。ただ存在してる、それだけの前提があればセカイを飛び越え、世界を敵にまわしてでも、君に会いにいく理由には十分すぎる。極めて閉鎖された広大なセカイであり、こういう箱庭世界を僕たちはただ"物語"と呼ぶのでしょうね。まるで霧のような状態の箱の中の猫だね、この作品は。

 ≪教会物語(エクレシア・サーガ)≫も完結して、セカイ系編も完結したので、この作品も次巻からガラっと方向性が変わりそうだけども、いい感じにキャラが育って来たので楽しみではある。特に青井(こんな可愛い子がおとこの娘なはずがないw)は、恋愛方面でキャラが立ちすぎてるので、彼女の伏線回収も含めて今後の展開に期待したい。このセカイ系編では、囚われのピーチ姫であることを強要されてた関係で裏方にまわりがちだったメインヒロインの結衣さんも楔が外れただろうから動向に期待(そもそもにして次巻があるのか謎だけど)。

 最後にひと言……なにげにわりかし2010年代を代表する傑作ラノベだと真剣に思っているので興味がある方は是非に読んでみてください。セカイ系好きにお薦め!

[ 2010/09/01 16:44 ] ラノベ | TB(0) | CM(2)
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エロスとカオスと人外ロリをこよなく愛するマシーネン・アーリア人。

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