もっ~と!大人のジャーマン

吹き矢3級の戯言雑記 (リンクは御自由にどうぞ)

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この先僕ら いつまでも 一緒にいれるかな 人は弱いと知ったけど、哀しくはないよね? 求めていたのは 揺るぎない絆

 
 劇場版「空の境界」終章 / 空の境界がBlu-ray Disc Boxに収録だ、と…(挨拶)
まあDVD持っているんだけどBDをポチるしかねぇー! やっぱり空の境界というエピソードを持ってこの物語は閉められるべきだと思うので。


・【感想】【エロゲ】黄昏のシンセミア
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(2010/07/22)
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天女の羽衣の伝説が残る御奈神村(みなかみむら)

山に囲まれた風光明媚な一地方。

大学生の皆神孝介は、夏休みを利用して母の故郷であるこの村を訪れる。

きっかけは叔母から受けたアルバイトの話。
懐かしいこの村では少女達との出会いと再会が待っていた。

友人のような実の妹「皆神さくや(みながみ さくや)」
疎遠になっていた従姉妹の少女「岩永翔子(いわなが しょうこ)」
幼馴染の神社の巫女「春日いろは(かすが いろは)」
そして、村で出会った正体不明の女性「銀子(ぎんこ)」

懐かしい顔ぶれと、新たに知り合う少女との出会いを経て、孝介は村に徐々に居場所を作っていく。

――しかし、孝介達に襲い来る異変が、日常を壊して行く。

山童(やまわろ)という、村に伝わる化け物の話。
生き物を変質させてしまうという神話の薬の正体。
そして、伝承に残る天女とは一体なんなのか。

数々の真実を前に、彼らは決断を迫られる事になる――。


 これは素晴らしい妹ゲー! いや妹ゲーと言うよりは兄妹ゲーと言うべきかも知れない。それぐらい素敵な兄妹でした皆神兄妹。

 詳しい感想は後に回すとして、あっぷりけの前作にあたる『コンチェルノート』も丁寧に作られた良作でしたが、今作は『コンチェルノート』のシステムを下敷きに痒いところまで手の届く進化をしている印象を受けました。プレイが快適な上に埋めること自体が楽しいフローチャートシステムといい、ファンディスク要らずのボリュームといい、あっぷりけというメーカーはユーザーに対して実に細かな気遣いをしている。ゲームの内容も勿論良かったのですが、このユーザーに対する細やかな気遣いが実に好感が高いです。ファンディスク前提の拝金主義などこぞのメーカーさんに爪の垢を煎じて飲ませたい。
 
 一応、伝奇モノの側面はあるもののさほど伝奇のカラーは強くないと思いました。伝奇的側面は物語の味付け程度の感覚で、どちらかと主人公と各ヒロイン(サブヒロインは除く)との絆を物語るためのエッセンスですね。むしろジャンル” 田舎での癒しと恋”と言った方がしっくりくる……ああ、このワードを聞くと後ろに(笑)と付けたくなる程度にはヨスガ脳だな俺。そいやヨスガノソラをプレイしている時に、絶対このスタッフは田舎のこと嫌いだろ! 田舎蔑んでねぇ? 僕と一緒ですね!w と感じたわけですが、このシンセミアではそんな感覚はなく、むしろ田舎でしばらくマッタリしてぇー!といった郷愁感すら感じました。この田舎の癒しのイメージをよく表現できてるのも◎。

 以下ネタバレあり感想のため隔離。



 
 

 今回感想を書く上で、自分の中でさほどキャラ別感想を書こうという気が起きなかったのは、物語基幹にある羽衣伝説、天女伝説に絡む部分には難解で解りにくいところがあるものの(特に青い石、赤い石やら天女三姉妹の次女の立ち位置など)、メイン・サブヒロイン共に物語が語っている主題については至極真っ当で力強い物語だからだろう(翔子ルートなんかはちと特殊だけど)。なんつーか付け入る隙がないある意味かわいげのない作品だなw

