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吹き矢3級の戯言雑記 (リンクは御自由にどうぞ)

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姿は朽ちても もう二度と離れぬよう もう二度と離れぬよう二つの魂 生と死の狭間に閉じ込め 傍に…

 
 なにこのカオスw(挨拶)
まとめもカオスだなw リレー小説というよりは、もはや分岐ルートのあるゲームみたいな感じだな。ついったーの使い方としてはリレー小説は面白い気がする(140文字制限とか誰が繋げるのかわからないカオスさを含めて)。


・【感想】【ラノベ】ミネルヴァと智慧の樹―始原(ウロボロス)
ミネルヴァと智慧の樹―始原(ウロボロス) (電撃文庫)ミネルヴァと智慧の樹―始原(ウロボロス) (電撃文庫)
(2010/07/10)
浅生 楽

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「世界の真実とか、自分が生れてきた意味とか、そんなことを考えても無駄なだけ」。 “二十歳を過ぎた余生”をただ平穏に過ごそうとしていた大学生の森本慧。しかし彼の人生は、ある日突然一変する。世界の知を司る一枚の絵画、400年前に生きた錬金術師達の思念、そして美しき智慧の女神。慧の毎日は、理解しがたい出来事に満ち溢れ、やがて慧自身が、史実の改変を巡る歴史的な事件に関わることに……。これは時空を超えた、新たなボーイ・ミーツ・ガール・ストーリー


 なんだろう? ライトノベルの皮をかぶった哲学書と言うべきか(大げさ)。いや……哲学書を気取ったライトノベル(コレだ!)w

 テーマは学習と誘惑。パラメーターで言うと知識(インテリジェンス)じゃなくて知恵(ウィズダム)寄りのお話(D&D脳)。

 ”二十歳を過ぎたら余生”(師匠と崇める先輩の言葉)を嘯き、そこそこに面倒臭くない人間関係を保ちながら、そこそこの突出せず逸脱もしない人生を送れればいいと考える、この作品の主人公・慧。大学で図書館のアルバイトをすることになった慧は、そこで自身を智慧の神ミネルヴァだと名乗る美少女・理の目と出逢う。理との出逢いにより、慧がこれまで歩んできた日常は反転する。

 智慧の樹と呼ばれる一枚の絵に描かれていた女神ミネルヴァが受肉した存在が理であり、この智慧の樹は完璧な一枚の絵であると同時に完璧であるが故に世界の全てを顕している、ある種の”万物の理論”のようなもの。世界の全て、過去も現在も智慧の樹の枝葉として蒐集され続け、受肉した理はその智慧の樹の入力装置のようなもので、理を通すことによって智慧の樹に干渉することができる。世界そのものとも言える智慧の樹に干渉するということは、過去すら改変することも可能ということ(ただし世界の自浄作用的なものが大幅な改変を受け付けない)。この基本設定を元に理と、理というミネルヴァの梟となった慧は、理が生まれた400年前、理の親の死の謎に挑むことになると同時に、二人にとって幼年期の終わりを告げる事件の始まり。

 この作品は、ヘーゲルの法哲学にある「ミネルヴァの梟は暮れ染める黄昏とともに飛翔する」の有名な一説が物語の基幹になっています。ミネルヴァといえば古代ローマおける知恵と工芸の女神でギリシャ神話におけるアテナと同一存在(アテナは戦いの女神の側面が強いけども、ゼウスの頭が割れて誕生したという神話からわかるように知恵の女神の側面もある)。ミネルヴァの梟とはミネルヴァの随鳥で女神ミネルヴァ同様に知恵の象徴。夜目の利く梟は夜に飛び、女神の眼の代わりとなって知を集める。これまでの慧は、人生の余生を無難にこなすために学ぶといった、ある種そこそこテストで点が取れればいいみたいな感じの学習であったわけですが、それが理との出逢いによって変化する。学ぶという行為の本質、知識を智慧とし学んだことを自分の中の糧とする。この作品はある種、学歴社会の現代において、テストの点を取るためだけの無味乾燥な形だけの学習という行為に対する警鐘みたいな感はある。まあ、テーマがテーマだけに多少なりし説教臭いと感じる人はいるでしょうけど、夜に知を集める梟の”夜”という言葉を人間の晩年と置き換えれば、” 二十歳を過ぎたら余生”と言う言葉に対して「ミネルヴァの梟は暮れ染める黄昏とともに飛翔する」という言葉が強烈な皮肉になってくるのは面白い(些かヘーゲルが述べたかった法哲学とは趣が違う解釈の気がするけど)。

 また作者がゲーテのファウストを好きならしく、本作にもかなりファウストの内容が盛り込まれている。物語の基幹にある"学習と誘惑"自体がメフィスト・へレスに誘惑されたファウスト博士の様相のように思えてくる。何の為に知を求めるのか? 一端、思考放棄に身を委ねてしまえば、あとは堕ちていくだけ。人生を生きるということは、学び続けるとですよ。学習を放棄して、生きながら死んでる"余生"は堕落への誘惑でしかない。"前を見ろ 進め 決して立ち止まるな 退けば老いるぞ"とBLEACHの斬月さんも言っていた。

 さてと、肝心のラノベの部分ですがテーマを詰め込みすぎて散漫になっちゃってるところはある。筆者もデビュー作ってこともあり、書き慣れていないなァ、と感じることもしばしばありました。ただ不思議な魅力のある作品なので、シリーズ化して欲しいですね。個人的に読んでいて後半になればなるほどキャラ達も魅力的になってきたので、次巻次第で化けそうな予感がある。


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[ 2010/07/16 17:30 ] ラノベ | TB(0) | CM(0)
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