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吹き矢3級の戯言雑記 (リンクは御自由にどうぞ)

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すべてが終わった この場所から 二人の道が 始まる


 忙しさかなりヤバイ(挨拶)
意外に仕事が忙しく、それでも遊ぶ量は変えないスタンスが僕なので、半べそかきながら遊んでる矛盾。なんだろうなぁこの状態……orz


・【感想】【漫画】シグルイ 15
シグルイ 15 (チャンピオンREDコミックス)シグルイ 15 (チャンピオンREDコミックス)
(2010/10/20)
南條 範夫

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 残酷無惨時代絵巻シグルイもついに完結。南條範夫氏の駿府城御前試合の第一幕『無明逆流れ』を山口貴由氏独特の感性で大胆なアレンジをされた怪作でありましたが、この最終巻をみると今までの大胆さが嘘みたいに原作に忠実な展開なのですよ。ぶっちゃければオチというか終わり方はまったく同じなのです……にも関わらず原作を読んだ時に抱いた読感と、このシグルイを読んだ後の読感はかなり違う。人によっては真逆な印象すら受けるかもしれません。

 果たして乙女は虎との約束に殉じたのか? それとも龍の魔性に魅せられた果てに殉じたのか? もしくは追い求めてきた武士道という士の本分に全てを奪われた果ての悲劇なのか? 受け止め方は如何様にもある。彼等の運命が狂ったのは何時だったのか? 乙女が実の父親の命令で士を名告る屈強な男達に組み伏せられた時か? 龍が虎眼流に入門したときか? 龍が盲龍になった時か? それとも老虎が盲龍に斬殺されたときか? ただ一つ言えることは、この結末は決まっており、決して覆ることはなかったのだと言うことのみ。強いて言うなら彼等が生まれた時から決まっていた事象。身分、時代、社会の全てが彼等にとって微笑まない。

戦うために生まれてきたのではない
戦って結ばれるために生まれてきたのだ


 彼等が歩んできた凄惨な人生からすれば、ささやかな願いとさえ言える……しかしそれは叶わない。戦うということは奪うこと、奪うということは奪われても当然ということ。彼等の望むものは矛盾しており、彼等を取り巻く全ての世界は、その矛盾を矛盾と気づかせない。理に抗った者はいずれ破綻する……己が目指した士という体制に全てを奪われた虎の悲痛と苦悩を通り超し、虚ろな貌が全てを物語る。この物語をひと言で語るなら"死狂い"なのだと。

失うことから全ては始まる。正気にては大業ならず。武士道はシグルイなり。


 原作の駿府城御前試合には『剣士凡て斃る』という虎のその後を描いたラストエピソードが収録ているわけですが、このシグルイにはむしろ相応しくはないエピソードだと思う。失うことから全てが始まり、そして終わった後に全てを失ってしまった虎のその後は語られるべきではない。やはりこ山口貴由氏の『シグルイ』という作品のラストを飾るならば、全てを失った後、ただ一つ残った思い出の幻視が相応しい。

 最終巻を読んで一番感じたのは、南條範夫氏の『駿府城御前試合』という作品に内包された物語を飛び出して、七年という長い年月をかけて、母親の胎内に還ってくるかのように南條範夫氏の『駿府城御前試合』に内包されたと感じる。本当に素晴らしい手腕。そして長い間お疲れ様でした若先生。
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[ 2010/10/23 19:55 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)
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