 個人的にお気に入りキャラはやっぱりさくやなんだけど、性格的には銀子さんが好きだなァ……最近わかってきたのだが自分はガッカリ美人を好む傾向にあるようだ。まあ正直なところ彼女はこの作品で一番大変な道を選んでいる人間(天女だけど)だもんなァ。ぶっちゃけてしまえば、彼女には何一つ非はなく、身内のしでかした不始末をその責任感から拭ってるだけ。天にも帰れず、人の世界で永遠に近い生を孤独に過ごす。本質的に人間が好きなのに人とは違う時間の流れで生きている以上は軋轢が生じる。身内の不始末とはいえ人間のために身を粉にして頑張ってるのに、時には恐れられ、心をよせた人間は老いて死んでいく。彼女を残して……。人一倍寂しがりやなクセにそれでも一人で頑張る彼女は本当に棘の道を歩むんでいるなァ。銀子さんマジ天女!!w そんな彼女だからこそ、"一緒に居る"という孝介の提案は魅力的なのと同時に怖かったでしょうね。どうあっても孝介が先に居なくなり、待ち受けるのはこの先永遠に続く孝介なしの世界。作中では銀子さんの性格上、比較的あっさりと受け入れてるけど、前段階を考えると相当な決意だったと思う。結果、孝介と銀子は人の世界に自分の血を残して受け継いでいく道を進むのはEDの一コマが示すとおり。どれだけ悲しくても孝介は先に死ぬだろうし、彼との間に生まれた娘も銀子さんを残して先に死ぬだろう。ただし二人の想いは親から子へ子から孫へと受け継がれていく。この世界で彼女が孤独ではないことを証明する彼女の生きてきた証。いずれは別離が待ち受けていること覚悟して悲しんでも悲しみに捕らわれることなく、彼と自分の愛した、彼の面影が残る人の世を護る銀子さんの在り方と、愛おしい人を失い、更には不老不死に魅せられた愚かしい人間に非道な目にあわされたが故に憎悪を募らせ狂ってしまった天女(長女)との対比はケースが違うけども考えされられる。
 それにしてもEDの一コマで青年の時期を越えて中年の時期に差し掛かっている孝介の姿は、わかってはいても胸をつまされるなァ……だけれども孝介と娘に囲まれて微笑む銀子さんの姿は輝いている。きっとこの二人の関係は後の世に伝説や神話のように語り継がれる類の物語なんでしょうね。皆神村に伝わるどこか物悲しい天女伝説とは違った人々に希望と与える物語として。


 いろはルートはなんていうか青山ゆかり演じる巨乳巫女幼馴染みって一点において全肯定した俺がいるのだけど、まあある意味キャラの立ち位置は不遇なキャラではある。これはこの作品全体に言えることなんだけど、やっぱりさくやの存在が大きすぎるところがあるんですね。久しぶりに再会した幼馴染みと、もはや半身といえるべき絆を結んだ相棒のような妹とではねぇw 彼女自身のルートよりも、さくやと孝介のインセスタス・タブーな関係を自分なりに悩み考えて倫理観念としては全肯定はできないけども、二人の友達としては応援する姿勢をとるいろはの姿は得難い。これは後のさくやルートの感想で語ることになるけども、この物語の登場人物は一貫してタブーに対しては全肯定はしない(まあ、銀子さんはインセスタス・タブーがタブーになる前から生きているお人なんでそこら辺はユルいけど)。そんなわけで彼女はどっちかと言えば裏方にまわっちゃったなァって印象は否めない。確かにいろはの両親の想いや全ての事実を知った孝介の決意など、彼女のルートにも見所は沢山あるんだけどサブに回った時の方が彼女は魅力的なんだよねぇ……仕方ないと言えば仕方ないけど少し残念。


