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吹き矢3級の戯言雑記 (リンクは御自由にどうぞ)

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癒えぬ痛みを胸に その凶刃赤く染めて 刃、全て込めて

 
 最近、エロゲ感想書いてないから書き方忘れたの巻(挨拶)
まあ、リハビリがてらに書いてみたけど、こまめに書いてないと書きたい事をどう書いていいのか判らなくなるなァ……。


・【感想】【エロゲ】装甲悪鬼村正
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 善悪相殺。これは英雄の物語ではない。
言葉通りの物語。悪鬼による殺人論。どんな理由があれ人を殺すという行為は悪鬼の所存。もしも1人を殺さなければ100人が死ぬといった場合であろうとも。1人の人間を殺せば殺人だが、戦場で100人殺せば英雄なんて時勢によるお化粧は意味のない詭弁。たとえその行いが英雄と人々に崇められようとも人殺しは人殺しであり悪しき行為なのだ。だからこれは英雄の物語ではなく悪鬼の物語。人殺しが悪しき行為であることを理解しつつも、争いを根絶すべく殺し続ける英雄という名の悪鬼の物語。矛を止めるなんて御為倒しではない矛で止める武。そして矛は両刃、敵も味方も善も悪も等しく殺す、死の等価交換。敵を1人殺すと同時に味方を1人殺す善悪相殺の理。畏怖と凄惨を持って争いが絶えない世界に争いの無意味さを示す、極めて不条理な条理。たった一つの冴えてないやり方。もはや天災と呼べようものだが、それはけっして天災などではありえない、確かな意思を持って人を殺す悪行。いかように対立しつつも、赦し歩み寄る、和を持って尊しとなすの理を人々が悟るまで繰り返される蛮行。根源的に人と人は判り合えない生き物であるならば、人類最後の二人まで繰り返される凶行。まったくもって救いのない物語に思える。されど善悪相殺である。敵を打ち滅ぼすことは、愛している者の命をも奪うこと。ならば愛と呼ばれるものは世に確かに存在している。人と人は判り合えない生き物では無いはず。故にこの物語は悪鬼の物語であると同時に愛の物語。救いのない物語ではなく、救いが遠く果てないだけの物語。

 この理解は出来るけど、人としては許容も容認もできないテーマを丁寧に丁寧にこれでもかッ!ってぐらいに描いた作品。異端すぎてむしろ普通に物語を受け入れてしまえる妙だが、物語・演出・会話の空気どれをとってもキ●ガイの仕事(褒め言葉ではある)。筋の通った既知の外の物語。普通思いついてもこんな物語は書かない常人なら。一見無駄とも思えるキャラ達の会話も奈良原節として、いいキチ●イ味がある。奈良原氏の前作『刃鳴散らす』も独特でクセのあるテキストで、それが奈良原氏の最大の魅力であると同時に、大衆受けし難い最大の枷のような印象を受けましたが、村正然りなところがあります。ただし、今回はよっぽど己を殺しコントロールしたのか? もしくはよっぽど良いオブザーバーが付いたのか?(それでも溢れ出す煮汁のような灰汁はありますが)、個性を失わずに大衆受けと言うか読みやすくなって点は大いに評価(まあそれでもまだ敷居は高いように思えますけど)。3Dを含めたビジュアルも流石はニトロと言うべき美麗さで、物語・ビジュアル・音楽共に10周年記念にふさわしい作品になっていると思います。唯一惜しむべくはスキップ系(特に超速スキップ)関連の足回りの悪さのみかな。

 メインのテーマを語るなら上で書いた事がこの作品の全てだとおもうのですが、個別ルートで語るなら大鳥香奈枝ルートが一番好きですかね(驚異糸目ヒロインとして新境地は開けないと思うがw)。最適ではない最善の復讐。香奈枝本人が語るとおり景明を殺さずに幸せにしてしまうことが彼にとっての最大の意趣返しなのでしょう。望む死を与えず、あまつさえ幸せにする。しかしそれは赦されない。命の贖いは命を持ってせねばならず、復讐は殺された人間のみに赦される行使できない権利。死者の代行者として命を摘む香奈枝自身も命を持って贖う道理。あの殺し愛いはそんな卑小で矮小な閉じた最善の復讐劇。生き方を変えることが出来ない愚か者二人が直向きに生きて死んだ、それだけの物語。

 一条の歩む道は英雄の道であり、結局はメインテーマに通じるところのある。彼女の不幸はどうあっても彼女が綾弥一条であったところか……。彼女は綾弥一条という生き方を変えることは出来ない。芯金までもが綾弥一条であり、それが綾弥一条の美しさだから。それは刀剣がなぜ美しいのかと問うと同じこと。だから彼女は綾弥一条なのだ。

 茶々丸さんはビジュアル的には一番好きなんだけど、不遇ではある。彼女も生き方を変えれなかった不器用な人間。結局自殺するために体を鍛えていたようなもの。終わるために始めなければならない人間の悲哀。

 総評すると万人受けはしないと思うけど、言葉にすればするほど意味が逃げて行きそうになる善悪相殺というテーマを、どんな形であれ最後まで描きった点で個人的には傑作であると思う。作品プレイ後、心に沈殿する不快感。そしてその感覚に相対する清涼感。まさに善悪相殺に相応しい。

 PS.作中一番可愛らしいヒロインが三世村正であることは異論はないが、一番美人はばあや殿だと思う。異論のある人間にはパンツを履かせた上で江ノ島キックな!w

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[ 2009/12/21 14:20 ] ゲーム | TB(0) | CM(0)
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エロスとカオスと人外ロリをこよなく愛するマシーネン・アーリア人。

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