もっ~と!大人のジャーマン

吹き矢3級の戯言雑記 (リンクは御自由にどうぞ)

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誰もが持ってるハートっていう名の小宇宙 ギュッと詰まっているよ 喜怒哀楽や愛

 
 DEARDROPSをゲト!(挨拶)
6月商戦最初の作品であり、今月最期待のひとつ。とりあえずロックするぜぃ!


・【感想】【ラノベ】>ココロコネクト キズランダム
ココロコネクト キズランダム (ファミ通文庫)ココロコネクト キズランダム (ファミ通文庫)
(2010/05/29)
庵田 定夏

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止まらない、止まれない、止められない――
なんでもありの文研部に起こった異常な現象、“人格入れ替わり”を乗り越え、太一たちはおだやかな日常を取り戻していた。そんなある日の放課後、稲葉と唯がいつもと違う様子を見せはじめる。さらに太一と伊織に湧きあがった、“体が勝手に動く”という奇妙な感覚。何かがおかしい――かすかな違和感を覚えた矢先、太一は青木と唯が警察に補導されたと聞かされて……!? 再び訪れた<ふうせんかずら>と新たな試練。それは心の奥に隠れた本当の自分をさらけだし、五人の絆を打ち砕く――! 愛と青春の五角形コメディ、痛みと涙の第二弾!!


 前巻のヒトランダムが人格入れ替わりだとすれば、今巻のキズランダムは『欲望解放』(心の奥底で望んでることが抑えきれず増幅された形で表層に顕れる)が物語の鍵。人格入れ替わりほどの派手さがない現象で地味に思えるけども、タチの悪さは匹敵するか、それ以上。もし誰かを憎む気持ちの時に欲望解放が起こり、そいつを殺したいと思ってしまったら止める術がない。前回のヒトランダムの人格入れ替わりが外的要因からの揺さぶりだったとすれば、今巻のキズランダムの欲望解放は内的要因に特化した試練になっている。まったくもって『ふうせんかずら』はタチが悪いなァ。

 欲望解放は精神面がプラスの時に起こるのであれば、さほど酷いことにはならないかもしれないけど、マイナス面の時に発現すれば、バッドな事になりかねない。人格入れ替わり事件を経て精神的に成長して絆を深めた文研部の5人でもヘビーな現象。敵は自分が望んでることなのだから。そして案の定、この欲望解放によって文研部の5人の関係はギクシャクすることに。自分の内面が敵な分タチが悪いというか、太一の持ち前のがむしゃらな体当たり解決も、彼の特性というべき救人衝動を増幅されて空回るし、ムードメーカーの青木でさえ太一への劣等感を欲望解放で、ぶちまけてしまう。空手少女の唯は誰かを傷つけてしまうかもの破壊衝動からひきこもり、伊織は変な子に拍車がかかるw ほんとあれだけ気持ちのよかったコミュニティの面々がバラバラになっていく前半部のフラストレーションは、ラストのカタルシスに繋がる手法だとわかってはいても辛いなァ。

 前巻のヒトランダムの人格入れ替わり現象では、みんな大変な目にはあったけども、一番大変な目にあったのは伊織だったと思う。他者の目に映る良い永瀬伊織を演じ続けたことにより本当の自分がわからなくなってしまった伊織にとって、人格入れ替わりは恐怖。自分は永瀬伊織というラベルが貼られた容器のようなもので、入れ物が変わってしまったら永瀬伊織であれるのか? 永瀬伊織の本質は外見じゃないのか?と突きつけられたわけです。その危うさを同じく危うさを抱えた文研部のメンバーが体当たりで救うが前巻の顛末。一方、今巻のキズランダムで一番大変な目にあったのは、稲葉姫子ですね。彼女の抱える心の壁、不安、理論武装は彼女自身が後に語っているようにある種の幼稚性の顕れ。傷つくのが怖いから、世界を人を仲間を信用できないから殻に閉じこもる、それなり体裁を取り繕って。そしてそんな自分の弱さに自己嫌悪を抱く。文研部においてある種、もっとも信用されコミュニティの頭脳である稲葉姫子だが、その実は誰よりも脆く儚い存在なのかもしれません。そんな彼女のウィークをピンポイントを暴いてしまったのが、この欲望解放でしょうね。(実に仕組まれているというか……まったくもって『ふうせんかずら』はタチが悪い)。

