もっ~と!大人のジャーマン

吹き矢3級の戯言雑記 (リンクは御自由にどうぞ)

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ただよふ たゆとふ ほむらは いろもあざやかに みなもそめゆき

 
 ババァ無理すんな!(挨拶)
今更で悪いが、EVEのリメイクに吹いた。誰得感が漂い過ぎてる。 新規以外は泣きだろこれ! つーか、俺の氷室恭子死んだ(しかし甲野本部長可愛いな)w
この調子でドンドンとリメイクならぬ駄メイクをしていくといい。具体的にはロストワンを直木賞的駄メイクしようぜw


・【感想】【エロゲ】Nega0
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(2009/09/25)
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 どこまでも七烏未奏ゲー。
StarTRain絶対幸せ宣言っ!を経て七烏未奏が放つ、負(ネガ)視点で語られる幸福論(いつものテーマ)。パケ絵やOHPの作品内容から受ける印象を鵜呑みにすると火傷する詐欺ゲーであり、七烏未奏作品をプレイしたことがある人ならいつも通りの七烏未奏作品。
いつもと違うのは過去作が比較的現実的な世界観でテーマ(幸せ)について語ってきたのに対して、非現実な世界観でテーマを語ってる点ですね。魔法やら宇宙誕生やらガイア論やら、やたらマクロな設定なのにテーマはいつも通りと言うミクロさが、実に七烏未奏らしいというかなんというか。この顕微鏡で天体観測をしてるような据わりの悪い感覚が妙にうざ楽しかった。

 とりあえず詳細な感想はネタバレ無しには語れないので隔離するとして、まずはシステムから。

 お世辞にも全体的にいいシステムとは言えない。一番ダメなのは改行の遅さ、立ち絵がポーズを変える度に躓くような感覚があるのはストレス。スキップモード自体は良好なのが救いだけど、長時間プレイ必至なので、実にストレスが溜まりました。特に自分のスピードでテキスト文を読みたいタイプの人には辛いでしょう。

 戦闘については、この作品の売りなんだろうけど、底が浅いので難度は高くありません。まあ、難度を高くすると、それはそれで鬱陶しいことになるので塩梅的には難しいところ。じゃあ、なくしてしまえばいいんじゃね?と言われると……全戦闘をテキスト文で読まされるかと思うとゾッとするので、コレはコレで必要悪なのかなァと思わなくもない。とりあえずアセリアシリーズとかユミナの戦闘を期待して購入するなら止めておいた方がいいです。あくまで売りじゃなくオマケと割り切った方が幸せになれます。


 以下隔離でネタバレ全開の考察と感想。内容に関する致命的なネタバレ全開なので、少しでもプレイする気がある人は回避推奨。


 
 ストーリーの流れとして揺らいでるところがあり、解りにくいところが多いので整理してみる。ただし作中ボカされてるところも多いので、今から書くことが必ずしもあっているとはかぎらないのであしからず。

・集合認識:この世界は個々の認識が集まった巨大な集合認識により世界の状況が決定される(例えば極端な話、全世界の人間が空から槍が降ると認識していれば降るみたいな)。個人の認識が集合認識に蓄積される→蓄積された認識が世界にフィードバックされ常識となる。概念としては人々の渇望により誕生した集合無意識の神である、ベルセルクの深淵の神が近いのかもしれない。

・魔法:この世界に元々あった概念で技術。蓄積された認識と情報を持たない子供には使うことが出来ないが、叶えたい願いに対して認識を蓄積してる大人であれば誰でも使える技術。ただし大人の場合、叶えたい願いが過去の幸せな認識に帰結するので、使用した人間はいずれ過去に囚われ停止してしまう。また停止した人間の認識が集合認識に蓄積され、それがフィードバックされると世界自体が止まってしまう危険性があったため、過去の人類はそれをなかった技術として忘れ去った。

・魔法少女:魔法を使う人間の総称、龍神が魔法を世界に広めた時に最初に魔法を自覚した人間が少女を連想したため魔法少女となった。すなわちなおたの認識を元に龍神がそれを広めた結果としての魔法少女という魔法。

