もっ~と!大人のジャーマン

吹き矢3級の戯言雑記 (リンクは御自由にどうぞ)

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生きた日常 無価値と思えたことも 今日 祈りある幸い 素晴らしき日々

 
 もうやめてピトーのライフは0よ(挨拶)
そろそろH×Hがどうなるのかがわからない……ここら辺で来週から休載とかいわれたら、もうヤキモキすること間違いなし! つーか最近の超展開は、どこで休載すれば一番深刻かのタイミングを計ってるんじゃないかな冨樫先生とか思わなくもないw


・【感想】【ラノベ】神様のメモ帳 5
神様のメモ帳 5 (電撃文庫 す 9-13)神様のメモ帳 5 (電撃文庫 す 9-13)
(2010/05/10)
杉井 光

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 ニート探偵アリスとその助手である僕は、深刻な事件の合間にも、
 ばかばかしくてつまらない、けれど忘れられない揉め事にいくつも巻き込まれている。
 今回はそんな僕らの事件簿から、いくつかをご紹介しよう――
 ミンさんを巡るストーカー事件「はなまるスープ顛末」
 アリスご執心の酒屋を襲った営業妨害事件「探偵の愛した博士」
 平坂組のバカどもを総勢で巻き込んだ誘拐事件「大バカ任侠入門編」
 そして特大100ページ書き下ろしのオールスター野球騒動「あの夏の21球」を収録。
 泣き笑いの日常満載のニートティーンストーリー第5弾は、初短編集!


 いやさまず言いたいのは……表紙のアリスの可愛らしさが異常! 生きてるのが辛いレベル。ひきこもりのニート探偵であるアリスが、白いキャミソールに麦わら帽子をかぶって陽光の下で微笑んでる構図は、色んな意味で幻想種だな。神様のメモ帳初の短編集である今巻。なんだかんだいつも大事になる事件に比べて幾分温和しめなエピソード群なんだけど、ナルミが語るように"ばかばかしくてつまらない、けれど忘れられない揉め事"ってのがしっくりくる短編集。


・はなまるスープ顛末
 ミンさんが新しいラーメンスープ開発に取りかかる話。ミンさんの隠れた一面が見れたのは面白かった。あと、さらしの下のヘブンw 話の大筋としては予想通り(オチはバカバカすぎて予想できなかったけど)だったのだけど、はなまるの玄関の鍵にまつわる話は、わかっていてもジーンときた。それにしても、ミンさんの謎がいくつか判明した以上に、ミンさんの"父親"の謎が深まったな。なんでそんなのっぴきならない状態になってるねん! この先、この伏線が回収されることがあるのか謎だw あと、この短編で登場した昆布とカツオ出汁のラーメンスープはどこかの店がモチーフなのか? それとも料理大好き杉井光オリジナルレシピとして存在するのか気になるな……原稿書かずになにやってんだおまえら!って人たちだから(ちなみにこのラーメン対決はばけらの!2のモチーフです)w


・探偵の愛した博士
 これまた勘のよい方にとってはタイトルが激しくネタバレな一品ですな。いつもどおりナルミの何気ないひと言に、顔を真っ赤にしてオロオロと逆ギレるアリスが可愛いです。それ以上にアリスと酒屋さんの関係を勘ぐって、いつもとは違う方向に空回るナルミの動揺する姿が可愛らしい。この短編も事件の顛末としては予想通りだったのだけど、こういった少し苦くてやるせないようでいて、救いは確かにあるって話を書かせると杉井光って作家は巧い。これはまあ全編に言えることですけど。実に象徴的なのが、シーサーの酒瓶に纏わるエピソードの顛末で語られたアリスの台詞ですね。

でも、ナルミ。それは嘘とはいわない。それはね、『物語』というものだよ


 彼女の弁を借りるなら"失われてしまった言葉を墓の底から掘り返して、死者の名誉を守るためだけに生者を傷つけ、生者に慰めを与えるためだけに死者を辱める"のが死者の代弁者たる真の探偵の仕事。探偵が掘り起こす真実と事実、そのどちらでもない物語。暴き導き出す完璧な探偵だけでは紡げない物語。探偵と探偵助手が揃ってはじめて紡げる物語という名の美しい旋律。

