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吹き矢3級の戯言雑記 (リンクは御自由にどうぞ)

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長い夢が醒めるように 時間は終わっていく 追いつけない風の中で

 
 こりもせず2009年ベスト5漫画編(挨拶)
自分でもランキング纏めて驚いたのだけど、驚くほど感想を書いてない作品がランクインしてるw 明日書こう明後日書こうそのうち書こうでこーなりました。てへっ☆ 先のラノベベスト同様にシリーズ物がありますが、2009年に単行本が発売された中からチョイス。あくまでその巻が面白かったという基準で選んでおります。


5.ブラック・ラグーン 9/広江 礼威
ブラック・ラグーン 9 (サンデーGXコミックス)ブラック・ラグーン 9 (サンデーGXコミックス)
(2009/10/19)
広江 礼威

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 濃密! まさにこのひと言。元々ブラック・ラグーンという物語は凝縮された密度の濃いいエピソードが多い作品ですが、今巻は一際際立ってます。復讐の連鎖、贖罪の代償行為としての復讐、総じて不毛な負のイタチごっこ。だけども止めることはできない、振り上げた拳を打ち下ろさなければ何処に無念のやり場があるのか? 世の中は全てを赦し包み込む聖人だけでは構成されてはいない。そんな復讐に巻き込まれた人々を救う悪党の奸計。命をチップにBetを上げて得られるのは命と苦い思い出だけの最悪最善の方法。全ての関係者が傷を負うこと前提でのみ成り立つ賭け。まったくもって最悪である。そして揺れながら確実に悪徳の街の住人になっていくロック。ロアナプラという街は得体の知れない化け物を生み出そうとしてるように思えて怖気が走る。悪徳の街が更なる悪徳を生み出す、これも負の連鎖。

感想:ブラック・ラグーン9


4.罪と罰 5/落合 尚之
罪と罰 5 (アクションコミックス)罪と罰 5 (アクションコミックス)
(2009/03/28)
落合 尚之

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 最悪って意味では、今年これに勝る作品は無かったと思います。ドストエフスキーの"罪と罰"をモチーフに改変(サブタイトルでは改竄って言葉が使われているけど)された作品ですが、この巻で原作ヒロイン?であるところのソーニャの立ち位置キャラであるエチカが登場します。このソーニャ役であるところのエチカと、ソーニャの父であるところのマルメラードフ役のキクオ(本作ではエチカの夫)の背景が実に最悪でどうしようもない。自分をレイプしたキクオを救うためにキクオと結婚するエチカ。そしてエチカへの罪悪感から酒に逃避するキクオとその家族を自らの身体を売って支える。聖女のように見えるエチカの行動も、誰かに依存されていないと、その存在を確認できない人間であるが故。このエチカと依存から脱却して力を行使するべき資格を有する側の人間であることを証明したい主人公・ミロク。素晴らしく思考の平行線……彼と彼女の思考が平行線のまま1本に交わるときに、この作品がどのような地平に辿り着いてるか? 実に楽しみである。


3.HELLSING 10/平野 耕太
HELLSING 10 (ヤングキングコミックス)HELLSING 10 (ヤングキングコミックス)
(2009/03/27)
平野 耕太

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 完結記念的な意味合いもあるけど、とりあえずは最初から最後まで楽しめた作品。誰よりも弱いから、理不尽を許せないから超越者などに成り下がった吸血鬼。化け物を倒すのは人間だと、自らが死ぬに相応しい戦場と好敵手を求めて蘇った亡霊。総じて化け物であり、そしてやはり化け物は人間に打倒される。だけども化け物は蘇る、殺して殺して殺しまくり最後の1人になるまで殺し尽くし帰還する。化け物は不死身の怪物であるべきだから。だからこれは宵闇の御伽噺を護るルールであり、あるべき帰結の物語。