・龍神:その名の通りわかりやすいパーソナルを備えた人々のイメージに馴染み深い神と呼ばれる存在で、その役目は人の認識を集合認識へとスムーズに流れるよう管理する管理人みたいなもの。このような存在の別名をアマラと呼ぶと作中にあることから、真言宗の九識である阿摩羅識の概念に近い存在なのかもしれない、だとすれば集合認識は十識の乾栗陀耶識かな。ぶっちゃけると、ある意味ベルセルクのゴッドハンド的存在。
どうしても幸せのあるべき方向を過去に求めてしまう人間を儚んだ龍神は、その人間達の望みを叶えるべく魔法という失われた技術を人間に教えてしまう。その結果世界が停止してしまうにしても、それが幸せであればいいのではないかと考えるが、根っこのところで人間を愛してる彼女はそれではダメだと考えを改める(兼定の存在も大きい)。しかし、彼女が過ちに気づいた時点で、もはや世界は修正不可能な状態までになっており、手の打ちようがなかった。偶然、ファソという特異点を発見した龍神と兼定は、ファソにある程度の方向性と、世界が止まるのは魔法少女の魔法による矛盾が引き起こすエラーが原因であるとの嘘の情報を刷り込み過去へと送り込む。過去へやってきた特異点であるファソ存在から、未来の自分の意図を感じとった過去世界の龍神は、この世界を修正する上で、最適な資質(誰よりも後ろ向きでありながら、前に向かって進みたいと願っている)を持ち、尚かつ特異点であるファソを手にしたれーこのクオリアをもって世界の修正しようと計画する。世界を修正するのにれーこのクオリアが最適な状態になるように、れーこの成長を促すため障害となり立ち塞がる。極めて曖昧で不安定なまま、神や世界もプラスもマイナスをも飲み込む圧倒的ゼロ(始まり)の認識を作り出すために。

・兼定:なおたとれーこのクラスメイトであり、代々龍神の世話係をする今代の龍神の憑き人。この一連の魔法少女事件の概要を把握している人間で、龍神の憑き人というだけありメタ視点観測者視点をもっており、通常の人間にはない能力(停止しているれーこの認識世界に進入したり、デバッガーとなったナナカと闘えたり)を有している。未来世界においてもなおたと交流があるようで、ナナカの持つデバッグマシン・シドの開発にも間接的に関わってる様子。

・ファソ:太源は誰かが始まりを疑問に思った瞬間に発生した概念存在。いかなる時代にも偏在し、誰かが望めば形をなし顕れる集合認識の自己修復機能に近い概念。この概念に過去・現在・未来のなおたのれーこに未来に進んで欲しい願う思い、自分の代わりにその妨げになるであろう障害を打ち払う力をと願う気持ちが合一して生まれた存在がファソの原型。おそらくそのパーソナルは、母の死をきっかけに寂しさを紛らわせるため、生前なおたが作ろうとして挫折したAIが元。このファソ原型を発見した未来世界の龍神と兼定が、ある程度の方向性と嘘の情報(魔法が産むバグが世界停止の原因など)を与えて、過去へと送ったのが物語冒頭のファソ。最終的に事件全てが終わった後にれーこの手により、再び過去のれーこの元へ送られる。この時点で無限の連鎖に身を置く特異点となり完成する。始まりの特定が出来ない、まさしく卵が先か鶏が先かの矛盾存在であり、時の流れから解脱した、ご都合主義を更なるご都合主義でねじ伏せるご都合主義の塊。機械仕掛けの神、デウス・エクス・マキナ。


 最終章以外はれーこの願望した世界の物語。
物語の始まる二年前に、幼なじみで初恋の人なおたを交通事故で失ったれーこは、前にも進めず日々をうじうじと停滞気味に過ごしていた。そんなおり、偶然にも(仕組まれた偶然)謎のデバッグマシーン・ファソを手に入れたれーこは、世界に蔓延りつつある異常の原因である魔法少女をデバッグして魔法の氾濫を止めるべくアンチ魔法少女・ガールズデバッガーネガティブゼロとなる。魔法少女となってしまった少女達をデバッグしていく過程で、魔法が世界に蔓延った原因が龍神と呼ばれるこの土地の神が原因であることを突き止めたれーこともう一人のデバッガーナナカ。二人は龍神に戦いを挑むも、その圧倒的な力の前に屈しそうになる。絶対絶命の瞬間、れーこは自分の望む認識を世界規模で展開する魔法を使う。れーこにとっての世界の全て、れーこにとっての神のような存在である、初恋の君なおたを復活させる魔法を。