 しかしこの物語で一番驚きだったのは"ドクターペッパー"ってこんなに種類あったんだって事かw


・大バカ任侠入門編
 ほんと平坂組の組員達はバカだなァ……むろんバカの前に"愛すべき"って単語がつきますよ。密かに電柱と岩男のイラストは今巻が初じゃなかろうか? いまやあ…こいつらのイラストあってもその困るって感はなくもないがw 徹頭徹尾完璧に平坂組の連中がバカで終わってしまう物語ではあるんだけど、なぜか憎めなく微笑ましく清々しいバカなのが奴らの魅力。四代目はもとよりナルミが呆れつつも彼らと一緒に居るのは、なんだかんだ心地よいからでしょうね、彼らと彼らと共にある場所が。

 今回の短編でいえば、一番事件性の高いエピソードなのにナルミが率いる平坂組が一枚噛むとほんと脱力系になるのが可笑しいやらなんやらでニントモカントモ(もし四代目が仕切っていたら、この話って全然違う話なったろうなァ)。一番バカバカしい物語ではあるものの、どんなバカらしい事件にだって人の幸せは脅かされる、グロテスクな世の中の姿を基幹に描いているのは杉井氏らしい魅せ方。事件に巻き込まれた者、事件に巻き込んだ者、この物語の語られなかった顛末にどのような物語があったのか知る術はないけども、ナルミは伝えるべき事を相手伝えたと思う。これをどのように消化するかは当人たち次第。

 ラストのオチは珍しくナルミがアリスをやり込めるって構図だけど…それってアレだから……バカの思考はバカじゃないとわからないって事だからw


・あの夏の二十一球
 今短編集の中で唯一の書き下ろし作品。神様のメモ帳キャラがオールスターでゲームセンターの経営権を賭けてヤクザと野球対決をするって、今までのノリから考えられない変化球な話。それでいて今回書かれた短編の中で一番、神様のメモ帳っぽい物語。しかしまさかここでヤクザのネモさんがメインの話でくるとわな……実に意表を突かれた。

 この作品に登場するネット対戦型の野球ゲーム"パワレボ"のアイデアは面白いと思った。実際のゲームとしても使えそうなアイデア(まあ作中で語られてるとおり、一過性のものにはなるだろけど)。この少佐とナルミが感じている、ゲームセンターでの不思議な高揚感というか一体感ってのは、自分にもホームと呼べるゲーセンがあったからよくわかりますね。近場にもゲーセンはあるのにわざわざそこに行ってしまう…それは好きなゲームのラインナップが揃ってるってのもあったけど、名前も知らないような顔なじみとわいわい騒ぐって一体感がありましたね。それはそうと"パワレボ"にはまって遊び倒す、このエピソードのナルミはもうニート一直線だなw

 この"パワレボ"の設定が実際の野球対決の決定打となる幕引きは上手いなァ……。ヤクザのネモさんの言葉と真っ直ぐに対立するナルミの言葉が実際の野球対決とリンクする構成は美しいのひと言。

たかが甲子園がなんや。じぶん、今年の高校野球の勝ち投手、何人憶えとる? 一人憶えてたらええ方やろ。みんな忘れるわ。年に何人、甲子園に出ると思っとんや。プロにでもならん限り、どいつもこいつも夏が終われば忘れられるゴミや。ええか、銭にならへん野球なんてゴミなんや。


僕は信じてる。
あんたの球に、銭には変えられないゴミみたいに美しい部分がかつてあって、それは絶対にだれかの胸に届いて、残っているはずなんだ。


 テツさん曰く"いいヤクザなんて居ない"であり、それはある意味のところ真実ではあるのでしょう。だけどヤクザとしてではなく、かつての高校球児だったネモさんとしては、完全に悪にはなりきれない捨てきれないモノが残っていたのでしょうね。ナルミの言は青臭いけど、それ以上に"金にもならないゴミみたいな美しいもの"を捨てきれないネモさんも十分に青臭い。過ぎ去ってしまったネモさんの人生の物語自体はもう取り戻すことはできない、だけどかつてあったゴミのような美しいものはどこかの誰かの胸に息づいてる。それはこの物語の顛末が語る通り。この少しほろ苦さの残る清涼感は、実にこの作品らしい幕引き。

 それにしても陽光の下、泥だらけになって野球をするアリスって姿はレアだなァ……話のオチも実に素敵な一品でした。


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[ 2010/05/11 16:20 ] ラノベ | TB(0) | CM(0)
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