2.MOON 5/曽田 正人
MOON 5 (ビッグコミックス)MOON 5 (ビッグコミックス)
(2009/12/26)
曽田 正人

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 その実前巻までは、この作品の前身である昴の全盛期と重ならず、この作品は宮本昴という卓越したバレエセンスを持つ少女が、浮き世の余計なものを捨て去り、真のダンサーとしてドンドンとソリッドになっていく作品なのかと思っていましたが……いやぁ、今巻で爆発したわ!!! なんというガキ! なんという子供! ほんとただのきかん坊ですよね、この娘w 曽田作品における主人公は、すべからず天才であり、北風と太陽の逸話じゃないけど、旅人を暖かく包み込む太陽ではなく全て巻き込む暴風のような迷惑な天才。中でもこの昴という少女は一際危険。良く言えば天真爛漫、悪く言えば何も考えてないその場の感情任せの行き当たりばったり。しかしその心の奥底に闇を内包している彼女は、その魂の引力か、他者どころか自分さえもを、奈落へと突き上げ、天国へと突き堕とす。彼女のダンスはそうとしか表現できない……かつて昴のエピソードで彼女のダンスを見た囚人達が、その昴の踊る姿に囚人になる前の、囚人にならなかったらのifの姿を幻視してしまい絶望から暴動を起こしたように。MOONになってからそこら辺の危険さがなりを潜めてしまい物足りなかったところがあったのですが、今巻の白鳥の湖のオディールを演じる昴は在りし日のギラギラとしたものが感じ取れて大変素敵でした。それも実にガキっぽい理由でのエンジンの掛かり方が彼女らしい。


1.へうげもの 9服/山田 芳裕
へうげもの 9服 (モーニングKC)へうげもの 9服 (モーニングKC)
(2009/07/23)
山田 芳裕

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 この巻のエピソードで一つ挙げるなら、もちろん千利休の死。これに限るかと思います。ある意味へうげものという作品においての影の主人公といっても過言ではない千利休の死は、この作品の一つの節目と言っても差し障り無いでしょう。実にシグルイにおける虎眼先生の死のように、このキャラ死んで、これから先、この漫画大丈夫かよと思わずにはいられないほどの存在感でした。史実における千利休は時の権力者の茶頭として茶の湯の世界を世に広めるた人物であり、また同時に時の権力者の怒りを買って自害を命じられた悲劇の茶人といったイメージでしょうか。対してへうげものの千利休という茶人は、自らの業に従い自らが至上とする価値観を世に広めることに生涯を費やした業深き咎人であります。彼の成すべきことはただ一つ、自らのわび数寄を天下に敷く、この一点のみであり、明智光秀に叛意を植えつけ、秀吉に主君殺しを促す。ただ主君・織田信長が自分の描くわび数寄の世界において邪魔になるからの一点においてだけで。信長を殺すということが天下にとってどれだけの災厄をもたらすのか? 再び戦の絶えない戦国時代に逆戻りになるかもしれない事を十分に理解した上で利休は信長を謀殺する。全ては己がわび数寄を天下に敷くためだけに。これを業深き咎人と言わずになにを咎人と言うのかといった勢いです。そんな彼にも最期の時がやってきます。秀吉との間に生じた溝は埋めようがなく、彼は自らの業に焼かれるがように切腹を命じられる。茶人として名声を馳せた利休を慕う者も多くおり、自分の切腹の処遇に心を痛ませる者も大勢いる事を理解している彼は、死の間際に周りに悪態を吐き怒らせることで、彼らの心苦しさを緩和させようとする、しかし介錯に現れたのは自らの愛弟子・古田織部。彼はこの悪態が利休の最期のもてなしであることを悟り、その最期の最期まで茶人であろうとする老茶鬼を斬れなくなるが、利休が切腹しようと短刀を振り上げた際に壁に腕が当たりうまく腹が切れない様をみて爆笑してしまう。いつ如何なる時でも笑いを見出せる、笑いに忠実なひょうげさこそ、古田織部という人間の本質であるのだと告げて、生涯で初めて千利休という茶鬼がもてなしを解く。この瞬間、古田織部が浮かべた顔は至高。認めて欲しかった人に認めて貰えた嬉しさ、この傑物にこれから先も茶人として挑み続けたい想い。自分よりも自分のことを理解してくれ父のような存在を斬らざる得ない自分の不甲斐なさ。斬りたくはない、だけれども斬らねばならぬ。喜怒哀楽全てが入り交じりつつ、全ての感情が渦巻いてるのに透明。へうげものの千利休という人物はまがう事なき、業深き咎人であることは間違いないけども、茶人として最期の最期まで己が思想に殉じ、古田織部という自分が認めた人物に未来のわび数寄の萌芽を芽生えさせた一点においては美しいとしか言い様のない生き様。あっぱれとしか言い様がない。

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[ 2010/01/05 03:37 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)
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