 1章のれーこ編はれーこの、なおたが生きていたらこんな物語を歩んで欲しいという願望が魔法によって実現したif世界。なおた視点で物語が進むのは、れーこにとってなおたが自分より世界よりも全てだったから。

 ナナカはれーこが魔法でなおたを生き返らした未来から来た、なおたとれーこの娘。未来のif世界においてもれーこは認識停止を起こしてしまい停止する。そのれーこを救うために未来のなおたはデバッグマシン・シド(ファソに対しての連続性からシド)を制作する。娘であるナナカにれーこのデバッグを頼むなおたはナナカがデバッグを終えると共に消えてしまう。ナナカはシドの認識保存機能により、存在が消えることは無かったが、なおたはれーこの作り出した魔法の大元であり、れーこをデバッグする事でなおたが消えてしまうのは避けられない事だった。認識凍結から目覚めたれーこはナナカに過去に戻って、自分となおたを救って欲しいと頼む。それは同時に、遠からず止まってしまうこの世界に居たら、認識保存で保護されていようナナカも停止してしまうことを案じての親の愛でもある(まあ、それでもお金ぐらい持たせて過去に送ってやれよw)。

 神である龍神やデバッグマシンを含めた世界全体をも巻き込む魔法を使ったれーこは、その過負荷から認識凍結してしまう。2章(いちよ編)、3章(ファソ編)、4章(ナナカ編)は停止したれーこを、なおたとナナカがデバッグする形で進んでいく。これだけグルグルとれーこを目覚めさせるデバッグが遠回りになったのは、父親のことを愛してるナナカが、父親であるなおたと過ごせる時間を心地よいと思うと同時に、なおたの存在を消したくないと願う気持ちから、死んでるはずのなおたが生きているという決定的な矛盾をなおたに気づかせないように振る舞っていたため。結局、自分が死んでいる事に気づいてしまったなおたは、自分が消えることになってもれーこに進んで欲しいと願いナナカにデバッグを頼む。

 魔法が解けた事により、認識停止かられーこは目覚め世界は再構築されたが、世界はれーこの使った魔法の余波により、魔法少女の普遍化が一気に加速した世界となっており、このままでは世界自体が停止するのも時間の問題だった。ナナカはそれを止めるべく、原因である龍神を倒しに出て行ってしまう。なおたが消えたショックから、再び後ろ向きなネガティブ少女に戻ってしまったれーこだが、なおたが消える前に残した、れーこへの手紙を読み再びデバッガーとして世界を正常に戻す決意をする。魔法が氾濫している現状において、根源である龍神を倒すべくれーこが使った魔法は彼女に取っての最強の魔法なおた復活。魔法によって再び蘇ったなおたと共に龍神を打ち倒すが世界は停止してしまう。世界を構成する力は曖昧故に、やれると思う曖昧さな認識で再び動かすこともできるはずと、止まった世界=地球を超巨大スパナでぶん殴って再び動かす。世界から魔法が消えて正常な状態に戻ると同時になおたも消失するが、それはれーこがなおたの死を受け入れて、前に進むために必要な今度こそ本当の離別。
全てが終わった後、ナナカはこの世界に残りまだ残ってるかもしれない魔法の痕跡を探しだし、デバッグするべく別の街へ向かう。一方れーこはファソにお願いして、魔法に関わる記憶を全て消してもらう。また、ファソの提案で最後の魔法でファソを過去へと送る。この時点でファソは無限にループする真の意味での特異点となる。



 かなり大雑把なわりには上手くも纏まってもないけど、ざっーと理解できた範囲でストーリーを整理してみた。実際問題ゲーム内では意図してもあるんだろうけど、かなり解り難い。ストーリーにしても構成にしても曖昧で不透明なところが多くて。

 ただ乱暴な言い方をすれば物語の本質的にはこのストーリーはどうでもいいんですよね。あくまでも"幸せ"という個々によって違う、それこそ曖昧な概念を描く舞台装置としてのストーリーであって、世界観の考察は遊び心を多分に含んだオマケみたいなところはあります。