 自分のような醜い人間でも心地よく受け入れてくれるコミュニティを壊したくない、青木と唯が付き合って太一と伊織が付き合って、そんな4人の頼れる姉御として自分が在れば、この心地よい空間は壊れない。でも自分が太一を好きだと言ってしまえば、このコミュニティは壊れてしまう。稲葉の自己嫌悪からの恐怖はここに帰結する。それは彼女が何よりも文研部というコミュニティを愛してる証明に他ならないのに、それが彼女には気づけない。そしてこの稲葉の心を開くキッカケもまた、この欲望解放なのだからほんとタチの悪い話だよw

 『ふうせんかずら』に秘めてる太一への恋心を意識させられ、同じく太一に恋心を抱いている伊織とガチ衝突(さて、この衝突のどこからどこまでが欲望解放だったのでしょうか?)w この稲葉vs.伊織の鬼勝負のカタルシスは素晴らしいッ!!! おまいらどんだけ青春汁垂れ流してるねんって感じでw 稲葉の弱音をはねのける伊織の強さ。稲葉姫子であれば自分と、太一を奪い合いしたとして、どちらかが負けたとしても、5人のコミュニティを壊さない方法を提示できると断言できる信頼。その上で自分が勝つからさっさと想いを告げてこいと後押しする伊織はホントに強くなったなァ。かつて稲葉は伊織ほど不安定な人間を見たことがないと語っており、事実として伊織の強さを見誤っていたわけですが、この伊織の強さを導き引き出したのは、稲葉を含めた文研部のメンバー。ほんとに気持ちのいい青春汁を垂れ流すコミュニティだよ、こいつ等はw

 前巻で絆を深めた文研部のメンバーだけど、実のところ個々人が抱えてる問題の根本解決までには至ってない。あの騒動で立ち向かえる決意や、受け入れ折り合いをつける覚悟を持つことが出来たといったところ。そして、そこら辺の根本解決は今巻でもなされはしない。この物語は問題を共有し、時にはお互いが対立し傷つけ合うことになろうとも、手を伸ばし続ける姿を描いている。ヤマアラシのジレンマじゃないけど、傷つくことを恐れていたらヤマアラシなんてとっくに絶滅してますよ。お互いが傷つけ合ってでも一緒にいたい。それこそが友達であり、この物語を一番気持ちよく表現する言葉"仲間"なのでしょうね。そしてそれら全てが『ふうせんかずら』の計画であるのだから、まったくタチが悪い。前巻、今巻の試練で彼等の絆を更なる強固なものとし、もし次があるならば、彼がどのような試練をもってくるのか? いずれにせよ試練を重ね『ふうせんかずら』の試練に揺るがないようになったとき文研部のメンバーはどうなっているのか? ここまでくれば彼が文研部メンバーの成長を促していることは疑いがないように思えるのだけど、真意がどこにあるのか興味深くなってきた(彼曰く、面白いからの理由かも知れないけど)。

 それにしても、ラストの覚醒した稲葉の可愛らしさが異常でどうにかなりそうだった。ほんと青い青い春ですよ。そして稲葉姫子という人間が覚醒して欲しいモノを真剣に奪いにくるのだから、太一もお気の毒にw 本気になった稲葉はきっとあの手この手で骨抜きにしてめろめろに惚れさせにかかるぞ(どうせ好きなら惚れさせる!それが稲葉姫子)w そして伊織も伊織で本気になると手のつけられないところがあるからなァ。ほんと……うらやましい反面、大変だな太一w 恋愛モノとしてもこれからの文研部の動向は目が離せない。

 P.S.好きなプロレス技はオーソドックスにジャーマン・スープレックス(サイト名も大人のジャーマンだしな!)って言いたいところだけど、フランケンシュタイナーでよろw


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[ 2010/06/18 16:21 ] ラノベ | TB(0) | CM(0)
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エロスとカオスと人外ロリをこよなく愛するマシーネン・アーリア人。

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