聖剣の刀鍛冶(ブラックスミス)アニメ化決定とな!(挨拶)
最近は、
生徒会の一存とか冊数のたまってない作品のアニメ化が多いのぅ。1クール放送できっちりとやって、評判次第で2期シリーズをやるみたいな方針かのぅ?その頃にはエピソードもたまってるだろうし。こんな感じで悪い言い方すれば、青田買い二期作がトレンドになるのかいのぅ?心配してるのは失敗して雑草も生えない荒野になってしまうことなんですよ(腐ってやがる、早過ぎたんだのメソッド)。
聖剣の刀鍛冶(ブラックスミス)がアニメ化するなら、勢いにのって
上等。シリーズもアニメ化してほしいなァ……。
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結局ダイの大冒険で一番の名シーンはどこなの? 素レスするなら…JC36巻『閃光のように』のポップ台詞。
一瞬…!!だけど…閃光のように…!!まぶしく燃えて生き抜いてやる!
それが俺たち人間の生き方だ!よっく目に刻んどけよっ!このバッカヤローーッ!次点が、バーンに人間はいつかおまえを迫害する。だから仲間になれ。と言われたダイが、おまえを倒して…この地上を去る。と答えるシーン。
あと、好きなのが残りHP1が減らないヒュンケルvs.王マキシマム軍団戦w
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ついに平安時代編の登場人物や物語が明らかに!!輪廻転生を描く伝奇AVG『夢想灯籠』 はい。
久遠の絆ファン集まれ~!
FOGの輪廻転生モノだよ。
久遠の絆について語り出すと、一泊二日・京都嵐山秘湯恋物語の旅になりかねないので割愛しますが、自分のゲーム人生にとって相当なウェイトを占めている作品です。そのFOG(
日本一ソフトウェアなんかも噛んでますが)が久遠と同じ輪廻転生モノで新作をひっさげてくるんだから期待せずにはいられないッ!(OPソングがゆいにゃんってのも、個人的にポイント高し!)
話は逸れますが、久遠のファンであり、久遠好きが高じてライターになった
丸戸史明氏の作品が、いま世間で高評価を得てる現状をみてると、作風は違っても意志は確実に引き継がれてると感慨もひとしおですね。
・【感想】【エロゲ】
まあ大分前に終わってたんだけど、感想を書く機会がなかったと言うか、いろいろ考えさせられる作品だったというか……ストレートな作風とは裏腹に、扱いに非常に困る一品だったのは確か。以下は感想というか、推測が多分に含まれてる内容になります。(かなり長文)
はじめにありきは、戯画マインと呼ばれる作品群とは違うってこと。なら良作かといえば世間での評価はお世辞とも高いとはいえない。ここら辺の売り上げと評価の差がこの作品の気の毒なところでもあります。いわいる戯画には丸戸作品と呼ばれる看板作品群があり、さかハリの場合はどうしても同社の、
この青空に約束を(以下、こんにゃくと略)と比べられる宿命にあります。メーカーと絵師が同じとはいえ、ライターが違い作品としても独立してる物を他と比べるのは、いけないとは判ってはいるのですけど、どうしても纏ってる空気とか雰囲気とかが似ているせいで比べてしまうのですよね。しかも勝っていればなんの問題もないんですけど、越えるべき壁は高すぎた(こんにゃくの場合、その素晴らしい内容からファンの間では神聖視されてるところすらありますから)。
なぜこんな事象が起きてしまったかを想像すると、戯画側のオーダーじゃないのかな?と思います。以前パルフェのビジュアルファンブックで丸戸氏インタビューを読んで思ったのですが、戯画サイドはかなり詳細にオーダーを付けてくるように感じられました。丸戸ラインを看板にするにもそれだけではなく、別の看板が欲しい戯画としては、今までで一番売れたこんにゃくに近い作風で1本準看板ライン、あわよくば二枚看板を掲げることの出来る作品ラインを作りたかったのでしょう。おそらくは企画段階のオーダーからして、こんにゃくみたいなのってのはあったと思います。さかハリのライターである木緒なち氏と陸奥竜介氏はそれに忠実に答えたと。しかしながら出来上がった物は、キツイ言い方をすれば歯ごたえのあるこんにゃくじゃなくて、噛みごたえの劣るはんぺんだったと……(最初に書いた通り、あくまでも推測であり、これはどちらかと言えば下衆の勘ぐりに部類する話ですので、あしからず)。なぜ、はんぺんと称したかといえば、もちろんこんにゃくと比較するってネタ的なところもあったのですけど、はんぺんははんぺんで美味しいところもあるんだぜと語りたいためです。結論から言うと、100点満点で、70点台の作品ではあると思います。ゲームが終わったあと、いろんなサイトさんの感想を読んでみたのですが、やはりこんにゃくと比較して評価が辛めだった方が多かったように思えます。もちろん受け手がそう感じた以上、それは正当な評価ですけどね。ここまで前置きして、やっとこんにゃくとセパレートして感想をば。
全体的に軽やかなテキストでサクサクとテンポよくプレイできる印象。テキストの軽快さを支える、バックログ、セーブ、テキストスピード、スキップ機能等のインターフェイス部分も戯画特有のシステムで業界でも最高峰。完璧と言えるでしょう(難点といえばやたら縦に長いコンフィグ画面ぐらいか)。インターフェース部分でのストレスが皆無なのは作品としての強み。
