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吹き矢3級の戯言雑記 (リンクは御自由にどうぞ)

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あなたは失格! そうはっきり言われたい 生きる資格がないなんて憧れてた生き方

 
 ようやくソフト化か…(挨拶)
始めからBD版を発売してくれるのは、余計な出費を押さえられて嬉しい限り。購入したら、料理してるレイたんの姿をリピート再生してハァハァするのが俺の日課になりそうです。21世紀になっても僕たちヲタはエヴァ呪縛を振り切れないのです。性(サガ)なのです。

 
・【感想】【ラノベ】円環少女 (11)新世界の門
円環少女  (11)新世界の門 (角川スニーカー文庫)円環少女 (11)新世界の門 (角川スニーカー文庫)
(2010/02/01)
長谷 敏司

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 かつて円環世界で起こったイリーズ戦争で円環世界から弾き飛ばされ、魔法使い達が《地獄》と呼ぶ2000年前のこの世界に流れ着いたイリーズの浮島を浮上させ、自分たちはアトランチス人で、この島はアトランチスだと全世界に向けて公開した王子護のペテンにより、どんな形であれ魔法使いという秘匿されていた存在が全世界に認知されてしまう。ほんとに悪質なジョークであり最悪なペテンだけども、世界中の人間がアトランチスと若干の奇跡を共に認知してしまったことにより、魔法使いの合法的に住める場所としてアトランチスの価値は《魔法世界》、《地獄》共々の政治的思惑を巻き込んでウナギ登り。仁が悪人気取ったところで、結局のところ悪を許せない気質の彼は、決意も能力も時間もなにもかもが足りていないから"必要悪"というラベルにしがみつく。一方、魔法使いである以上に死の商人として損得・収支がコントロールできる王子護は正しく悪をなせる。笑いながら道化を演じながら、好き勝手に悪をなす…冷静に考えて、今巻の話を振り返ったら王子護の一人勝ちですよ。まったくもうタチが悪いなァ王子護は……。

 そして円環世界の代表《九位》は、イリーズ戦争で協会・三十六宮の九位まで落ちた円環世界の威信回復のために、核を持って《地獄》の悪鬼殲滅作戦を開始するためアトランチスを目指す。友達である神和を守るために、いままで守られっぱなしだった普通の高校生であり最後の《再演大系》の魔法使いのきずなは、自分の手で初めて人を殺す。そして悪人である仁は人殺しの重さに呵責を感じるきずなに、自分の身を守れるようにと銃と戦い方を伝授。魔法世界が明るみなったことにより、国際的な縛りによって身動きがとれない魔導師公館の京香は、それでも公館としてできることを模索し足掻く。魔法使いを操る魔法である《再演大系》を危険視すると同時に《神》を目覚めさせる鍵であるきづなを執拗に狙う《神音大系》の神聖騎士団。《九位》を阻止すべく、アトランチスに亡命する仁とメイゼル。もう事態の悪化はこれでもかってぐらい混迷と最悪の一途。もう毎回毎回、これ以上下はないだろうッ!!って最悪を軽く凌駕するのが、円環少女という作品の真骨頂。自分が底辺にいると思っても、その底にあるのは更なる底だよ。とは、仁の妹・舞花の台詞ですが、それを地で行ってますね。みんながみんな十全の結果を得られない世界の真理を知っているから、誰もがそれぞれ少しでも自分の理になる"落とし所"を模索する。みんなが状況に振り回されながら、落とし所ばっかりを考えてるものだから、もはや笑うしかないような悲劇が連鎖する。そんな最悪の最中で自称アトランチス人のハウゼン・O・ジモリー氏は、"みなサン、友情パワーを集めてくだサイ、甘酸っぱい気持ちを集めてくだサイ、世界中の二酸化炭素排出量が5%削減されマス!"とか、宣うわけです……まったくもう、ほんとタチが悪いなァ王子護は……。

 まあ、今巻で一番最悪な目にあったのは、きずなでしょうね。状況に流されるしかない、主人公の仁も大概、最低・最悪ではあるけども、自分の意志で足掻いてる意味では、きずなよりも遙かに先を歩いてるわけで、状況に流されるだけのきずなとの対比はエグいけど面白い。まあ、もっとも少し前まで普通の高校生だったきずなにとって、いきなり手にした万能のごとき、真に望むことはなにも成せない、要らない力《再演大系》は重荷以外の何物でもない。そして足掻く意志無く、流れに巻き込まれば流されるしかないのは自明の理。自分の成したことに対して負った罪を、自分の代わりに償える人が居ないのに肩代わりを望んだきずなは、それこそ自分のいる場所が底辺だと思って、浮かび上がろうと更なる底に沈んでいってるようなもの。つか墓穴の底で墓穴を掘ってる愚かな行為で、ほんともうどうしていいのか解らないから笑うしかない。

 仁は自分が悪人であることを自覚というか開き直ったのと、自分が守ろうと思っていた小さな少女・メイゼルに、自分の方が精神的に守られていた自覚が出来たところで、躓きながらも進めるようになったのと、ダメ人間・ゴキブリ浅利ケイツに、ダメはダメなりながらも、かつて自分が憧れ目指していたヒーローの姿を見出し、自分とケイツの間に相似を見出せたことにより、自分の中途半端な悪に偽悪という方向性をきっちりと付加できたのは物語的に大きい。

 物語もラストに向かって収束しつつあるはずなのに、事態は依然としてなんら収束してないどころか悪化の一途なのが、この物語の面白さ。まったくもってどこに"落とし所"を設けるつもりかちょっと先が読めなさすぎる。


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[ 2010/02/09 17:14 ] ラノベ | TB(0) | CM(0)
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