 作中前半でなおたとれーこは魔法少女達の魔法=幸せをデバッグする。彼女達の幸せを叶えるための魔法が世界全体を停止させる原因になるから。彼女たちの叶えたい願いの源泉は、ほんとに彼女達だけではどうしようもない事象。家が貧乏なのも、思い出の場所がなくなるのも、愛犬の死も、愛してる人の心の中に別の誰かの面影が残ってることも、この世界に幸福だけじゃなくて不幸があることも……みんなみんな彼女達の想いや努力でどうにかなる問題ではない。それこそ魔法のような、ご都合主義を持ち出さなければねじ曲がらない不条理。彼女たちの渇望は個人としては正当なものだけど、それを叶える代償は世界の停止という大不条理。この作品は"幸せ"を語る上で極めて極端な例を挙げてるわけですよ……ぶっちゃけ世界中の人間の半分が平和を願ったとして、残りの半分が滅亡を願ったとしたらどうなるか? 誰かにとっての幸せが誰かにとっての不幸せであるとき、どうあるべきかと。この矛盾を矛盾のまま最大多数の幸せを拾い上げ、更にそれを最大公約して維持しようとするのが世界であり社会であり、自分以外の誰かとあるコミューン。切り捨てられた幸せは不幸せとなりのし掛かる。まったくどうしようもない世界の掟であり、それでも人は生きて行かなければならない。どうあっても幸せになれない世界なら滅びてしまえばいいと言った龍神の考えはソリッドすぎるけど解らなくもない。だけども幸せを求めるのは人としての本能であり、得られなかった幸せがあるから、現状に満足できないからこそ人は努力を重ねる、幸せになるために。

 運命とは『眠れる奴隷』だ……

 目醒めることで…何か意味のあることを切り開いて行く、
 『眠れる奴隷』であることを…

 
 これはジョジョの奇妙な冒険第5部ラストエピソードの有名な台詞ですが、この世界にはどうあっても抗えない運命というものが絶対的に存在すると前提した上で、運命に諦めるのではなくそれでも目覚めることで意味を切り開ける眠れる奴隷であるべきだと提示してるわけですが、実にその通りであって生きるってことは抗うって事ですよ。この物語は、かつての幸せを夢見て進めなくなっても、目覚めることでちょっぴり変革が出来るかもしれない、そんな人間達の物語。ただそれだけの物語。

 ねえ、生まれてきたらね、恵
 色んな物に躓いて、色んなトコで歩けなくなって、
 もしくは、はじめから、どっかずれてても
 きっとね―――大丈夫、大丈夫、だから

 絶対幸せ宣言っ!より抜粋


 程度の差はあれ挫折や悲しみを経験しない人はいない。だけど生まれてしまったのだからきっと大丈夫。短絡的に聞こえるかも知れないけど、せっかくこの世に生を受けたのだから、どうせなら幸せになってみようか。幸せになるために頑張ってみようか。頑張ってみてダメかもしれない、望んだ幸せは手に入らないかもしれない。過程が結果より大切なんて言える人は、すでに幸せな人だ。誰だって努力は報われたい。だけど結果を怖がって足踏みするのは馬鹿みたいじゃないか。

 物語ラストで、ご都合主義の全てを捨て魔法の概念を忘却したれーこが、魔法みたいな話だけど、もし振り返って、もう居ないはずのあの人が居たら告白をしよう。もし誰もいなければ新しい恋を探そうと振り返るシーンは秀逸。誰よりも後ろ向きだった少女が振り返ることで正面に向く。前に進む決意をするために後ろを向くのが実にネガティブ少女の彼女らしい。振り返った彼女がみせた笑顔は作中でも最高のもの。ひとつの幸せの形。世の中はそれなりに厳しく、ご都合主義的に幸せになれる展開なんてないけれど、とりあえず幸せを求めようか、だってその方が幸せじゃんか。

 総括すると、地味にお薦めしづらい作品ではあるんだけど、まあ七烏未奏ゲーとしては安定してる。単純に幸せについてのテーマに語るならStarTRainや絶対幸せ宣言っ!でも、十分に語られてるのだけど、わざわざ非現実的な世界観を利用して、違う側面からテーマを描いているのは面白いと思いました。


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[ 2009/11/10 17:57 ] ゲーム | TB(0) | CM(0)
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エロスとカオスと人外ロリをこよなく愛するマシーネン・アーリア人。

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