シナリオ流れ的な話だと、大イベントに向かって小イベント(日常シーン)を繰り返していく流れ。共通ルートはあんまり気にはならなかったのですが、各ヒロインの個別ルートに入ってからは、ことある事にサブタイトルが挿入されて、せっかくの軽快なテンポを阻害された印象がありました。話の流れをぶち切られる感じがして、いい印象は受けませんね(各サブタイトルともに凝ったタイトルを付けてるけど、それはクリア後、シナリオ回想を確認するための指針であればそれでいいよね。サプライズ的な意味も含めて)。
各キャラの話になると、色んなレビューで、さんざん言われてるとおり、ハリケーンを冠するわりに主人公巧のキャラが弱いかなと思います。これもみなさんよく言われてますが、ハリケーンは周りを巻き込み拡大していく的意味であれば、まさしくその通りなんでしょうけど、呼び水としてだけではなく、もう少し暴れん坊なところがあっても良かったのかなぁと思いますね。
こんにゃくとセパレートして語ると言った手前なんなんですけど、過去の戯画作品の主人公が比較的地に足の付いた確固たる個を持った青年タイプとすれば、さかハリの巧は何色にも染まる発展途上の少年タイプでしょうか。共通ルートのイベントであるように、自分が楽しいと思うことは、みんなも楽しいに違いないと思いこみ、押しつける幼い考え方はまさしくその顕現でしょうね。もちろんその過ちを認めた上で、みんなに納得してもらう方法を模索して、突きつけるところにカタルシスがあるわけですが、エピソードにするには、そんな当たり前のことをなにを今更と、鼻につくところがあったのも確かですね。
ここまで書いちゃうと魅力がない主人公のように思えちゃいますが、その幼さというか無垢さが巧の魅力でもあり、ヒロインが惚れる要素でもあるんで一概にダメと言い切れないんですけどね。磨けば光る主人公なだけに残念に思えると同時に、憎みきれないこんちくしょー的な感情が交錯しております。
ヒロインについては各キャラとも良好といいますか、魅力的な娘っ子が揃ってます。ただ個人的に物語背景に密接な関わりのあるヒロインよりも、ゆじゅ(柚)、ハルといったサブ的ヒロインの方に魅力を感じました(自由度的に)。反対にゆかりなんかは幼なじみを前面に出したシナリオで攻めてくるかと思えば、涼との確執をラストにもってくるものだから魅力半減っていうか、涼のシナリオを先にプレイしてないとチンプンカンプンなところもあって、なぜシナリオロックをかけなかったのか理解に苦しみますね。シナリオ的にかぶるネタはやっぱり好ましくなく、二人の仲の確執は涼シナリオに任せて、幼なじみって設定があるのだから、巧との関係にスポットを当ててほしかった(せっかく、ゆかり教育でキャラ立ちしてるんだから余計に思う。攻めてるときはトコトン強いけど、守りに入った瞬間弱い系のキャラも可愛らしいし)。奈都希ついてはパケ絵的にも前面に押し出してる通り、シナリオも優遇されてるかなと思います。そしてねこにゃんの金髪ツインの破壊力は流石だと思います(なにこの愛くるしい小動物?w) 柚についても前述に述べたとおり、大変可愛らしいヒロインで、奈都希をおっちょこちょいとするなら、柚はドジっ娘ですね(もう彼女の魅力はゆじゅでじゅのひと言で語れてしまう)。
シナリオ全般をみて思うのは、涼、奈都希、柚、それにお姉さんキャラであるゆかりさえも、共通して依存的なところがあるって事ですかね(ゆかりなんかは原風景レベルである)。いや、悪い意味でなく。たしかに他者に依存するのは、楽な反面危ういところはあります。この話の場合、依存先である巧自身が各ヒロインに対して依存しがちなんですよねw お互いがお互いに依存しあうのだから、お互い支え合う図式に置き換わる。ならOKじゃんみたいな。どちらか片方に依存が偏るようならダメだけど、そこら辺の塩梅は巧いと思います。(主人公の未熟さ、人間的弱さが良い方向に作用してますね。巧の場合は精神的成長に伸びしろがあるのもプラスに働いてると思います)。
結局この話は、お互い同じ視点をもって共に歩んでいけるパートナーを獲得する話なんでしょう。
ハルの場合は、ちと毛色が違って、あれは主人公が牽引してるように見えて、その実グイグイと牽引してるのはハルの方ですね。自分を称して、わたしオカン臭いよ。と言ってるとおり、彼女の精神年齢はその実相当に高いです。この作品で飛び抜けて。そして彼女自身が精神的に大人な分、巧に対して足並みを揃えてあげてるところがありますね(なんていい女なんだろう)。
そういった意味で攻略推奨は、涼→(ゆかり、柚)→(ハル、奈都希)。世界観メインな感じがするキャラを最後にしたいなら奈都希。物語的なところに重を置くならハルですね。
スタートキャラは涼からでも柚からでもいいと思いますが、ゆかりは涼の後にプレイすることをお薦めします。
ちなみに、学生結婚した両親と同級生の親を持つキャラが主人公と同学年っておかしくね?w
あと、ゆかりの声を担当してる
風音様には失礼だけど、ゆかりのゆかり教育は青山ゆかりにやってもらいたかったと思うのは俺だけだろうかモナムー?
長々と語りましたが、煮詰めが今一歩で纏まり方もこぢんまりとした印象を受けるものの、一概にダメと切り捨てするにはとても惜しい作品でした。メーカー、ライターさん共に教訓として活かせれば、次作以降により良いモノが出来きる可能性を感じさせてくれる作品。ほんとに惜しい。