 結構問題の翔子ルート。なにが問題かと言えばロリすぎる、些か悪意をもって酷い言い方をするならば孝介とさくやの関係と対比させるための当て馬と言えるからである。本物の兄妹である孝介とさくやに対して妹のような存在の翔子。この関係の対比は後にさくやルートで物語の根源といえる天女の想念と合わさってジワジワと効いてくる……まるで文字通りの呪いのように。あわせて彼女のルートには明確なHappy Endと呼べるものは存在せず、どのEDもどこか後ろ暗いところを感じるのも一因。翔子の家である岩永家は孝介たち皆神家の分家筋にあたり、作中で説明されている通り翔子も天女(長女)の血を引いている。ただ容姿は天女(次女)に酷似しており、これは天女(長女)の夫に密かに想いをよせていた次女が、自分の遺伝子情報を持つ羽衣(不老不死の薬)を長女の夫の元に残して行ったことに起因する(つまり皆神の血筋には天女の長女と次女の遺伝子情報が受け継がれているということ)。天女(次女)がどのような想いで自分の遺伝子情報を持つ羽衣を姉の夫の元に残したのかの真意は想像するよりはないのですが(極めて次女はツンデレだったのでw)、姉の夫に仄かな想いを寄せていたことと、その血筋に自分の足跡というべき証を残したいという潜在的な思いはあったのではないでしょうか? そしてこの天女(次女)に容姿がそっくりな翔子ちゃんの物語の結末がどこか胸の張れない後ろ暗いモノしかないのは、長女の呪いもあるけども、次女の因果が作用しているようでやるせない。個人的に後のシンセミアルートのさくやとの対比を描く上では、この上ない効果的な手法だとは思いますし、この翔子ルートがあるからこそ孝介とさくやの物語が輝くのだと頭では理解できるし認めてもいるんですけど、感情としては1つぐらい幸せすぎるぐらい幸せな翔子ちゃんの姿が見たいと思ってしまうロリコン心がもどかしい! だって翔子ちゃんってばジャコスかわいいしな!w


 さてメインどころのさくやルートですが、まずはシンセミアのライターである桐月氏の『観奈神村報 開発コラム 第一回『妹キャラ』について』を前提に感想を書きたいと思うので、少し長いけど抜粋する。

実妹ヒロインを出す事で通れない近親相姦、いわゆるインセスタス・タブーと言う物について軽く触れたいと思います。
 まず前提として、これはフィクションだから成り立つ題材だと思っています。
 現実で血縁で恋愛をしている人がいるであろう事は否定しませんが、あくまでマイナーな物であり、世間に対して秘めるべき物というスタンスは崩しません。
 現実でこれが完全に禁止されたのは、それなりに近代に近づいてからですが、一般にタブーとして浸透している以上、その是非を語っても終わらない堂々巡りになってしまいます。
 フィクションなら許されますが、やはり現実的な常識、イメージというものはどこまでも付いてくる物で、それは書き手である自分も他なりません。

 そのため黄昏のシンセミアの執筆は、自分自身が「孝介とさくやを祝福したい」と思える過程構築からの作業でした。
 そこには本編では採用されなかった多くの没ネタが存在し、物語において、この二人を主人公、ヒロインとして設定するにあたり、兄妹でなくては始まらないという点からスタートしています。


 これはみあそらでユキがあの出自であり、コンチェルトノートで莉都が幼馴染でないと物語がそもそも始まらないように、二人は兄妹である事が黄昏のシンセミアの中心に穿たれた楔になってます。

 全てをプレイし終えた時に、近親関係が苦手なユーザーにも「この二人なら仕方ない」と思って貰い、その上で二人の未来を祝福して頂けたら作り手としてとても嬉しいです。


観奈神村報 開発コラム 第一回『妹キャラ』についてより抜粋


 世に数多くの実妹作品があるものの、ここまで掘り下げて考えられた実妹モノは中々無いと思う。実妹をテーマに据える場合にどこまでもつきまとってくる倫理問題。どれだけ言葉で飾ろうともタブーはタブーであり、世間的には誉められたものではない。だからライターの桐月氏はあくまでもフィクションとして丁寧に過程を構築して、さくやと孝介という二人の人生を物語る事によって、二人を祝福できる状況を創り出すことを徹底した。その過程で生み出された日の目を浴びなかった設定すらもが彼らを祝福するための肉付けのようなものなのでしょう。翔子の母親で二人の叔母である皐月さんも、二人の共通の友人であるいろはも二人がインセスタス・タブーな関係になること自体には完全に賛成はしない。皐月さんもいろはも望んでいるのは二人の幸せなので世間的に認められていないタブーを犯そうとしている二人を手放しでは祝福できない。しかし同時に誰よりも二人を見てきた彼女たちは、二人が結ばれることが二人にとっての最大の幸せであることも知っている。比翼の鳥は番でなくては生きてはいけず、連理の枝を分かつには手折るしかない。だから二人のことが大好きな彼女たちは「この二人なら仕方ない」と、叔母として友人として二人の選んだ険しい道に力を貸し、二人の未来を祝福できるよう応援する。この感覚をプレイヤーも共感できる丁寧な物語作りは実に美事。

 そしてこの物語の基幹にある天女伝説。愛した人を失い狂った天女の呪いというべき、皆神家の女に組み込まれた再び愛した夫に巡り逢いたいと願う心。さくやと翔子が孝介に惹かれるのは、女系家系である皆神家に生まれた天女の夫の遺伝子形質を色濃く受け継いだ男児の孝介に、さくやと翔子の中にいる天女の想いが反応したと言える。翔子ルートでは明らかにならなかった話なのでスルーされた設定ですが、さくやアフターと言うべきシンセミアルートでは恐ろしく悪意をもって牙を剥く設定ですね。さくやにしてみれば兄へのこの想いは、この恋慕は借りもの気持ちだったということだからアイデンティティーも崩壊しようものである。しかしきっかけはなんであれ二人が積み重ねてきた過程は彼らだけのモノ。二人で育んだ絆。借りものでも偽物でもない本物の心。確かにショッキング事実ではあるけども、それぐらいじゃ揺るがないよ皆神兄妹の絆は! この設定をもってなぜ翔子ルートにハッピーなエンドが用意されてないかと考えたらば、やっぱり孝介とさくやと違って積み重ねてきた過程が翔子との間には圧倒的に足りなかったのでしょうね(念のために言っておくと作品的にではなく物語的にである)。孝介と翔子の絆が天女の呪いを振り払うには、まだまだ足りてなかったのかと(なんせ向こうは何百年積み重なった怨念みたいなモノなので一朝一夕にはいかない)。まあ、孝介と翔子の絆はまだまだこれからなので、呪いに打ち克つまでに絆を深めた二人の未来を幻視するのも一興かと。

 それにしてもシンセミアルートのラストで死にかけた孝介が、青い石(不老不死の薬)の力で身体を治すものの、最低限しか治さない姿は格好いいなァ。今後の孝介の人生に後遺症的モノは残るはずだし、完全に治そうと思えばできたのにしないのは、恐らくは、この傷すらもさくやとの絆であって無かった事にはしたくなかったからなんでしょうね(かっけぇーなお兄ちゃん)。そして多少は不自由になったかもしれないけど、傍にはずっと最高の相棒で、大切な妹で、最愛の人であるさくやが寄り添っている。ほんとこの二人だったら仕方ないw どう考えても比翼連理だもん。

 総評として、リアル妹のいる大泉くんのばあいとはまた違った意味で最高の妹作品であり、なによりこの難しく十全の答えがないテーマに対して力一杯自分たちなり想いをユーザーにぶつけてきた姿勢が実に好感が高いです。ゲーム内容もそうですけど、メーカーとしての姿勢も好感が高いのはあっぷりけの素晴らしいところだなァ。


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[ 2010/08/27 18:55 ] ゲーム | TB(0) | CM(0)
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